Salesforceとは?Salesforceエンジニアとしてのキャリアや将来性について

近年、仕事をしているとSalesforceという名前を耳にする機会も多いでしょう。 少し前までは、このSalesforceというサービス、単なる営業支援ツールという認識だった人も多いのではないでしょうか。 しかし、最近「Salesforceエンジニア」なるものが出てきたようで、今回はSalesforceという会社やSalesforceエンジニアについて解説していきます。

Salesforceとは?

Salesforceとは?

Salesforceとは?[/caption] Salesforceとはセールスフォース・ドットコムというアメリカに本社を置く会社が、運営をしている顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドサービスのことになります。

セールスフォース・ドットコムについて

Salesforceの解説をしていくにあたり、運営しているセールスフォース・ドットコムという会社の基礎知識があった方が分かりやすいと思いますので、この章ではセールスフォース・ドットコムという会社について紹介します。 セールスフォース・ドットコムの設立は、1999年にマーク・ベニオフという人物により行われました。 また、Saas対応の本格的なクラウドサービスの提供企業としては、世界初と言われています。 拠点は、日本やアメリカ、ダブリン、シンガポール等、世界各国にあります。 この様に、セールスフォース・ドットコムは世界中に顧客を抱える外資系企業です。 また、日本において拠点は、 ・東京 ・大阪 ・名古屋 ・福岡 ・白浜サテライトオフィス の5カ所にあります。 日本では、2000年に法人が設立され、日本国内でも多くの企業への導入実績を持っています。

Salesforceの製品

冒頭でも触れました営業支援ツールは、Salesforceにおける主力製品であるという認識は正しいでしょう。 しかし、単に顧客情報を管理するものではなく、その情報をカスタマーサービスやマーケティングに活用するためのツールが多数揃っています。 今Salesforceが注目されている理由としては、こういった顧客管理・営業支援のツールとしての有能性だけではなく、 「ローコード開発・ノーコード開発」が出来るという点や、サードパーティ製のソフトの開発が可能な点が大きいのではないかと考えています。 Salesforceが提供するプラットフォーム「Force.com」上で、独自言語のApexという言語を用いて開発が可能で、この開発を行うエンジニアを 「Salesforceエンジニア」 と呼びます。 Salesforceエンジニアの主な仕事としては、Salesforceを導入する企業に合わせたカスタマイズやメンテナンスを行うことです。

Salesforceのメリット

Salesforceのメリット

Salesforceのメリット[/caption] 今まではセールスフォース・ドットコムという会社や、その製品について紹介してきました。 そこで、この章では、Salesforceを用いることによるメリットについて紹介したいと思います。

顧客情報の管理が出来る

Salesforceを用いることにより、顧客情報の管理を行うことが出来ます。 ここでいう顧客情報とは、基本情報、案件内容、取引先責任者、お問い合わせ、クレーム内容等のかなりたくさんの種類の情報のことを指しています。 「モノが売れない」 と言われるこの時代で、顧客情報をいかに活用できるのかがビジネスの成否に大きく影響を与えることは、疑う余地も無いでしょう。 そんな中で、Salesforceを活用する事で、顧客情報の管理が可能になるのです。 また、管理している情報は部門内で共有することも出来ます。 そのため、退職者が出た際等の引き継ぎに関しても、簡単に行うことが出来ます。 他にも、同僚の体調不良によって急遽代打で商談を行わなければいけないような場面でも、簡単に顧客の情報を手に入れることが出来るでしょう。

営業売上の向上を見込める

上記の通り、顧客情報の管理が出来るということは、営業売上の向上が見込めます。 これは、顧客の情報を分析することにより、マーケティングに応用することが出来るからです。 例えば、設立3年前後で売上が順調に伸びている企業は、移転を考えているから不動産の営業をすれば、受注してもらえるだろうという予測が立てやすくなります。 この様に、Salesforceを使って管理している情報を元にマーケティングを行うことにより、自社の売上の向上が見込めます。

売上の管理が簡単になる

Salesforceを用いることにより、営業売上の管理を簡単に行うことが出来ます。 売上をの管理が出来るということは、その月や決算における売上の終着を概算することが出来るということです。 そのため、「15日時点で今月の売上目標に対し、売上の終着が足りていないから、施策としてこういうことを行ってみよう」という軌道修正が簡単に行うことが出来ます。

営業のノウハウを部門内で共有できる

部門内で情報が共有出来ることにより、各メンバーの活動が見渡せるようになります。 そのため、部門内のどの人の売上が高いのかといった情報も可視化されます。 すると、売上が高い人のノウハウというのが部門内に共有されるため、部門全体での売上の向上が見込めます。 同様に新人の人が入って来た際の教育コストの軽減等にも効果的であると言えます。

Salesforceのデメリット

Salesforceのデメリット

Salesforceのデメリット[/caption] 今までは、Salesforceのメリットについて紹介してきました。 そこで、この章ではSalesforceのデメリットについて紹介します。

効果がすぐに現れるとは限らない

Salesforceのデメリットとして、導入してすぐに効果が現れるとは限らない点が挙げられます。 Salesforceというのは情報を蓄積・管理するツールになりますので、導入後すぐに売上が上がるというものではありません。 売上は、情報を分析することにより向上することが出来るケースがほとんどです。 そのため、分析するデータの収集が出来ていない時は、Salesforceの効果を感じにくいケースもあるでしょう。

Salesforceの使い方を学習するコストが掛かる

Salesforceに限らず、新しいツールを導入した直後というのは、部門内に使い方を知っているメンバーが少ないため、新しいツールの使い方の教育を教育する必要があります。 そのため、Salesforceを導入した直後は、使い方の教育にコストが掛かってしまうでしょう。

情報の入力ミスが起きる可能性がある

Salesforceを用いて情報を管理する為には、管理したい情報を入力する必要があります。 しかし、その情報を入力するのは人間です。 人間が行う以上、情報を入力する際のミスや入力忘れが起きる可能性があります。 この様な事象もSalesforceのデメリットとして上げることが出来ます。

Salesforceのエンジニアの将来性が高いと言われる理由

Salesforceのエンジニアの将来性が高いと言われる理由

Salesforceのエンジニアの将来性が高いと言われる理由[/caption] 一般的にSalesforceのエンジニアは将来性が高いと言われています。 そこで、この章ではSalesforceのエンジニアの将来性が高いと言われている理由について解説していきます。

導入する企業が増えているから

Salesforceには、たくさんのツールやそれに対するプランが多く用意されています。 プランのうち一番安い価格帯のものは、数千円という値段設定がされています。 そのため、Salesforceというのは、導入するハードルが低いサービスです。 このことから、Salesforceを導入数する企業は今後もどんどん増えて行くでしょう。 導入数企業が増えるということは、結果的にSalesforceを保守・運用していくためのエンジニアの需要も高まるので、結果的に将来性が高いと言われます。

世界中で使われている

Salesforceは、世界中で使われているツールになります。 そのため、Salesforceエンジニアの需要というのは、日本だけでなく世界中にあります。 そういった面からもSalesforceエンジニアの将来性は高いということがで来るでしょう。

業種や業界を問わずに導入出来る

Salesforceは、業種や業界を問わず導入されています。 もちろん、エンジニアとしての技術力が低い会社にも導入されています。 そういった会社のサポートを行うといった面でもSalesforceエンジニアの将来性は高いということが出来ます。

カスタマイズ性が高いので改修作業が必須だから

カスタマイズ性が高いというのは、Salesforceの特徴になります。 例に、人事の管理を行うサービスを挙げて見ましょう。 A社の役職には、本部長・部長・課長・主任の4つがあったとします。 B社の役職には、部長・課長・主任の3つがあったとします。 すると、A社には本部長の役職があるけれど、B社の役職には本部長がないことになります。 B社にSalesforceを導入する際に本部長の役職を非表示にする必要があります。 そして、そういった作業を行うのはSalesforceエンジニアの仕事になります。 この様に、幅広い業種や業界に対応することが出来るSalesforceは、反対に言えば 「汎用的すぎて、自社の業務に準じていない」 というケースが多々あります。 また、多機能すぎると ・ボタンが多くなる ・ページ数が多くなる という理由で、高齢の営業マンなどは覚えきれない・・・という事象も発生してしまうでしょう。 そのため、企業に合わせたカスタマイズが必要になるのです。 Salesforceは導入する企業ごとにカスタマイズしているため、導入する企業が増えれば増えるほどSalesforceエンジニアの需要が高くなります。

フリーランスとしての活動が期待される

Salesforceは、前述した様にApexという言語を使用しますが、この言語を扱える企業はまだまだ少ないです。 そのため、しっかりと力をつければSalesforceエンジニアとしてフリーランスで働くことができるでしょう。 企業としても、 「自社のエンジニアに新しい言語を覚えさせるコストをかけるなら、開発は業務委託して自社は設計やコンサルティングに集中したい」 と考えるでしょう。 だからこそ、Salesforceエンジニアは将来性が高いと言われているのです。

Salesforceエンジニアとして働いて行くには

Salesforceエンジニアとして働いて行くには

Salesforceエンジニアとして働いて行くには[/caption] Salesforceエンジニアとして働いてい行くには、当然のことながらスキルが必要になります。 そこでこの章では、Salesforceとして働いていく上でのスキルを紹介したいと思います。

Apexの知識

Salesforceエンジニアとして働いていくには、Apexというプログラミング言語の知識が必要です。 Apexは、オブジェクト指向のプログラミング言語になります。 そのため、同じオブジェクト指向のJavaやC#を使用したことがある方なら習得に時間はそこまで掛からないでしょう。

コミュニケーション能力

Salesforceエンジニアに必要なスキルとしてコミュニケーション能力が挙げられます。 他のエンジニアと比べ、Salesforceの特性からお客様との会話を行う機会の多い職場になります。 もちろん、会話をするだけでなく機能追加の要望をヒアリングしたり、技術提案も行いつつ、良好な関係を築かなければいけません。 そのため、Salesforceエンジニアには、コミュニケーション能力が必要であると言えます。

Salesforce認定資格

Salesforce認定資格は、Salesforceエンジニアとして働いていく上でなくても大丈夫だけど、あった方がいい物という形で紹介します。 Salesforce認定資格とSalesforceを使用するにあたり必要なスキルを持っていることを証明するグローバルな資格です。 代表的なSalesforce認定資格としては、大きく分けると下記の3種類があります。 ・管理者/CRMコンサルタント ・開発者/アプリケーション構築者/アーキテクト ・マーケッター/コンサルタント どの資格を取得してもマイナスに働くことはあまりないでしょうが、Salesforceエンジニアとして活躍したいのであれば、開発者/アプリケーション構築者/アーキテクトを取得しておくと有効でしょう。

幅広い業務知識

Salesforceエンジニアは、通常のエンジニアに比べると 「自社製品を開発する」 という目的よりも 「既存のSalesforceをカスタマイズする」 ということがメインになります。 そのため、Salesforceを導入する様々な企業の業務に関する知識が求められます。

Salesforce導入のご相談はAMELAに

Salesforce導入のご相談はAMELAに

Salesforce導入のご相談はAMELAに[/caption] 今回は、現在非常に導入社数が増えているSalesforceについて話ししてきました。 Salesforceエンジニアという言葉ができるほど、多くの企業がSalesforceを導入し、専用のプログラミング言語を有しているなど、これからも非常に注目されていくことでしょう。 また、ローコード開発・ノーコード開発自体もITエンジニア不足の現在非常に注目されている概念なので、導入を検討するのも良いでしょう。 AMELAでは、様々なシステム開発や、御社のDXの助力を行っています。 Salesforceだけではなく、様々な仕組みについても 「今の御社に必要か」 を専門のITコンサルタントがご提案させていただきたいと考えています。