『ubuntu』とは?特徴とメリット・デメリットなどをわかりやすく解説

Linux系OSの中でも、特に人気のあるubuntu。
開発者を中心に、世界中に利用者がいるubuntuは、「誰にでも使いやすい」を目標に、オープンソースで開発されているOSです。
ですが、プログラミングの経験がない人にとっては、馴染みのないOSでもあります。
そこでこの記事では、ubuntuがどのようなものなのか、特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
ubuntuは多くのメリットを持つOSである一方、苦手な分野や用途も存在するため、ubuntuの導入を検討する際には、メリット・デメリットの内容を参考にしてみてください。
ubuntuとは
「使いやすいOS」を目指して開発されたubuntuですが、システム開発などの経験がないと、あまり馴染みがないかもしれません。
ここでは、ubuntuがどのようなものなのか、他のOSと比べて、どう評価されているのかを解説します。
Linux系のOS
ubuntuは2004年に発表されたLinux系のOSです。
正確にはLinuxディストリビューションのひとつであるDebian GNU/Linuxをベースに開発されています。
かんたんに説明すると、Linuxという要素を使って作られたさまざまなOSのうち、Debianという名前のOSを元として開発されたのがubuntuです。
同じDebianベースのOSには、MEPISやKNOPPIXなどがあります。
フリーソフトウェアであるubuntuは、クオリティが高く、日本語ローカライズされたOSとして有名です。
発表から20年ほど経過したubuntuですが、現在も積極的なアップデートが進んでいます。
「誰にでも使いやすいOS」として開発
ubuntuは
「誰にでも使いやすい、最新かつ安定したOS」
を目標に開発されました。
実際、数あるLinux系OSの中でも特に使いやすく、初心者であっても快適に利用できる工夫がなされています。
OSといえばMacやWindowsが著名ですが、ubuntuも広く利用されているOSで、DELLがubuntuをプリインストールしたPCを販売したことがあります。
ubuntuの評価は?
ubuntuはLinux系OSの中でも特に人気が高く、Linuxの情報をまとめたサイトである
「Distrowatch」
の利用者数ランキングでも、DebianやMint(ubuntuから派生したOS)と合わせて常に上位にいます。
ubuntuがここまで好まれる理由としては、まずは開発環境として優れている点が挙げられます。
加えて、さまざまな言語に対応していること、頻繁にアップデートがされること、さらにセキュリティ対策への評価などがあります。
ubuntuの特徴とメリット
ここでは、ubuntuの特徴と、ubuntuを使用するメリットを解説します。
日本語で使える
日本人がLinux系OSを利用する上での大きな障壁が、日本語に対応しているものが少ないことです。
ubuntuも公式では日本語に対応していないのですが、有志によって安定した日本語ローカライズがなされています。
また、ubuntuコミュニティによって、利用ガイドやWikiなど、多くの情報が日本語で手に入れることができるため、英語ができなくてもubuntuを使っていて困ることはほとんどありません。
日本語ローカライズがなされたubuntuとしては
「Ubuntu Desktop 日本語Remix」
が、クオリティや安定性の高さから、日本語で使えるubuntuの代表とされています。
ubuntu Japanese Teamによる日本語Remixは、以下から入手可能です。
(ubuntu Japanese Team:https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix)
GUI操作ができる
Linuxといえばキーボードを使ったコマンド操作ですが、ubuntuはGUI操作ができるOSとして有名です。
GUIとは視覚的なインターフェースで、要は画面上のアイコンをマウスでクリックして、PCの操作ができるということです。
そのため、MacやWindowsなどを使ってきた人でも問題なくubuntuを使うことができます。
定期的にアップデートされている
オープンソースで開発されているOSには珍しく、ubuntuは半年ごとにアップデートがなされます。
開発ペースはLinux系でもトップクラスで、常に最新バージョンを利用することができます。
何年も開発がストップしているものが多いLinux系の中で、定期アップデートがされるubuntuは、高い信頼が寄せられています。
なお、あまりに開発速度が高いため、安定したバージョンを求める声が多く、5年保証などを付与した長期サポート版である「ubuntu LTS」もリリースされています。
開発がやりやすい
世界中の開発者から好まれていることからも分かるとおり、ubuntuは開発環境として非常に優秀なOSです。
特定のOSに依存した言語を除き、ほぼすべてのプログラミング言語での開発が可能です。
また、ubuntuは仮想OSとしても利用できるため、チームで開発するときにも、環境の足並みを容易に揃えることができます。
カスタマイズの幅が広い
ubuntuはオープンソースで開発されていることもあり、さまざまなカスタマイズが可能です。
例えば、スペックの低いPCで使うためにubuntuを軽量化することができますし、
「Macのように・Windowsのように」
カスタムすることも可能です。
ubuntuは利用者が多くコミュニティも活発なため、検索すればすぐにやり方が分かります。
また、「ubuntu software」というプラットフォームが搭載されており、ここでubuntuで利用できるフリーソフトを入手することができます。
このようにubuntuは、その人の好みに合わせてカスタマイズできるというメリットがあるのです。
安全性が高い
ubuntuはセキュリティの高さでも知られます。
ファイアウォールがデフォルトで搭載されているため、ubuntuのみでセキュリティを完結させることができます。
さらに、外部からの必要以上のアクセスを制限しているほか、定期的にアップデートされるため、セキュリティホールや新たなサイバー攻撃にも対応できます。
サーバとしても活用できる
ubuntuには、GUI操作を取り払った
「Ubuntu Server」
というものが存在します。
GUIを持たないことで、通常のubuntuよりも動作が軽く、メール・ウェブ・ファイルサーバとして利用できます。
Ubuntu Serverは外部とのアクセスにおけるセキュリティが通常のubuntuよりも強く、サーバとしての安心感が高いです。
ubuntuのデメリット
ubuntuは、使いやすいLinux系OSの代表として、世界中で評価されています。
しかし、ubuntuにもいくつかのデメリット、苦手なことが存在します。ここでは、ubuntuのデメリットを紹介します。
起動・動作が重い
これまでMacやWindowsなどを使っていた人が初めてubuntuを利用したとき、起動にかかる時間の長さに驚くかもしれません。
ubuntuのデメリットのひとつとして、起動に時間がかかり、動作も重いというのがあります。
動作を軽くするカスタマイズも存在しますが、そもそもubuntuは他のOSと比べてリソースの大きいOSであるため、「サクサク動かしたい」という人にはあまり向きません。
加えて、ubuntuはクオリティの高いOSではあるのですが、オープンソースということもあり、リリースされたばかりのバージョンは、動作が不安定なことがあります。
安定してubuntuを使いたい人は、最新バージョンではなく、長期サポートバージョンであるLTSを導入することをおすすめします。
環境構築が少し難しい
ubuntuを初期搭載したPCがDELLから発売されたこともありますが、ubuntuを使うためには、基本的には自分で環境構築をする必要があります。
この環境構築が面倒というのも、ubuntuのデメリットです。
ubuntuのインストールはLive DVDでおこないます。
またubuntuの日本語版として有名な「Ubuntu Desktop 日本語RemixCD」はCDメディアで配布されているため、一般的なソフトウェアよりも、環境構築に手間がかかります。
さらに快適に使うためにはいくつかのステップを踏む必要があります。
以前よりはかなり楽になりましたが、OS自体は使いやすいのに、初心者には使えるようにするまでが大変というのが、ubuntuの難点です。
対応していないソフトが多い
Photoshopに代表されるAdobe製品をはじめ、ubuntuには対応していないソフトウェアが多く存在します。
また、AppleやWindowsのアプリケーションはプラットフォームに依存しているため、これらもubuntuでは利用できません。
音声合成ソフトや動画編集ソフトでも対応していないものが多く、さらに音声認識も苦手としています。
そのため、ubuntuは普段使いや開発とは相性が良いけれど、イラスト・動画製作といった用途にはあまり向きません。
一応、こうしたソフトウェアをLinux環境で動作させるツールもあるのですが、問題なく使えるかどうかは保証できません。
社内環境の相談ならAMELAに
今回は、ubuntuについて触れてきました。
使いやすくて人気のOSですが、利用目的やユーザーレベルによって最適なOSは変わってきます。
特に業務用で利用するのであれば、費用面だけではなく今後のメンテナンス性や対応ソフトについても、しっかりと検討していく必要があります。
AMELAでは、システム開発を数多く経験してきた実績や、専任のITコンサルタントも在籍しています。
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