コーディングとは?初心者から中級者向け!基本まとめ

現在、多くの人がIT業界への転職を希望しています。

そして、IT業界といえば「プログラミング」というイメージを持っている人も多いでしょう。

今回は、そんなプログラミングを行う上で重要な
「コーディング」
について説明します。

基本的な言葉の概念や、基本、そして実際にそれを上手くこなすために必要な情報をまとめました。

この記事を読んだ上で、実際に実践していけば、着実にプログラマーとして成長できるでしょう。

コーディングとは

まずは、コーディングという言葉の定義から説明します。

コーディングは、プログラミングを行う上で、
「実際にコードを書く」
ことを指しています。

特定のプログラミング言語を用いて、機械にやってもらいたい動きを、ソースという形で表現していきます。

一般的に、このコーディングは「上流工程」と「下流工程」の中間に位置するとされています。

プログラミングの開発において、

1.要件定義
2.設計
3.コーディング
4.テスト

などの工程があり、川の流れのイメージで先に来ているものから順に
「上流工程→下流工程」
と言われる事が多いです。

その中で、設計などを上流工程、テストやデバッグを下流工程と呼ぶことが多く、その間に位置しているのがコーディングです。

IT企業でも新人はまず、このコーディングをさせられることが多く、プログラマーやシステムエンジニアを目指す上での基礎となる部分です。

コーディングに必要なスキル

次に、コーディングに必要なスキルについて説明します。

基本的な文法の理解

まずは、各言語における基本的な文法の理解が必要です。

開発において、プログラミング言語は異なります。

最適な言語や環境で開発をすることが望ましく、同じ会社でも複数の言語を扱っている事も多いです。

各プログラミング言語によって、文法は異なります。

後述する「基本」は同じケースが多いですが、言語によっては利用できるものと出来ない物が存在します。

これらを理解するのが最も最初のステップとなります。

アルゴリズムやデータ構造に関する理解

次に、アルゴリズムやデータ構造について理解する必要があります。

アルゴリズムとは、特定の問題を解決するために実行される手順や手法のことを指します。

例えば、
「たくさんのものを、名前の順に並び替える」
という処理に対して、次の様な手順が考えられます。

例えば、有名な「バブルソート」という手順だと下記の様になります。

【バブルソート】
1.並び替える物を一列にし、先頭から隣り合った2つの要素を比較する。
2.比較した2つの要素の大小関係に応じて、要素の位置を交換する。
3.次の2つの要素を比較し、同じように大小関係に応じて交換する。
4.最後まで比較と交換を繰り返す。
5.1~4によって、一番最後のものは、最も遅いものであることが確定したので、それ以外のもので再度、1~4を行う

これも、「並び替え」におけるアルゴリズムの一つです。

それ以外にも、クイックソートやダイクストラ法などの方法があり、これらを理解することで、より高いレベルでの開発が可能になります。

最近は、たくさんのライブラリがあり、開発が簡単になりつつありますが、こういった基本的な知識があれば、難しい問題をスムーズに解決することができます。

デバッグ技術

次に、デバッグ技術です。

デバッグとは、プログラムが上手く動かない時(バグ)に、そのバグを見つけるための方法です。

このデバッグは、処理の内容を想像し、バグがありそうな所に目星をつけて探していきます。

経験や勘の良し悪しに左右される事が多く、プログラマーの中でも、こういった作業が得意か否かは分かれるところです。

開発において、バグが出るのは必然で、それをいかに早く発見・解決出来るのか。

これは、プログラマーとして働いていく上で、必ず磨いておきたいスキルです。

スクラッチ開発?それともフレームワーク開発?

次に、開発環境における知識や経験です。

開発には、大きく分けると
・スクラッチ開発
・フレームワーク開発
があります。

フレームワークとは、基本的な枠組みなどを事前に用意してくれているもので、高度なプログラムを短期間で開発することが出来ます。

また、フレームワークを利用することで、セキュリティの高い開発や、コーディングの能力が低い人でも安定した品質の開発が可能になります。

スクラッチ開発は、このフレームワークを使用しない開発の事を言います。

フレームワーク開発は、非常に便利な半面、フレームワーク独自のルールがあるなど、初心者にはわかりにくい部分(もしくは、わからずに作れてしまう部分)があります。

こういった知識や経験も、コーディングにとって必要なスキルです。

コーディングの基本

さて、ここからは具体的にコーディングの基本を見ていきます。

多くのプログラミング言語で共通する事柄であり、あなたがこれから勉強しようと考えている言語でも、同様の物があるはずです。

そのため、それらを順に理解していきましょう。

例として、WEBサイトなどで利用されることの多いPHPを参考にしていきます。

基本文法

まずは、基本文法ですが、これは言語によって大きく変わる所で、
・改行すると別の処理として判断されるか
・命令の後ろに括弧が必要か
・数値の比較をする際には、何を使うのか
・文の最後に「;」などの終了を意味する記号が必要か
などがあります。

変数とデータ型

次に、変数とデータ型です。

変数とは、色々な値を格納するための箱のようなもので、PHPの場合には、
「$」
を最初に付けることで、変数である事を意味します。

変数は、1つの値を保持して、後で利用することができ、もしも新しい値が入れられると、前のものは消えて、最新のものだけになります。

データ型とは、変数に入れるデータの形で、
・数値
・文字
・小数点ありの数値
・真偽値
などがあります。

制御構造

次に、制御構造ですが、プログラムの基本は
・if文
・for文
・while文
があります。

基本的に、プログラムは上から下に順に処理がされていきます。

1行目の処理が終われば2行目に、そして3行目という風に、上から順に実行されます。

しかし、それだけだと対応できないケースや、無駄な記述が多くなります。

そのため、制御構造が必要になります。

if文は、
「Aの場合はBをして、そうじゃない時はCをする」
という処理で、分岐と言われます。

forとwhileは、ループと呼ばれる処理で、何度も同じ処理を繰り返すものです。

例えば、
「エクセルの上から順に見ていって、〇〇という値が見つかるまで処理する」
というような場合、
・同じ処理を繰り返す
・その処理の終わりの回数が可変
という特徴があります。

こういった場合に、ループを利用します。

関数定義と呼び出し

次に、関数定義と呼び出しです。

関数とは、複数の処理をまとめたもので、呼び出しとは、関数を実行するためのコマンドです。

PHPの場合には、次の様な記載をします。

function greet($name) {
    echo "Hello, " . $name . "!";
}
greet("John");  

「function」と書かれているのが、関数であることの宣言で、一番最後の行が呼び出しの処理です。

実際のプログラムでは、もっと多くの処理が関数に書かれています。

関数を作る理由は、
・後から修正しやすくなる
・複数箇所で使い回せる
・誰が見てもわかりやすくなる
などが挙げられます。

コメントアウト

コメントアウトとは、ソース内に記載はしているものの、実際には処理に影響を与えない文章の事です。

このコメントアウトは、開発者同士でメモを共有する意味合いや、過去の対応の履歴として残す事が多いです。

また、開発者が修正した日やその目的を記載することもあります。

例外処理

例外処理とは、その名前の通り
「開発段階では想定していなかったエラーが起きた時の処理」
を指します。

この例外処理を入れることで、エラーが起こった時に、最適な対処ができるようになります。

例えば、ユーザーが利用していて、変なエラーメッセージが大量に出てくるよりも
「処理に失敗しました。時間をおいて再度実行して下さい」
などのようなメッセージだけ出てきて、再実行ボタンが表示されている方が、ユーザーも安心します。

また、途中まで処理しているものを、実行前の状態に戻すなどでも利用されます。

場合によってはクラス化なども

基本的には、上記の様な事が理解できていれば、最初の内は大丈夫です。

更に、言語や環境によっては「クラス」について勉強しておくと良いです。

クラスとは、複数の関数をまとめたもので、より効率的に大規模な開発を行う際に利用します。

ただ、最初の内は難しいと感じる人も多く、徐々に覚えていくと良いでしょう。

優秀なエンジニアの派遣はAMELAに

今回は、コーディングの基礎について説明してきました。

更に、上達のコツなども次回説明していく予定ですが、少し記事が長くなりそうなので、別の記事にしていきます。

コーディングは、エンジニアによって大きく変わってくる部分です。

優秀なエンジニアが開発を行うのと、そうでない場合では、
「長期的に見た時のコスト」
が変わってくることも多々あります。

例えば、書き方が悪いプログラムを何年も使っていて、バグが出た時に、修正箇所を特定するのに時間がかかることもあります。

キレイに書かれていれば数分で見つかるのに、ソースが汚いと数時間かかってしまう事などは、よくあるのです。

そうならないためにも、中規模~大規模な開発を行う際には、高いスキルを持ったエンジニアに依頼するのが良いでしょう。

AMELAでは、海外の優秀なエンジニアも多数抱えており、開発において非常に高い評価を得ています。

もしも現在、システム開発を検討されている場合には、是非ご相談いただければと思います。