企業はInstagramアカウントを作るべきなのか?活用における注意点
企業においての 「マーケティング」 の方法が、年々変わってきています。 その中でも最も大きな変化は、SNSマーケティングではないでしょうか。 これまでのマーケティングでは、 ・いかに顧客リストを活用するか ・新規顧客のためにどのようにキャンペーンを行い、告知をするのか といった点が重視されがちでした。 しかし、個人や企業が簡単にSNSで発信できる様になってからというものの、 「いかに企業に対するファンを作るのか」 ということが、今までのマーケティングと同様もしくはそれ以上の価値を生むようになってきました。 そんなマーケティングの中でも、今回はInstagramについて見ていこうと思います。
Instagramとは
Instagramとは では、そもそもInstagramとはどのようなもので、どういった特徴があるのでしょうか。
写真がメインのSNS
Instagramは端的に説明するなら、 「写真がメインのSNS」 です。 インスタ映えという言葉が生まれたことからもわかるように、 ・きれいに見える写真 ・映える写真 に大きな価値を生むようになりました。 これは、企業のマーケティングにおいても非常に重要なことです。 マーケティングの世界ではよく 「商品の詳細な説明をするよりも、それを使ったユーザーに対して【どのように人生が変化するのか】といった利用シーンを想像させる」 ということが言われます。 この 「利用シーンを想像させる」 という点で、写真は非常に有用です。 これがInstagramをマーケティングツールとして利用する事が拡がった理由だと考えられます。
主に若年層に人気
Instagramの利用者数は、約3300万人(2019年時点)で、男女比は男性43%・女性57%ほどです。 また、リサーチ会社によると、メインの利用者層は10代・20代ということです。 そのため、こういった若い層をメインにしている企業は、Instagramを利用したマーケティングを行うことに非常に大きなメリットがあるでしょう。
ハッシュタグという特殊な文化
ハッシュタグは、Instagramから始まった新しい文化です。 ハッシュタグは、これまでの検索とは違い ・自分が認識していないキーワードでの検索が出来る ・イベントなどオリジナルワードの認知を広める などの点で、今までの検索とは大きく違った仕組みです。
敢えて存在しない拡散機能
TwitterなどのSNSでは、自分が気に入った内容を拡散する機能がついています。 これは、マーケティングを行う人間からすると非常に有効な機能です。 「ユーザーが拡散することによって参加できる」 というキャンペーンを仕掛けている企業も多く、成功すれば数十万人・数百万人という人への拡散も可能でした。 しかし、Instagramにはこの拡散の機能は存在しません。 外部サービスとしてリポストという機能も存在しますが、現状公式機能としては存在しないのです。 これは、Instagramの方針として 「人間性を垣間見ることが出来て、あらゆるものの見方が変わり、何が大切なのかも変わる。Instagramはそういう鏡であり、体験という形でそこに自分の姿を映すことで、我々はこの世界を深く理解できる」 という事を大切にしているようです。 そのため、インフルエンサーを後押しするようなツールの導入を避けてきたという背景があり、その一つが拡散機能のようです。 確かに、日常的に利用していてもFacebookに比べてInstagramは通知の内容が自分の投稿やDMに対してのものがメインで、ユーザーとして不要な通知は少ないように感じます。 Twitterの場合には、利用していない期間が長いとハイライトの割合が増えるなど、利用者として面倒な仕様もありますが、Instagramはそういった機能を今後も追加しないのでしょう。 これは、マーケティング担当者からすると、少しもどかしく感じるかもしれませんが、長期目線で見た時に 「ファンを作る」 という視点からするとかなり有効な方針ではないでしょうか。
Instagramを活用するメリット
Instagramを活用するメリット では、Instagramを企業がマーケティングとして導入する事のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
企業のブランドイメージ向上
最も大きなメリットとしては、企業のブランドイメージの向上が考えられます。 Instagramは、写真がメインだからこそ、ブランドイメージを定着しやすいでしょう。 例えば、同じマットレスでも、 「質素な部屋」 で撮影したものよりも 「高級感のあるホテル」 で撮影したものの方が、商品の高級感が増します。 このように、写真の撮り方で ・誰に向けての商品なのか ・どのようなクラスの商品なのか ということを暗に説明することが出来ます。 同じ方向性の写真を継続してアップすることで 「この企業らしさ」 を表現することができ、それがそのままブランドイメージとなるのです。 また、心理学では「単純接触効果」というものがあり、何度も目にすることで好感度が上がります。 そのため、投稿頻度が高ければ、好感度アップも同時に狙えるのです。
ECサイトとして活用できる
現在Instagramには、SHOP NOWという機能があります。 この機能は、スマホアプリ限定の機能になりますが、投稿内容から自社のECサイトの商品詳細ページへの直接リンクを貼る事が出来る機能です。 登録方法は少し面倒ですので、別の機会に記事にしたいと思いますが、このSHOP NOW機能を利用することで、Instagramでの商品販売が可能になります。 海外のInstagramでは、チェックアウト機能といって、外部サイトに飛ばなくとも決済が出来る機能も徐々に普及しつつあり、日本での機能追加も時間の問題と考えられます。 そのため、今後はInstagramを利用したショッピングが更に普及すると考えられます。
投稿やフォロワーの属性を分析可能
Instagramには、自信の投稿やフォロワーの分析をするための「インサイト」という機能が存在します。 インサイトでは、 ・リーチ ・インプレッション数 ・ユーザーの性別 ・ユーザーの年代 などの様々な情報を見ることが出来ます。 これにより、今後の商品開発のメインターゲットを決めることも可能ですし、ターゲットに合ったマーケティング方法を選んでいくことも可能になるでしょう。
Instagramを活用する際の注意点
Instagramを活用する際の注意点 Instagramを活用していく際には、いくつかの注意点があります。
Instagramには拡散機能が基本的にはない
前述しましたが、Instagramには拡散機能が基本的にはありません。 あくまでもユーザーが主体になって、 「自分が気になる投稿を探していく」 という形が一般的です。 そのため、最初は広告を利用するなどしてユーザーを集める必要がありますが、その際に ・写真が目を引くもの ・適切なハッシュタグが入っている この2つが重要になってきます。 一般的なネットショップや検索サイト・YouTubeなどの場合は ・タイトル ・サムネ画像 この2つが7割~9割を占めると言われています。 また、ネットショップでは「過去の売上」も検索上位表示に非常に大きな指標となっています。 しかし、Instagramではタイトルや文章よりも1枚目の画像の重要性が更に高くなっています。 ハッシュタグに関しては、注意しておきたいのが 「多ければ良いわけではない」 ということです。 少ないよりも多い方が良いですが、それよりも 「適切なタグか」 が重要です。 例えば、タグを検索した際に、関係のない画像が表示されていた場合。 ユーザーの利便性を妨げる行為になるでしょう。 こういった投稿は、運営側から何かしらのペナルティを受けたり、表示順位が下がったりといった対策がされることが多いです。 そのため、適切なタグ付けを心がけましょう。
「リポスト」機能をダウンロードすれば拡散は可能
リポスト機能は、Instagramとは別の仕組みになりますが、拡散が可能なため、活用するのが良いです。 公式の機能では無い分、今後の活用方法に関しては、注意深く動向を見守る必要があるとは思いますが、現在は非常に有効な手段です。
他のSNS連携は必須
Instagramは単体で運営するよりも、他のSNSや自社サイトと合わせて活用するのがおすすめです。 例えば、Instagramは画像として見栄えの良いものを中心に投稿し、文章によって良さを伝える際にはTwitterや自社サイト・ブログを活用する・・・といった複合的なマーケティングが必要になります。
SNSマーケティングからスタートしてMA導入を!AMELAがマーケティングをわかりやすくします
SNSマーケティングからスタートしてMA導入を!AMELAがマーケティングをわかりやすくします SNSマーケティングは、現在非常に有効なマーケティング手法です。 特にInstagramは、他のSNSとは大きな差別化が出来ているツールになります。 「画像を主体にしている」 という点で、商品の見栄えが良い企業や、利用シーンがたくさんあるような企業は、有効活用しやすいのではないでしょうか。 しかし、マーケティングにおいて最も難しいのが 「効果測定」 です。 なんとなくInstagramをスタートした・・・という企業も多いですが、 ・どのような投稿をすればユーザーの反応が良いのか ・どのような企画がユーザーに受けているのか ・どの時間帯に投稿すれば反応が多いのか 様々な情報を多角的に分析することが出来なければ、折角労力を割いた割には売上に繋がらない・・・というケースが非常に多いです。 マーケティングは、しっかりとした戦略を持って行えば、売上を何倍にも増やすことや、リピーター・ファンを作ることも可能です。 そのための仕組みやシステムの導入をAMELAで行ってみませんか? 最新のマーケティングオートメーションから、SNSの自動化など、御社に最適な仕組みを提案します。