オフショア開発はどの国の企業がいい?選び方と合わせて徹底解説
これからオフショア開発への挑戦を検討されている企業はいませんか? オフショア開発は日本のIT人材不足を解決する手段として、注目を集めている開発方法です。 それだけでなく、人件費削減によるコスト削減なども見込める、有用な手段といえます。 しかし、いざオフショア開発に挑戦しようとしても、
- どの企業に委託すればよいか分からない
- どの国なら委託しても大丈夫なのか分からない
といった疑問を抱えている会社も多いのではないでしょうか? そこで今回は、オフショア開発を依頼するうえで、おすすめの国をご紹介します。 合わせて、オフショア開発の選び方についても詳しく解説。 この記事を読めば、オフショア開発先にどの国の企業を選べばよいか、分かるようになりますよ。
オフショア開発企業の選び方
優秀なオフショア開発を依頼する企業の選び方として、次のようなポイントに着目しましょう。
- 似た実績を持っているか
- コミュニケーションがとれるか
- コストは想定内か
オフショア開発を依頼する企業によってプロジェクトの成功が左右されるので、どの企業を選ぶかは非常に大切です。 それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
似た案件の実績
依頼する企業が今までに似たような案件の実績を持っているか、しっかりと確認しましょう。 一口にITといっても、技術の種類によって得意・不得意が大きく分かれます。 いくら大手の実績豊富なオフショア開発企業であっても、畑違いの分野だと実力を発揮できません。 そこで、自社と似たような案件の実績を持つ企業を選べば、ミスマッチしてしまうリスクを抑えられます。
コミュニケーションがうまく取れる
依頼先の企業とコミュニケーションが問題なく取れるか、という点にも着目しましょう。 オフショア開発が失敗してしまう原因として一番に挙げられるのが、コミュニケーション不足です。 英語を用いたやり取りの中で、情報の伝達がうまくいかずにプロジェクトが破綻してしまうのは珍しくありません。 英語によるコミュニケーションが苦手な場合は、日本語に対応できるオフショア開発企業を選びましょう。
コストが想定内におさまる
企業に依頼を行った結果、開発コストが想定内に収まるのかどうかも大切なポイントです。 オフショア開発には2つの契約形態があり、
- 一括請負契約
- ラボ契約
となります。 一括請負契約はプロジェクト単位の契約です。 最初の契約以上のコストはかかりませんが、大幅な変更があると再契約する必要があるので、逆にコスト高になってしまいます。 一方、ラボ契約は一定期間の契約です。 仕事がない時期にもコストが発生しますが、急な変更にも対応していけます。 依頼するときには人材単価以外に、契約形態にも着目しましょう。
オフショア開発先のおすすめの国
オフショア開発を行っている国はいくつかありますが、その中でもおすすめの国は次の通りです。
- ベトナム
- フィリピン
- 中国
どの国が自社のビジネスに合っているか、検討してみてください。 それぞれの国の特徴について、詳しく解説します。
ベトナム
ベトナムは近年注目を集めているオフショア開発先の1つです。 ベトナムの特徴として、
- 安い人件費
- 勤勉な国民性
- 政府がICT教育を推進
といった点が挙げられます。 まじめに働いてくれるうえに、優秀なエンジニアを安く雇えるとあって、多くの企業で人気の依頼先です。 しかし、経済成長や需要増加などの影響によって、将来的な人件費の高騰も予想される点に注意しましょう。
フィリピン
フィリピンは優秀なデザイナーが多く、誘致が積極的に行われています。 オフショア開発としての特徴は、
- 英語が公用語
- 日本との時差が1時間
- 勤勉な国民性
といった点です。 時差が少なく英語が公用語なので、コミュニケーションが取りやすいのが魅力です。 しかし、開発スキルは東南アジアの中では少し落ちるので、高度な案件には向いていません。
中国
中国は古くからオフショア開発先として、開拓されてきた歴史があります。 中国の特徴としては、
- 実績豊富な会社が多い
- 世界トップレベルのIT技術
- 世界一の人口
といった点が挙げられるでしょう。 優秀なITエンジニアが多く、人材確保にはうってつけといえます。 しかしながら、急激な経済成長によって人件費の高騰している点に注意です。 また、国民性も問題になりやすく、こまめな品質チェックが欠かせません。
まとめ:選び方のポイントをおさえてオフショア開発を成功させよう
オフショア開発の選び方と、おすすめの国について解説しました。 オフショア開発は、
- IT人材の不足
- 開発コストの削減
の両方を実現する有用な方法です。 十分なメリットが見込めますが、リスクもあるので依頼する国と企業を選ぶ必要があります。 委託する案件に応じて、最適な国と企業を見極められれば、プロジェクトも成功するでしょう。 選び方のポイントをしっかりと抑えて、オフショア開発を成功させてみてください。