TypeScriptとJavaScriptはどう違う?TypeScriptの特徴やメリットを解説

開発の現場で次々と採用されているプログラミング言語に、TypeScriptがあります。
TypeScriptは、Googelが標準開発言語に採用したことで注目を集めました。
そんなTypeScriptですが、まだまだ新しいプログラミング言語ということもあって、あまりよく知らない人も多いのではないでしょうか。
そして、TypeScriptと関わりの深いプログラミング言語のJavaScriptとはどう違うのでしょうか。
この記事では、TypeScriptとJavaScriptの違いを、プログラミング初心者に向けて解説します。
さらに、JavaScriptとの違いを通して、TypeScriptの特徴やメリットを解説していきます。
TypeScriptとは
JavaScriptとの違いを説明する前に、そもそもTypeScriptがどのようなプログラミング言語なのかを解説します。
TypeScriptの概要
TypeScriptは、2012年にMicrosoftが発表したオープンソースのプログラミング言語です。
この言語は、オブジェクト指向プログラミングと静的型付けを特徴としてします。
TypeScriptはコンパイル時に一度JavaScriptに変換されるスーパーセットの言語(AltJS)で、同じくMicrosoft開発の統合開発環境であるVSCode(Visual Studio Code)のような、TypeScriptに対応した開発環境において、その力を発揮します。
TypeScriptは現在も約2ヵ月に一度のペースでアップデートが続けられています。
ちなみに、TypeScritpと同じAltJSの言語には、Rubyコミュニティでよく採用されるCoffeeScriptや、Flashからの変換が可能なHaxe、Googleが開発したWebアプリケーション開発用の言語であるDartなどがあります。
TypeScriptはJavaScriptから発展した言語
TypeScriptは、JavaScriptをもとにして開発されたプログラミング言語です。
JavaScriptは1995年に開発された言語で、Webサイト制作からアプリケーション開発まで、様々な分野で採用されて来ました。
しかし、JavaScriptは、その構文や動的型付けなどの特徴から、大規模な開発になると問題が起こりやすい言語でした。
そこで、JavaScriptの問題点を解決し、またよく使用される機能をパッケージにした言語として、TypeScriptが開発されました。
TypeScriptはコンパイル時にJavaScriptに変換されるAltJSの言語ですので、その機能を持つ特定の環境下でコードを書くことを専門としています。
現在もJavaScriptは現役で使われていて、場面によってTypeScriptと使い分けることが多いです。
TypesScriptの特徴とJavaScriptとの違い
TypeScriptはJavaScriptから発展した言語で、コンパイル時には結局JavaScriptに変換されます。
では、この2つのプログラミング言語には、どのような違いがあるのでしょうか。
TypeScriptとJavaScriptには、コードの書き方から内部構造まで、様々な相違点があります。
ここでは、JavaScriptとの特に大きな違いである、「オブジェクト指向」と「静的型付け」、そしてインターフェースについて解説します。
オブジェクト指向言語
TypeScriptは「クラスベース」のオブジェクト指向言語です。
クラスベースとは、オブジェクト生成時にクラスのインスタンスを作成することで、一般に言われる「オブジェクト指向言語」はクラスベースの言語を指します。
これに対し、JavaScriptは「プロトタイプベース」のオブジェクト指向言語で、オブジェクト生成時にプロトタイプのクローンを作成します。
こちらもオブジェクト指向言語ではありますが、現在は一般的なオブジェクト指向言語とは区別され「スクリプト言語」と呼ばれます。
つまりTypeScriptは、現在広く普及したオブジェクト指向プログラミングに対応した言語なのです。
ちなみに、TypeScirptの中身はJavaScriptですので、TypeScriptも「スクリプト言語」なのですが、コードを書く際の利便性のために、そうしたスクリプト言語の特徴をブラックボックス化していると言えます。
静的型付け
TypeScriptは、「静的型付け」を特徴としています。
静的型付けの言語では、変数などを定義するときに、データ型(intやfloat、charなど)を宣言する必要があります。
一方、JavaScriptは「動的型付け」の言語で、これはプログラムが自動でデータ型を決めるため、ユーザー側でのデータ型の宣言が必要ありません。
一見すると、開発経験が浅い人からすると、この動的型付けは非常に便利です。
型の違いでエラーになることもほとんどなく、またキャスト(型変換)が無くても動くケースが多いため、開発経験が浅くても躓かずに開発が出来ます。
では、TypeScriptに発展する際に、なぜ動的型付けから静的型付けに変更されたのでしょうか。
まず、動的型付けはデータ型の宣言がない分、コードが短く済むという利点があります。
データ型の宣言がない言語は、データ型の変動が激しいプログラムの制作に向いています。
しかし、これは規模の小さいコードの場合には有効なのですが、大規模なコードになると、実行時にエラーが頻発するという問題があります。
つまり、コード上での変数の扱いと、内部で設定されたデータ型が一致しているか、実行時まで分からないのです。
コードを書く人が内部でどのように型付けされているのかを理解していればいいのですが、複数人が関わるコードとなると、この動的型付けによる問題は根が深いのです。
こうした動的型付けの言語にはRubyやPythonなどがあり、やはり短いコードを書くことを得意としている言語(通称「書き捨て言語」)です。
特に、TypeScriptでは、前述したようにオブジェクト指向を本格的に取り入れています。
オブジェクト指向の大きな要素の1つとして「継承」がありますが、継承元の変数を利用する場合など、コードが読みづらくなり、動的型付けはリスクを伴うのです。
このような理由から、JavaScriptを大規模開発に対応させるために、TypeScriptでは静的型付けが実装されました。
インターフェースとモジュール
JavaScriptとは違い、TypeScriptにはインターフェース(interface)があります。
オブジェクト指向プログラミングにおけるインターフェースは、他のデータ型とは異なる「抽象型」と呼ばれる特殊な型付けで、多重継承などの複雑な処理を実現するためのものです。
そして、TypeScriptにはモジュールがあります。
モジュールとは、特定の機能を持つプログラムのまとまりのことで、一度コードを書いてモジュールを生成してからは、そのプログラムはブラックボックス化され、必要に応じて呼び出されます。
TypeScriptには「内部モジュール」「外部モジュール」「グローバルモジュール」が設定されており、それぞれデータの格納位置や呼び出し条件が異なるため、様々なコードの仕様に対応することが可能になっています。
これも、JavaScriptにはない仕様です。
TypeScriptのメリット
ここからは、TypeScriptの特徴から、TypeScriptを採用するメリットを解説します。
コードの可読性が高い
TypeScriptはクラスベースであるため、JavaScriptではできなかったクラスの生成が可能です。
これによって、コードが冗長になることがなく、可読性の高いコードを書くことができます。
また、一度生成したクラスをfunctionキーワードで管理することで、複数人での開発も容易です。
実行エラーが起きにくい
JavaScriptとは違い、TypeScriptは静的型付けの言語ですので、実行時のエラーが起きにくいというメリットがあります。
データ型の不一致がある場合はコンパイルエラーになるため、コードの誤りを発見しやすく、また、コンパイル時にコンパイラがundefinedやnullをチェックするため、実行エラーを未然に防ぐことができます。
また、これらの型の違いによるエラーが置きないということは、開発完了後にテストをする際、テストケースも自然と少なくなります。
そのため、テスト工数の削減や納期の削減にも繋がります。
処理速度が速い
JavaScriptは実行時にデータ型を決定する仕様上、コードが長いと動作が遅くなるという欠点がありました。
これも静的型付けを採用することによって解決されています。
また、TypeScriptは定期的なアップデートにより、処理速度の向上が続けられていますので、他の言語と遜色なく使用することができます。
コード補完
TypeScriptは、VSCodeなどの開発環境において、JavaScript以上の強力なコード補完があります。
ですので、コーディング時のコストを減らし、大規模なコードが書きやすくなっています。
特に開発経験の浅いエンジニアからすると、これらのコード補完には非常に大きなメリットがあるでしょう。
すでにJavaScriptを理解していればすぐに使える
TypeScriptは基本的にJavaScriptの文法やフレームワークを引き継いでいるので、すでにJavaScriptを習得していれば、それほど学習コストをかけずにTypeScriptでコードを書くことができるようになります。
また、JavaScriptとTypeScriptには互換性があるため、JavaScriptの開発環境があれば、そのままTypeScriptを導入することが可能です。
TypeScriptの需要
最後に、TypeScriptの需要を簡単に解説します。
TypeScriptは、2012年の発表から急速に人気を獲得し、プログラミング言語ランキングでも常に上位にランクインしています。
Googleでも標準開発言語の1つに選ばれるなど、高い需要を持つ言語となっています。
TypeScriptは大規模開発に向いているので、Webサイト制作やWebアプリケーション開発を中心に、需要の尽きない言語です。
ですので、これから習得するメリットは大きく、コストをかけて勉強して損はないでしょう。
TypeScriptエンジニアならAMELAに
今回は、TypeScriptとは何か、そしてJavaScriptとの違いは何か・・・について見てきました。
最近では、JavaScriptをサーバーで動かすためのNode.jsなども注目されており、フレームワークも多数出てきています。
これまでは、
「WEBサイトを動的に動かすための物」
という認識だったものが、業務用のシステムでも利用されるようになったのは、大きな時代の変化と言えるでしょう。
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