LMSとは何か|eラーニングとの違いや機能を解説

近年、教育業界で注目されているeラーニングですが、このeラーニングに欠かせないものとして「LMS(Learning Management System)」というものがあります。LMSとは、eラーニングのベースとなるシステムで、主に管理面で使われている仕組みです。 この記事では、LMSとは何か概要からeラーニングとの違い、利用するメリットなどを解説します。これからeラーニングを導入しようと検討している方はぜひ参考にしてください。

LMSとは

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LMS(Learning Management System)とは、日本語にすると「学習管理システム」といった意味になる言葉です。eラーニングのベースとなる部分、例えば、受講者のログイン状況や学習コンテンツの視聴状況を確認するなど、管理を行う機能を持ち合わせています。 今までのeラーニングでは、受講者の出席状況や学習進度など、管理システム機能がなかったため、受講者の対応面で苦労していました。これらの課題を解決するために誕生したのが「LMS」です。管理機能の一元化を実現し、教育者の利便性や受講者の学習しやすい環境など、さまざまな面で進化しました。

LMSとeラーニングの違い

eラーニングとは、インターネット上で学習コンテンツを配信し、教育や研修を行う学習スタイルを意味する言葉で、コンテンツそのものに対して使われることが多いです。一方、LMSはこれらのコンテンツを管理するシステムのことを指します。 つまり、eラーニングを支えるシステムが「LMS」であり、eラーニングとLMSは似たカテゴリーですが、異なった言葉であると理解しましょう。 eラーニングについては、「【最新版】おすすめeラーニングシステム5つを厳選比較!」でも解説していますので、気になった方は一緒にご覧ください。

LMSのメリット

LMSを利用するメリットは「教育者」と「受講者」両方にあります。具体的な内容を以下でご紹介するので、選考程度にご覧ください。

受講者のメリット

受講者がLMSを利用するメリットは、自分の行うべき学習範囲を知ることができるため、効率良くコンテンツを進められることでしょう。試験結果を一覧表示で確認できる機能や、学習手順を可視化することができる機能など、学習者が快適に取り組める機能が豊富です。

教育者のメリット

教育者がLMSを利用するメリットは、受講者の出席状況や学習進度の把握、テスト結果の自動集計など数多くあります。テストの集計結果を分析し、学習者の苦手分野を明らかにすることで、苦手分野に注力した学習コンテンツを用意するなど、受講者にとって最適な学習を提供することができます。 より細かくデータを活用することで、ひとり一人に合わせた個別指導を行うことも可能です。授業や講義は1つのコンテンツを作成するだけで使いまわすことができ、教育者の負担を減らす面でも役に立つでしょう。

人事担当者のメリット

人事担当者がLMSを利用するメリットは、低コストで教育基盤を導入できることです。eラーニングやLMSは一からシステムを構築する必要がないため、少人数でも運用できます。研修のために講師を雇うこともなくなり、来年度も同じコンテンツを使うことで、人件費削減にも役立つでしょう。 また、コンテンツを運用して蓄積されたデータ(不満や要望など)を活用することで、より質の高いコンテンツに改善することもできます。

LMSの機能

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ここではLMSで利用できる機能をご紹介します。

受講者の管理機能

LMSでは、受講者のメールアドレスや名前、パスワードを管理する機能があります。ログイン用のパスワードを発行したり、アクセス権限を提供するなど管理者向けの機能が豊富です。

教材・コンテンツの管理

LMSでは教材の追加や管理も行えます。eラーニングで受講者に学習して欲しいコンテンツを配信することができるだけでなく、時間の設定や配信方法(オンデマンド・ライブ配信など)の設定など、細かく管理できます。従来はスライドやテキストの配信が多かったですが、動画コンテンツの配信が行えるようになり、LMSの管理方法も変化し続けています。

教材の作成

LMSによっては、eラーニングで配信する教材を作成する機能が搭載されています。PowerPointやExcelを活用した教材作りを簡単に行えるため、教育者の負担を減らすことが可能です。また、教材作成用のサービス導入コストを減らせるため、手間や費用をかけずに教育基盤を準備することができるでしょう。

アンケート

LMSでは、アンケート機能も搭載されています。受講者から現時点でのコンテンツに対する不満や要望を聞くことで、価値の高いコンテンツを提供することができます。また、学校の場合はレポートの提出がスムーズになり、受講者は提出の容易さ、教育者は集計の効率化などで役に立つでしょう。

LMSの活用で学習効果を高めることができる

この記事では、LMSに関する内容をご紹介しました。 eラーニングの基盤を支えるLMSですが、学習者の利用状況を把握できたり、コンテンツの提供やデータの集計効率を高める点で多くのメリットがあります。 現在はさまざまなLMSサービスが提供されているので、もし導入される場合はしっかり比較検討しましょう。