サテライト勤務とは?導入するメリットや課題点を解説

テレワークの導入が進む中で注目を集めている「サテライト勤務」ですが、どのようなものか良く知らない方も多いでしょう。また、サテライト勤務を実施するメリットはあるのか、課題点は存在するのか、など気になることが多いです。 そこで今回は、サテライト勤務について概要から実施するメリット・デメリットを詳しく解説します。興味のある方はぜひ参考にしてください。

サテライト勤務とは

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サテライト勤務とは、サテライトオフィス(支店や営業所など)を活用してテレワークを行うワークスタイルです。サテライト勤務の特徴として、別に用意してある仕事場所を利用することにより、テレワーク環境を整える必要がなくなります。 自宅でテレワークを行う際は、webカメラやマイク、ヘッドホンなど準備する備品が多く、手間とコストがかかるでしょう。しかし、サテライト勤務を実施することで、それらの工程がなくなりスムーズなテレワークの導入を進めることができます。 また、地方に複数のサテライトオフィスを用意することで、地方勤務を希望している人材の確保や活用、通勤時間の短縮を可能にするなど、さまざまな魅力があります。テレワークの推進により新たに注目されている「サテライト勤務」は、今後も多くの企業で導入されると予想されます。

サテライト勤務を実施するメリット

ここでは、サテライト勤務を実施することでどのようなメリットがあるのか解説します。テレワークの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ライフスタイルに合わせた働き方を実現できる

サテライト勤務を実施することで、社員がライフスタイルに合わせた働き方を実現できるようになります。たとえば、都内勤務・関東圏に在住の社員の場合、自宅付近のレンタルオフィスを利用したサテライト勤務を実施したとします。 今までは通勤に1時間かけていたところを30分に短縮でき、ストレス軽減や業務効率の改善など、さまざまな面でメリットがあるでしょう。社員が働きやすい環境を提供することで、会社全体の質も向上します。 また、地方で働くといった選択肢が増えることにより、週末は地方に帰って親の介護や育児をするなど、各事情を抱えた社員でも働きやすい環境を作ることができます。働き方の選択肢が増えることで人材採用の幅も広がるでしょう。

コストの削減ができる

サテライト勤務の導入により、全体的なコスト削減を行うことが可能です。たとえば、オフィスのレンタル料は会社の運用経費としてかなりの負担になるでしょう。特に都内のオフィス賃貸料は高額な傾向にあり、社員の規模を増やせば増やすほどコストが重なります。 しかし、サテライト勤務を実施することでこれらのコストを減らすことができます。1つの方法として、都内のオフィスを縮小し、地方にサテライトオフィスを設けて分散することで、賃貸料を節約するものがあります。 他には、社員の通勤コストを減らす役割もあるでしょう。地方や郊外に住んでいる社員をサテライト勤務にすることで、通勤時間の削減や通勤費用を減らすことができます。

リスク分散やBCP対策になる

サテライト勤務を実施することで、リスクの分散やBCP対策に役立ちます。BCP対策とは、災害やテロ攻撃による緊急時の事業継続計画のことをさします。事業拠点を一つではなく、複数に分けることで、緊急時の被害範囲を抑えることが可能です。 また、震災などの災害時でもサテライトオフィスが機能していれば事業を続けることができ、最悪の事態を防ぐこともできるでしょう。

企業のイメージ向上に繋がる

サテライト勤務を実施することで、企業のイメージアップに繋がります。 地方でも勤務できる点やテレワークの推進、社員のライフスタイルを考慮した環境を用意してくれる企業は、まだまだ少ないのが現状です。そのため、社員や求職者にとって魅力的に映るでしょう。 企業視点でもサテライトオフィスがあることで素早い対応をしてもらえる、営業活動の幅が増えるなど、多くもメリットがあります。

サテライト勤務の課題点

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さまざまな魅力があるサテライト勤務ですが、課題点も残されています。ここでは、どのような課題点があるのか、解決策と共に解説します。

セキュリティ対策が難しい

サテライト勤務を導入する際はセキュリティ対策を万全に行いましょう。 自社が保有しているサテライトオフィスならあまり問題はありませんが、レンタルオフィスやコワーキングスペースを利用する社員がいる場合、情報漏洩のリスクが高くなります。 不特定多数の人が出入りするため、席を離れるときのルールやアクセスする時のきまりなど、詳細に規定を設けることが大切です。 対策方法としては、サテライト勤務を行う社員に向けてセキュリティ研修を実施することや、マニュアル作成を行うことが有効です。実施する前にこの点は深く検討しておきましょう。

勤怠管理の複雑化が起こる

拠点を一か所にまとめるメリットとしては、社員の勤怠管理がシンプルに行えることです。つまり、サテライト勤務を実施することで勤怠管理の複雑化が起こります。 クラウド型の勤怠管理システムを導入することで解消できますが、導入時は扱いに慣れる必要があるため、事前に導入マニュアルを用意し、スムーズな対応ができるようにしておくことが大切です。

サテライト勤務によりライフスタイルが変化する

この記事では、サテライト勤務について概要から導入する魅力、課題点を解説しました。 コスト削減や社員のライフスタイルに合わせた働き方を提供できる点はかなり魅力的ですが、一方で、セキュリティ対策が難しいことや勤怠管理の複雑化など、課題点も存在します。 しかし、今後はテレワークの導入が進むと予想されるので、まずはサテライト勤務が自社に適しているか判断し、利用できる準備を進めておくことをおすすめします。