日本語ドメインとは。SEO的な効果やその他メリット/デメリット

サイト運営を行う際、一般的には自社用のドメインを取得します。

これは、SEO的に当たり前になっているものですが、このドメインに
「日本語ドメイン」
というものがあるのは、ご存知でしょうか。

今回はこの、日本語ドメインとは何か、そしてそれはSEO的に有利に働くものなのか。

こういったお話をしていきたいと思います。

これからサイトを作るにあたり、ドメインに悩んでいる方は、是非参考にしてください。

日本語ドメインとは

日本語ドメインとは、通常アルファベットと数字・記号で構成されているURLに、日本語を入れたものになります。

つまり、URLバーに日本語を入力して直接アクセスする事ができるものです。

日本語ドメインというだけあり、漢字やひらがな、カタカナも利用ができます。

あなたも普段ドメインを直接入力して、英語のスペルミスでサイトにアクセス出来なかった経験はありませんか?

日本人の場合、アルファベットでの入力より日本語での入力の方が誤字脱字が少ないです。
(それでも0ではないですが)

一方で、名刺やパンフレットにURLが載っている場合、必ずしもQRコードなどにしてくれているとは限りません。

スペースの問題や、そもそもパソコンでのアクセスを前提としている場合、URLを直接入力する必要があります。

また、電話応対の際にサイトアクセスが必要な場合(電話での問い合わせ対応など)には、オペレーターがURLを言い、それをユーザーに打ってもらうのが一般的です。

このような場合、馴染みのある日本語でURLを打てれば、非常に便利になるでしょう。

日本語ドメインを利用するメリット

さて、前述した様に、日本人にとっては馴染み深く、打ち間違えも少なくなることが期待できる日本語ドメインですが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

目立つ

1つ目のポイントは目立つことです。

特に名刺やメールに載せる際には、まだまだ利用者の少ない日本語ドメインは、ぱっと目を引くでしょう。

そもそも、ドメインに日本語を利用できる事を知らない人も多いのではないでしょうか?

そのため、1つのトークテーマになる可能性があるでしょう。

わかりやすい

前述した誤字脱字が少なくなることに近いですが、単純に日本語ドメインは覚えやすいです。

よく、電話番号は語呂合わせでCMされることが多いですが、これは
「いざかけようと思った時に覚えている」
という事がビジネスにとって重要だからです。

CMなどの場合、ぱっと覚えられないと、CMが終わってしまい、別の放送が流れます。

そうなると、メモを取ろうと思っても間に合わないという事が起こりやすい為有効です。

同様に、サイトへのアクセスも、URLを直接リンククリックできる環境ばかりとは限りません。

街中の看板などの広告や、車両に貼り付ける形の広告などで有効と考えられます。

また、最近ではYouTubeは1回の広告で尺の短い広告を2回表示するパターンが出てきました。

この広告、2つ目の広告はその後の本編の動画の視聴中に、概要欄付近にバナーが貼られます。

しかし、1本目の広告になった場合、広告主のサイトに飛べる導線がないため、こういった日本語ドメインを使うのも一つの手段と言えるでしょう。

希望のURLが取得しやすい

URLは、お金を払って利用できるようにするわけですが全く同じURLは、世の中に2つ存在することは出来ません。

そんな事をしてしまっては、どちらのサイトに飛べば良いかわからなくなってしまうからです。

つまり、URLの取得は、早い者勝ちになります。

日本語ドメインは、英語のドメインに比べてライバルが少なく、希望するURLの取得が容易であるというメリットがあります。

コンセプトを明示できる

URLで、サイトのコンセプトを簡潔に伝えられる点も、日本語ドメインのメリットでしょう。

検索してサイトへ来たユーザーの一定数は、URLを見る可能性があり、その人たちが
「こういうコンセプトなら、自分の欲しい情報が見つかるかもしれない。他の記事も見てみよう」
という形で閲覧が増える可能性もあります。

特に、サイト名は変えたくないが、サイト名だけではサイトコンセプトが伝わらない場合に有効でしょう。

日本語ドメインを利用するデメリット

反対に、日本語ドメインを利用することのデメリットも見ておきましょう。

日本人しか理解できない

当然ですが、日本語ドメインは日本人でないと理解しにくいものです。

漢字やひらがなを活用したURLだと、日本語を話せる外国人が、直接URLを打つことのハードルは上がります。
(もちろん、SEOで検索上位に上げた場合や、QRコードでリンクする場合は関係ないですが)

ソフトによってはリンクと判断してくれない

URLは、通常サイトやソフト内ではリンクとして機能します。

パワーポイントなどのソフトでURLを入れた際も、エンターを押したら自動的にリンクになり、青字と下線が表示されます。

しかし、日本語ドメインの場合、これがリンクとして判定されない可能性が高いです。

もちろん、設定を変更すればリンクにすることは可能ですが、いちいち変えるのは面倒です。

メールやリンクでは怪しいサイトに見える

メールにリンクを入れて送る場合の話になりますが、日本語ドメインは自動的にURLエンコードされる可能性があります。

URLエンコードとは、日本語ドメインの日本語の部分を英数字に変換した形になります。

「日本語」
をURLエンコードすると
「%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E」
になります。

たった3文字を表現するために、これだけの長さのURLになるわけですから、メールにこういったリンクが送られてくれば、
「迷惑メールかな」
と思われる危険性があるでしょう。

日本語ドメインはSEOの観点から利用するべき?

さて、ここまで日本語ドメインについてのメリットやデメリットを見てきましたが、SEOという観点から利用するべきかを考えましょう。

SEOの基本として、
「ユーザーにとってわかりやすい」
「ユーザーにとって価値のある」
サイトが評価されます。

そのため、一見するとこの日本語ドメインも、わかりやすく価値があるように見えます。

しかし、個人的な意見としては、日本語ドメインはデメリットの方が大きいと考えています。

特にシステム上リンクとして判断されないケースが多いことは、非常に大きな問題だと思いますし、何より
「直接URLを入力する人がどれだけいるか」
という点が非常に難しいポイントになります。

基本的にどこかにリンクが貼られていたり、ブックマークされていたりします。

そうなると、URLにこだわる事に意味がないと言えます。

ただ、前述したようにYouTubeでの「電話番号の語呂合わせ」のような使い方が、本当にユーザーのアクションを誘導するという実験結果が出るなどすれば、話は変わってくるでしょう。

その場合は、CM用の別ドメインを取得するのも一つの手段でしょう。

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今回は、日本語ドメインというものについて触れてきました。

マーケティングを専門としている人でないと、
「そんなものがあること自体始めて知った」
という人が多い内容だったのではないでしょうか。

最終的に、個人的な意見としては日本語ドメインに関しては、よほどの事がない限りは利用するメリットは無いと考えていますが、時代の変化は非常に早いため、100%とは言い切れないでしょう。

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