ハッシュタグって付ける意味ある?検索との違いは?
SNSで良く見かける「#」マーク。
いまだに「シャープ」なんて呼んでいる人はいないですよね。
ハッシュタグの認知度は広まってきたものの、
・付ける意味ってあるの?
・付けた方が良いと言われたからとりあえず付けている
・何となく付けている
と言った人は、まだまだ多いのではないでしょうか。
今回は、SNSで主流になっているこのハッシュタグについて説明していきたいと思います。
ハッシュタグとは
では、そもそもハッシュタグはどのようなものなのでしょうか。
単に「#」を付けているだけのように感じますが、様々な活用法があり、その利用方法も変化しています。
現在の利用方法のメインとしては
「新しい検索方法」
という意味合いが強く、ハッシュタグの付け方によって、閲覧数が大きく変わってきます。
SNSではハッシュタグを活用するのが当たり前の時代
現在、ハッシュタグは通常のブログやサイトには利用されていません。
利用しているサイトも少数ありますが、それはサイト内でのカテゴリ分け程度の意味合いしか持たない事が多いです。
GoogleやYahooといった検索エンジンでも、ハッシュタグではなく検索窓にキーワードを入れて検索します。
また、大手ネットショッピングのAmazonや楽天市場でも今のところは採用されていません。
ハッシュタグは、主にSNSで利用される物です。
前述した検索エンジンやネットショップとSNSの違いとして大きいのは
「投稿内容に対しての表示優先度」
です。
検索エンジンやネットショッピングでは、その情報の価値を評価しています。
例えば、Googleで上位表示されるサイトというのは、Googleが高い価値を提供しているサイトに限られています。
しっかりとした実績(運用歴)もあり、投稿内容がオリジナルコンテンツか否かということや、ユーザーがどのくらい満足しているのかと言う点が見られます。
検索エンジンだけではなく、ネットショップにおいても、ユーザーの人気や直近の売り上げなどを元に
「ユーザーに提供している価値が高いもの」
を優先的に表示する仕様になっている事が多いです。
一方で、SNSでの一般的な表示方法(広告やバスっている投稿は別にして)としては、
「最新のものから順に表示する」
になります。
そのため、検索エンジンの様にシステム側で投稿内容の価値を定めるのではないという特徴があります。
後述しますが、これらの仕様の違いが大きいからこそ、SNSではハッシュタグが優先される様になっているのです。
普通に検索するのとは違うのか
前述したように、SNSでは検索よりもハッシュタグが優先されますが、検索機能自体は存在します。
では、検索窓にキーワードを入れて検索するのと、ハッシュタグで検索するのでは、どのような違いが出てくるのでしょうか。
投稿者が意図した検索を期待できる
自分の投稿内容に対して
「こういう物を探している人に見てほしい」
というのは、かなり多いです。
例えばネックレスを販売している業者の場合、
・プレゼント
・誕生日
・クリスマス
・シルバー
・ゴールド
・プラチナ
など、様々なキーワードで見つけて欲しいと感じますよね。
しかし、単語を羅列するだけでは、投稿を見ている側としても、文章との違いが不明瞭になり、何が言いたいのかわからなくなる可能性があります。
たまに、このような検索キーワード狙いで文章が雑になっている質の低いサイトを見かけます。
しかし、ハッシュタグであれば、検索文言として明示することができ、文章としても違和感がありません。
これにより、ある程度意図したユーザーに情報を届けることが可能になります。
検索の純度が上がる
検索の純度が上がると言うのも、ハッシュタグの検索とは違うメリットでしょう。
例えば、交通系カードの「Suica」と果物の「スイカ」。
交通系カードのSuicaについて投稿している人でも、毎回アルファベットに変換するのが面倒でカタカナのスイカと表記してしまう・・・という事は多いでしょう。
この時、果物のスイカを調べている人からすると交通系カードの表示は邪魔になります。
そう言った際に
「#夏といえばスイカ」
というハッシュタグが広まれば、確実に果物のスイカの投稿を見ることができますよね。
このように、単なる単語だけではなく、小文もタグにすることができるため、ユーザー側としても自分に関係のない投稿を見なくて済むという利点があります。
横串での検索
検索結果が横串で見れると言うこともハッシュタグのメリットです。
例えば、企業がイベントとして
「#2021年〇〇企画」
というタグを作ったとします。
キャンペーン参加者は、そのタグを付けて投稿することで、キャンペーンへの参加とみなした場合。
キャンペーン参加者が簡単に分かりますし、同じキャンペーンに参加した人が、どのような投稿をしているのかが一目で分かる様になります。
この様に、ユーザーに使い方が委ねられている分、様々な活用方法が生まれるのです。
タグ同士で拡がる検索・隠れたニーズの発掘
Googleなどの検索の場合に問題になってくるのが
「ユーザー自身が知っている単語でしか検索できない」
と言う事です。
検索には、実はスキルが必要です。
サイトで使われている単語(主にタイトルなど)と同じ単語で検索しなければ、思うような検索結果にならないケースがあります。
特に、複数の単語に言い換えができる様な物を検索する際には、センスが必要な場合があります。
また、ユーザー自身が自分が見たいものに気付いていないと言うケースも多いです。
わかりやすいのは、Amazonなどで商品ページを見ているときに
「この商品を見た人にはこれもおすすめ」
と言う項目があります。
これによって、自分で検索して探した時には見つからなかった商品に辿り着く事が可能になります。
これと同様に、タグを利用することでユーザーが本当は興味があるのに、意図して検索した事がなかったキーワードを芋づる式に拾い上げることが可能になります。
これにより、通常の検索では10ページしか見なかったかもしれないところが、20ページ・30ページと回遊する様になるのです。
フォロワー以外の人の閲覧も期待
通常SNSでは、自分がフォローしている人もしくは、広告を出している人の投稿しか表示されません。
しかし、人気のハッシュタグを活用することで、フォロワー以外の人が自分の投稿を見てくれる可能性があるのです。
ハッシュタグ自体をフォローする機能も
ハッシュタグは、インスタグラムという文章ではなく画像がメインのSNSが誕生したことがきっかけで広まりました。
そのため、ここ数年間で利用者が劇的に増えた文化とも言えるでしょう。
ですので、まだまだ発展途上の機能とも言えます。
最近は、ハッシュタグの利用者が増えてきたからかもしれませんが、ハッシュタグ自体をフォローする機能が付いたり、様々な変化が起こっています。
今後も、
「ユーザーがより長い時間利用してくれるような」
「ユーザーの利便性が高くなる」
機能が追加される可能性があります。
現状は、SNSで情報を調べる際には、上位表示の基本は投稿日時です。
そのため、
「本当に正しい情報か」
「信憑性のある内容か」
は、あまり加味されていません。
炎上商法なども問題になっていたりもしますので、そういった対策も行われる可能性があるなど、今後の動きはしっかりとチェックしたいものです。
ハッシュタグの付け方
では、具体的にハッシュタグをつける際にはどのようにしてつければ良いのでしょうか。
半角#を使用
人によっては、半角文字と全角文字を区別していないケースもありますが、ハッシュタグは多くの場合半角#でなければ認識されません。
ハッシュタグと認識されている場合、何文字か打つと候補が出てきたり、表示される色が変わったりします。
また、タグの終了を示す意味合いで、タグの後ろに空白を入れることも必要です。
人気のタグを調べる
タグの付け方の基本は
「人気のタグを利用する」
ということです。
例えば、オリジナリティあふれるタグを作ったとしても、他に1人もそのタグを使っていないとすると、検索もしくは自分のフォロワー以外は見てくれないことになり、ハッシュタグを入れる意味がなくなります。
また、そのタグでの投稿自体は多いものの、最新の投稿が数年前・・・というパターンも、現在ではあまりそのハッシュタグで情報を探す人が居ない可能性が高いです。
もちろん、ユーザーが情報を求めているのに、投稿がないというブルーオーシャンのキーワードの可能性もありますが、文字数制限がある場合もあるため、優先順位は低めと考えるべきでしょう。
広告を出す際にオリジナルのタグを作る
先ほどは、人気のあるタグを利用する事をお話ししましたが、反対に広告を出す際には、オリジナルのタグを1つ作るのがおすすめです。
広告は広告からの集客があるため、投稿自体は見られます。
その上で、同じキャンペーンに対してどのような投稿が有るのかを見やすくするためにも、専用タグを作るのが良いでしょう。
さらに、キャンペーン参加方法として、 そのタグを入れてツイートする ということをすれば、そのタグ自体を広めることが出来るため、広告効率が高くなります。
関連性を重視して付ける
自分の投稿内容に対して、タグが関連性が高い物を選んで付けていく事が重要です。
出来るだけ検索して欲しいという理由で、関連性が低いタグも含めて数十個つける様な人もいますが、インプレッション(ユーザーの画面に表示される回数)は増えても、アクション(詳細の表示ボタンを押したり、いいね・拡散・保存をしてもらえるなどのユーザーアクション)は増えません。
場合によっては、迷惑なアカウントとしてユーザーに認知される可能性もありますので、特に企業で使う場合にはタグの選定は重要でしょう。
複数ワードをくっつけてタグに
検索エンジンでの検索の場合
「美容室 大阪」
と、複数の単語を空白で区切って検索する事は多いです。
その場合、両方の単語が含まれているサイトが優先的に表示されるでしょう。
しかし、ハッシュタグの場合は基本的に複数タグで検索しないと考えられます。
もちろん、意図的に検索窓に複数タグを入れることも可能ですが、タグをタップして遷移する場合など、基本的には1タグでの検索です。 そのため、
「#美容室 #大阪」
ではなく、
「#大阪美容室」
などのように、複数単語をまとめて1つのタグにしているジャンルも多いです。
この様に、複数のキーワードでも1つのタグにすることで、検索の利便性が上がるケースも多いのです。
コミュニティタグの利用
コミュニティタグとは
「#〇〇さんと繋がりたい」
というようなタグのことです。
意図的に、どう言った人に見て欲しいのかと言う意思表示ができ、場合によってはそのタグを付けているだけで、botがリツイートしてくれるものもありますので、関連性がある場合には積極的に付けていきましょう。
タグは希少性よりも検索数を優先
検索エンジンでのSEOの場合には、
「ライバルが少なく、検索数の多いワード」
が良いとされています。
それは、ライバルが多いだけで、同じキーワードを入れたとしても、サイトの総合評価の高い大手サイトの方が有利で、後発組は中々上位表示が出来ないからです。
一方で、ハッシュタグの場合、広告を打つ以外で言うなら、基本的には最新の投稿から順に表示されます。
これは、アカウントの運用歴に関係していません。
と言うことは、ライバルが少ないハッシュタグを探すよりも、より人気のあるタグ・よく見られているタグを利用する方がインプレッションが高くなる可能性があります。
同じタグを定期的に投稿する
投稿順に表示されるということは、同時にシェアされなければ古い投稿はどんどんと表示順位が下がっていくことになります。
そのため、同じタグでも定期的に投稿しなければ、どんどんと閲覧数は下がってしまう可能性があります。
そのため、一度あげたタグであっても、定期的に利用することが重要でしょう。
SNS運用もシステム化で変わる?
さて、AMELAはさまざまな業界でのシステム開発をしてきていますが、SNSの運用に関しても、システム化でより効率的に業務が行えるのでしょうか。
AIによる「効果検証」
AIは今や、さまざまな業界で活用されています。
AIを活用することで、SNS運用において
「バズりやすい投稿」
を探すことが出来るでしょう。
例えば、AIが複数の投稿の違いを見つけ、どの特徴を持っている投稿が一番
「いいね」
「コメント」
「シェア」
が多いかを探すといったものです。
画像認識の精度も上がってきているので、
「人が写っているか否か」
といった単純な物ではなく、その人の状況や表情などの細かいデータを元に分析することも出来るでしょう。
他にも、定点観察をシステムにさせることで、フォロワーが増えた投稿や、長期間見られている投稿も分析が可能になるでしょう。
APIによる自動投稿
APIは、SNS自身がさまざまなシステムに自社のSNSを組み込めるように一部機能を公開しているものになります。
それを活用することで、特定の時間に自動的に投稿する・・・などの機能が作れます。
また、前述のAIと組み合わせることができれば、
・投稿内容に適した時間帯に投稿する
・投稿のタイミングで自社の顧客にメールを送る
・DMの自動返信
など、さまざまな事が自動化出来るでしょう。
自動文書作成
AIは、どんどんと発展しており自動的に文章を作る機能も発達してきています。
しかし、自動的に作った文章は、Googleなどでは評価が低いため、サイトの運用には向いていないのですが、今後はSNSなどの短文での自動文書作成機能は有効になる可能性があります。
これを活用すれば、投稿にかかる時間は劇的に下がるはずです。
システム開発ならAMELAに
今回は、ハッシュタグについて見てきました。
現在、企業でもSNSの運用は至上命題となっており、いかにうまく活用するのかで、売り上げが大きく変わってきます。
そのため、少しでも効率的に運用したいという話はよく耳にします。
日本の企業は、まだまだDXが進んでおらず、非効率的な業務も多いです。
AMELAでは、業務効率化のシステムからユーザーへの新しいサービスの提供など幅広い開発を行なっています。
また、IT導入に関するコンサルティングやIT人材の派遣も行なっているため、今お持ちの経営課題をITという観点から解決することが可能になります。
是非ご相談いただければと思います。