ゼロデイ攻撃とは|仕組みや特徴・対策方法を解説

IT技術が発達し、多くの企業でさまざまな技術が活用され始めている現在、新たな問題が増えています。 それはセキュリティ問題です。 特にサイバー攻撃は多様化してきており、日々対策を行う必要があります。 その中でも近年注目が集まっているサイバー攻撃が「ゼロデイ攻撃」です。 中には「ゼロデイ攻撃とは?」と疑問に思っている人も多いでしょう。 そこで今回は、ゼロデイ攻撃とは何か概要から特徴まで詳しく解説していこうと思います。 くわえて、対策方法もご紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

ゼロデイ攻撃とは

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ゼロデイ攻撃とは、企業が利用しているソフトウェアなどに存在するセキュリティホール(セキュリティの弱い抜け穴、無防備なシステム)が攻撃者に発見され、対策を講じる前にそのセキュリティホールが狙われてしまう攻撃のことをいいます。 発見から対策まで0日(ゼロ)で攻撃されてしまうことが名前の由来です。 セキュリティホールの存在を認識する前に攻撃されてしまうため、防ぐのが困難なサイバー攻撃となっています。

ゼロデイ攻撃:仕組みと特徴

ゼロデイ攻撃の流れとしては、以下の通りです。 1.企業が利用しているソフトウェアからバグを発見2.ソフトウェアに対する攻撃方法の検討・不正プログラムの開発3.準備が整い次第一斉攻撃 当事者が脆弱性を発見できていない状態で攻撃を受けてしまうため、当然対応できるセキュリティソフトがありません。 また、事前に認知できないことから未然に防ぐことが難しく、かなりやっかいな攻撃方法となっています。 被害内容もさまざまで、「システム侵入」「乗っ取り」「プログラムの書き換え」など、企業に大きな影響を及ぼす被害がほとんどです。 酷い場合はゼロデイ攻撃を知らずに受けており、一定期間の企業情報が漏洩しているケースも少なくありません。 ウイルスをばらまくタイプの攻撃もあり、自社だけでなく関わっている他の企業に影響してしまう可能性もあるので、極力セキュリティホールを少なくすることが大切です。

ゼロデイ攻撃を対策する一般的な方法

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対策が難しいゼロデイ攻撃ですが、完ぺきではなくともいくつか対策方法があげられます。 最低限、以下でご紹介する対策はしておくことをおすすめします。

プログラムのアップデート

現在使用しているOSやアプリケーション、サーバーなどのセキュリティホールを狙うのがゼロデイ攻撃です。 つまり、そのセキュリティホールを潰していくのが一番の対策方法になります。 そのためには、プログラムのアップデートが有効です。 サービス提供会社は日々脆弱性を確認し、セキュリティ強化に努めています。 常に最新版へアップデートすることで、狙われることが少なくなるでしょう。 最新版の提供が通知されたら、即座にインストールすることをおすすめします。

シグネチャによる対策方法

シグネチャを用いたセキュリティは、マルウェア攻撃の対策として利用されるものです。 シグネチャとは、過去の事例を手配書のように登録し、そのシグネチャとインストールしたプログラムを照らし合わせて、問題の有無を確認する仕組みとなっています。 しかし、ゼロデイ攻撃では未知のマルウェアが送られることが多く、全てを判断することは難しいため、その他の対策を合わせて行うようにしましょう。

サンドボックスによる対策方法

ゼロデイ攻撃を防ぐ方法として、サンドボックスの利用があります。 サンドボックスとは、実環境から隔離された空間でプログラムを実行し、問題が発生した場合でも他のプログラムに影響しないようにする仕組みです。 セキュリティホールから怪しいプログラムが送られてきた時、そのまま開封してしまうとウイルス感染や攻撃されてしまう危険性がありますが、サンドボックスで解析することでそれらのリスクを未然に防ぐことが可能です。 しかし、このようなマルウェアの分別は常に更新されており、簡単に見分けられない欠点があるため、完ぺきに防ぐことはできません。

EDRの導入

ゼロデイ攻撃は、どのセキュリティソフトでも未然に防ぐことは困難です。 そのため、未然に防ぐことに注力するのではなく、攻撃された後、素早く回復できるかに注力を置くことが大切になります。 そこで役立つのがEDRです。 EDRはパソコンやユーザーの不審な挙動を検知し、ログを記録して迅速な対応を支援するソリューションで、ソフトウェアの回復をサポートします。 攻撃を受けた後、いかに素早く対策を検討し実行できるかが、ゼロデイ攻撃に対応する一つの方法です。

ゼロデイ攻撃について理解を深めて最適なセキュリティ対策を実施

この記事では、ゼロデイ攻撃とは何か概要から特徴、対策方法までご紹介しました。 企業の脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増えている中で、セキュリティ対策が追い付いていない場所も多いでしょう。 まずは攻撃の特徴を理解し、それに沿った対策方法を検討することが大切です。 まだ十分に理解ができていない人は、再度本記事を読み理解を深めることをおすすめします。