「ビジネスマッチング」とは?メリット・デメリット、おすすめサービスを紹介
1990年代にインターネットが普及してから、ビジネスシーンにはさまざまな変化が起こりました。
業務の進め方だけでなく、ビジネスパートナーの見つけ方や販路拡大の方法も、インターネット上のサービスによって様変わりしています。
その中で、「ビジネスマッチング」というサービスが大きな存在感をみせています。
もともとはWebサービスとして展開していたビジネスマッチングですが、近年はアプリケーションの形態でも広がっています。
この記事では、ビジネスマッチングがどのようなものかを、サービスを利用する上でのメリット・デメリットと合わせて解説します。
合わせて、メジャーなビジネスマッチングサービスを、アプリケーションとWebサービスに分けて紹介します。
ビジネスマッチングとは
事業の継続・拡張に役立つビジネスマッチングサービス。
そもそも、ビジネスマッチングとはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、ビジネスマッチングの内容と、どのようにマッチングするかといった、サービスの流れを解説します。
ニーズの合う企業同士を結びつける
ビジネスマッチングとは、ニーズが合致する企業を結びつけるサービスのことです。
たとえば、自社製品の製造ラインを確保したい企業Aと、自社の製造ノウハウを活かすことのできる製品を探している企業Bがいた場合、両者の需要と供給が一致しています。
あるいは、アイデアを持っているけれど、その業界のノウハウと交流がないといったスタートアップ企業Cと、蓄えたアイデアを活かして新規事業に乗り出したい企業D。
ビジネスマッチングサービスは、このようにニーズの合う企業を引き合わせます。
対象は必ずしも企業だけではなく、クラウドソーシングのように、個人がビジネスパートナーを見つけるようなサービスも、広義のビジネスマッチングです。
これまでビジネスマッチングサービスはWebサイトが中心でしたが、近年はアプリケーションによるサービスも数多く登場しています。
ビジネスマッチングの流れ
さまざまなサービス形態があるビジネスマッチング。
ここでは、Webサイトやアプリケーションを用いたマッチングサービスを利用して取引先を見つけるときの、基本的な流れを解説します。
まずはどのような企業を探したいのかをはっきりさせ、それにあったサービスに登録します。
そして業界や業種、取引先として求める内容などを指定して、マッチする企業を探します。
需要と供給が一致すると思われる企業を見つけたら、チャット機能などを使って商談の申し込みをしましょう。
相手企業が提案に興味を持った場合、向こうから返信が来ます。
あとは実際に商談をして、成立すれば成功です。
ひとつ注意点として、ビジネスマッチングは商談の取り付けまでをサービスとしていることがほとんどなので、最後は自力で商談を成立させる必要があります。
ビジネスマッチングを利用するメリット
ニーズの合う企業同士が出会う場であるビジネスマッチング。
このサービスを利用することには、具体的にどのようなメリットがあるでしょうか。
取引先確保のコストを削減できる
ビジネスマッチングサービスのいちばんのメリットは、なんといっても取引先の確保がこれまでよりもずっと楽になることです。
数多ある企業の中から、需要と供給が一致する企業を独力で探すのには、大きなコストがかかります。
ビジネスマッチングでは、ある程度相手が求める物が明記されています(もしくはこちらが提供できるもの)が、通常の営業活動では、
「そもそも相手に需要があるのか」
をヒアリングする事から始まります。
そこで、ビジネスマッチングを利用することで、こちらの条件と合致する企業を簡単に見つけることが可能になります。
これは特に、まだ業界内の繋がりが少ないベンチャー企業にとって、大きな強みとなります。
新規事業のビジネスパートナーを探すことができる
総合的なビジネスマッチングサービスには、幅広い業界の企業が登録しています。
そのため、新規事業におけるビジネスパートナーを探すうえで、ビジネスマッチングは役立ちます。
その業種についてのノウハウが少ない状態からでも、強力な販売ルートを確立することも可能です。
逆に、ビジネスマッチングに登録しておくことで、これまでは考えてこなかったような新規事業の商談が舞い込むこともあります。
それによって、思わぬ形で事業拡大が進むというメリットも生まれます。
自社ノウハウを蓄積できる
ビジネスマッチングサービスを利用して、さまざまな企業と協力関係を築くことで、新たなノウハウを獲得することができます。
製品開発・製造に必要な技術を知ることで、他社との差別化を図ることができます。
また、ある開発で必要なプログラミング言語を使えるエンジニアがいない、保守業務の経験が浅いなど、ノウハウ関連の障害を解決することにも、ビジネスマッチングが役立ちます。
ビジネスマッチングのデメリット
ビジネスマッチングサービスは、ただ登録すればすべてがうまくいくといったものではありません。
ここでは、ビジネスマッチングサービスを利用する上での注意点を解説します。
かならずしもマッチングするとは限らない
ビジネスマッチングサービスに登録したからといって、かならず取引先が見つかるわけではありません。
需要と供給、協力条件などが合致しなければマッチングしないため、実際にビジネスパートナーと出会うためには、それなりのコストをかける必要があります。
また、一方のみが大きく得をするような条件の場合、ビジネスマッチングサービスで取引先を見つけるのは非常に厳しくなります。
双方が同じくらいのメリットを得られるというのが、ビジネスマッチングの基本です。
サービス内容はマッチングまで
ビジネスマッチングのサービス内容は、あくまでマッチング、商談の取り付けまでです。
実際にビジネスパートナーとして事業を進められるかどうかは、自力による商談にかかっています。
このポイントを把握しておかないと、サービスを活用することは難しいです。
ビジネスマッチングは、あくまで「きっかけ」を提供するサービスであると考えておきましょう。
主要なビジネスマッチングアプリ
ビジネスマッチングサービスには、さまざまな形態があります。
ここでは、ここ数年で主流となっている、アプリケーションによるマッチングサービスをいくつか紹介します。
BizOn!
「経営者・役員・フリーランス専用」
をうたうBizOn!は、完全無料のビジネスマッチングサービスです。
運営会社であるWizBiz社は早くからビジネスマッチング事業を手がける会社で、数多くのマッチング実績を持っています。
かんたんな操作で、企業とフリーランスがマッチングできるのが特徴です。
無料で利用できる反面、ほかのサービスに見られるようなマッチングサポート機能はありません。
(BizOn!:https://wizbiz.me/bizon/)
Linker
企業動画メディア
「日本の社長.tv」
が運営するLinkerは、登録した条件をもとにAIがマッチする企業を紹介する、審査制のビジネスマッチングサービスです。
こちらからアクションを起こす必要がないうえに、登録には審査が必要であるため、精度の高いマッチングが可能です。
Linkerはアプリ本体以外にも、交流会などのさまざまなイベントを開催しています。
(Linker:https://lnkr.jp/)
CXOバンク
CXOバンク株式会社が提供するCXOバンクは、完全会員制のビジネスマッチングアプリです。
入会に厳しい審査を設けているため、高度なスキルやノウハウ、実績を持つ企業や人材が多いことが特徴です。
また、ビジネスマッチングサービスでは珍しく、マッチングしていないアカウントにもメッセージを送ることができるため、意外なマッチングが起こることもポイントです。
(CXOバンク:https://lp.cxobank.jp/)
主要なビジネスマッチングサイト
アプリケーションが主流になったとはいえ、Webサイトによるビジネスマッチングサービスを利用する企業も数多くあります。
なかでも規模の大きなWebサービスを紹介します。
比較biz
ビジネス情報サイトの運営などをおこなう株式会社ワンズマインドが提供する比較bizは、国内最大級のビジネスマッチングサービスです。
2022年時点で10万社を超えるマッチング実績をほこり、現在も数多くの案件が成立しています。
とくに行政書士をはじめとする、法律系事務のマッチングに強いという特徴があります。
(比較biz:https://www.biz.ne.jp/)
earthkey
スタートアップ支援などをおこなう株式会社earthkeyによるビジネスマッチングサービスで、審査を通過したIT企業を中心としたサービスとなっています。
スタートアップ企業や海外企業が多く登録されていることが特徴で、オフショア開発のパートナーを探すことも可能です。
また、マッチングサービスに登録する以外にも、運営会社が直接マッチングを支援するというサービスも存在します。
(earthkey:https://earthkey.co.jp/service/)
発注ナビ
アイティメディア株式会社が運営する発注ナビは、システム開発とWeb製作の発注を専門としたビジネスマッチングサービスです。
専門スタッフによるヒアリングをはじめとした手厚いサポートが特徴で、IT知識が少ない企業であっても、ニーズが合うIT企業とマッチングすることができます。
開発会社を探す側は、相談料・成約料ともに無料というのもポイントです。
(発注ナビ:https://hnavi.co.jp/)
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今回は、ビジネスマッチングサービスについて触れてきました。
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