社内システム開発を効率化して生産性を向上させる手法・施策

社内システム開発の効率化は、生産性を向上させる上では欠かせません。 効率には「時間的側面」と「コスト的側面」があり、両方にアプローチする必要があります。 効率化とは、無駄を省き、金銭や人材といったリソースを有効活用すること。 今回の記事では、そのようなことを実現するための手法・施策についてお話します。

社内システム開発の効率が悪くなる原因

amela.co.jp news image 1

社内システム開発の効率が悪くなる原因の1つめは、無駄な工程が発生していることです。 無駄な工程が発生すればするほど、必要な工程に割く時間が減ってしまいます。 例えば、業務管理が適切になされていないことにより、同じテスト工程を重複しておこなってしまったような場合、明らかに無駄ですよね。 時間的にも、人件費によって金銭的にもコストがかさみます。 このようなことをなくしていかなければ、社内システム開発の効率化は難しいです。 社内システム開発の効率が悪くなる原因の2つめは、人材の配置が適切になされていないことです。 人材のレベルはさまざまであり、また、得意分野もそれぞれ違います。 よって、作業に対する人材の配置が適切なものになっていないと、無駄が生じます。 社内システム開発の効率が悪くなる原因の3つめは、単純作業を何度もおこなってしまっていることです。 単純作業は自動化できるケースが多いですが、自動化を実現するまでにはある程度のコストがかかります。 そのコストを投資しないことにより、かえってコストがかさんでしまい、効率が悪くなってしまうのです。

社内システム開発を効率化して生産性を向上させる手法・施策

amela.co.jp news image 2

では、どのように社内システム開発の効率化をしていくかについてお話します。 まずは、「現状把握」と「要素の洗い出し」が必要です。 現状把握とは現時点での問題点を見つけ出すことや、何をどのように効率化すれば良いかを考えることで、要素の洗い出しとは、業務にはいくつの工程があって、何人の人材が必要で、合計何人時必要で、ということをすべて出すことです。 そのうえで、業務の効率化が図りやすそうなポイントを見つけましょう。 例えば、社内システム開発においては、テスト工程が40%を占めているといわれています。 そうであれば、テスト工程の効率化ができれば、社内システム開発全体の効率が良くなりそうですね。 テスト工程の改善をすると決めたら、その中の問題点や、改善しやすそうなポイントを見つけ出していきます。 自動化できる部分はツールを活用したり、よりテスト工程が得意な人材がいるのなら配置転換してみたりしましょう。 特に単純作業かつ発生頻度が高いものは、自動化によって大きく生産性を向上させられます。 または、関連性の強い複数の作業を1つにまとめるのも手です。 そうすることで工程が減るため、必要な人材の節約などが実現できます。 そして、管理体制を強化することも重要です。 作業の重複がないか、必要以上に質を追求してしまっていないかなどを、プロジェクトマネージャーが管理します。 業務効率化の施策を実施したら、効果測定をしましょう。 施策はあくまで手段であり、仮説です。 間違っていたら、別の施策を試す必要があります。 このようにPDCAサイクルを繰り返し、業務効率化を図ります。 そうすることで、無駄が次第に減っていき、生産性が向上するでしょう。

社内システム開発を効率化して生産性を向上させよう

amela.co.jp news image 3

会社の強みを伸ばすために「プラス」の側面に着目することも大切ですが、今回の記事でお話したように「マイナス」の側面に着目し、問題を改善することで、生産性が大きく向上するかもしれません。 「2025年の崖問題」が指摘されていますが、社内システム開発の効率化によって乗り越えて欲しいと思います。