オフショア開発がうまくいかないと嘆くあなたがやるべき3つの対策

オフショア開発を行っているが、なかなかうまくいかないと悩んでいる方はいませんか? オフショア開発は日本で問題となっている、IT人材不足の解消に注目を集めている開発方法です。 加えて、海外の日本より低い人件費を利用して、開発コストの削減にも繋がります。 このような2つの大きなメリットがあるので、オフショア開発に取り組む企業が増えているのです。 このように、2つの大きなメリットがあるオフショア開発ですが、

  • コミュニケーションがうまくいかない
  • 思っていたよりも品質が悪い

などといった失敗をしてしまう企業も少なくありません。 そこで今回は、オフショア開発で起こりうる問題点とその対策方法について、詳しく解説します。 この記事を読めば、オフショア開発を成功させるための方法が分かりますので、ご覧ください。

オフショア開発の問題点

オフショア開発を行うにあたって、注意しなければならないポイントが次の通りです。

  • 信頼できるITベンダー探し
  • 開発工程の管理する時間と手間
  • メンテナンス時間
  • 言語や文化の違い
  • システム・ソフトウェアのアップグレード
  • 法的リスク

問題点を把握していないと、思わぬ不利益を被ってしまうでしょう。 次にそれぞれのポイントについて解説します。

①信頼できるITベンダーを見つける必要がある

オフショア開発の成功には信頼できるITベンダーが必要ですが、見つけるには相応の時間・手間・お金が必要です。 年間の取引費用に加えて、だいたい0.2%~2%程度の追加費用が発生してしまいます。 さらに、ITベンダー探しをしている間、生産性が大幅に低下し時間的コストもかかってしまうでしょう。

②開発工程を管理する時間と手間がかかる

オフショア開発は海外の企業に開発を任せるので、プロジェクト管理に時間と手間がかかってしまいます。 直接目で見ての管理が難しく、時差が大きいと普段通りの勤務形態では指示を出せません。 コミュニケーションをとるには必要に応じて、時間外に働ける人材が求められます。

③メンテナンス費用がかかる

オフショア企業をしっかり管理しないと、メンテナンスするための費用と手間がかかってしまうので注意が必要です。 オフショア企業に丸投げすると、ソースコードの品質が悪くなる可能性があります。 ソースコードの品質がメンテナンス性やセキュリティに直結するので、品質が悪いとかえって費用がかかってしまうのです。

④言語・文化の違いによって生産性が低下する

海外にプロジェクトを委託するうえで、言語や文化の違いによるコミュニケーション問題が必ずついて回ります。 オフショア企業に要件が正確に伝わらなかった場合、やり直しが発生してしまうでしょう。 コミュニケーションに齟齬があると、生産性が低下する原因になってしまうのです。

⑤システム・ソフトウェアをアップグレードする必要がある

オフショア企業が、常にこちらが求めているシステムやソフトウェア環境であるとは限りません。 必要に応じて、システムやソフトウェアをアップグレードしなければならないでしょう。 対処できなければ、別の手段で代替するためのコストが発生してしまいます。

⑥法的リスクが高い

海外にプロジェクトを委託するときに、問題になりやすいのが法的リスクです。 委託先の国の法律を把握していないと、思わぬリスクを被ってしまうでしょう。 リスクを避けるためには、法的リスクを把握して契約を明確にしなければなりません。

オフショア開発問題点への対策方法

オフショア問題を防ぐための対策として、次のような方法が挙げられます。

  • コミュニケーションの強化
  • 開発進捗の明確化
  • 日本人によるサポート

対策をしっかりと行えば、オフショア開発を成功させられるでしょう。 次にそれぞれの対策方法を解説します。

積極的なコミュニケーション

オフショア開発における問題を解決するために最も有効な方法が、積極的なコミュニケーションです。 相手からの報告を待つのではなく、こちらから積極的にコミュニケーションをとれば、大半の問題は防げます。 コミュニケーションツールを駆使して、できれば直接コミュニケーションをとるようにしましょう。

開発進捗の明確化

毎日委託先の企業とコミュニケーションをとって、開発状況の進捗を明確にするのも重要です。 コミュニケーションツールを駆使して、決められたフォーマットで報告すると効率がよくなります。 大切なのは相手との齟齬の防止なので、可能な限り図解化して見えるようにしましょう。

日本人のサポートを受ける

日本人によるサポートを受けられる、オフショア企業を選ぶのも有効です。 専門の日本人チームがオフショアチームとコミュニケーションをとり、問題の発生を防ぎます。 問題を把握しているからこその最適な改善策を提案してくれるので、安定した品質が担保されるでしょう。

まとめ:問題点にきちんと対策を講じてオフショア開発を成功させよう

オフショア開発の問題点と、対策について解説しました。 オフショア開発は人材不足を解消する優れた方法の1つですが、問題点を把握して対策しなければ失敗してしまいます。 記事を参考にきちんと対策を講じて、オフショア開発を成功させてください。