マレーシアのオフショア開発|魅力や課題点を解説
現在、注目を浴びているオフショア開発ですが、ベトナムやミャンマーといった東南アジア地域で行われているイメージを持っている方が多いでしょう。 この記事でご紹介するマレーシアに東南アジアに位置しており、かつオフショア開発の委託先の国家として注目を集めています。 では、なぜマレーシアのオフショア開発が注目されているのか、理由や背景をこの記事でご説明します。 どの地域でオフショア開発をしようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マレーシアのオフショア開発【基本情報】
国民性 | 基本的におおらかでフレンドリーな印象。ただ、おおらかさゆえに時間にはルーズな傾向がある。良くも悪くも南国気質が感じられる。 |
宗教 | 国民のほぼ100%がイスラム教 |
経済状況 | GDP成長率:-5.6%(2020年度) |
エンジニア単価(月) | 15万円~20万円 |
東南アジアの他の国と比べると、エンジニア単価が安いです。 ただし、納期の認識の共有についてはしっかりおこなう必要があるかもしれません。
マレーシアのオフショア開発【特徴】
マレーシアのオフショア開発が注目されている理由は、エンジニア単価の安さだけではありません。さまざまな観点で魅力があるため、以下でご紹介したいと思います。
IT人材が豊富
マレーシアは、年々人口が増え続けています。 国民の平均年齢も28.5歳と若く、将来にわたって活躍できるIT人材が多くいると考えられます。 そのため、日本でのIT人材不足の対策として、マレーシアにオフショア開発を依頼することが選択肢のひとつになりそうです。
政府がIT業界の発展に力を入れている
マレーシアには「MSCステータス」というIT企業に対する優遇措置があります。 MSCステータスとは、条件を満たしたIT企業に、最長10年間の法人税免除・外国人の自由雇用・マルチメディア関連機器の輸入税免除・外資規制の撤廃の特典を与える制度です。 そのため、マレーシアではオフショア開発の技術が高まってきていると考えられます。
親日家が多い
マレーシアは、日本のいいところを取り入れて発展してきた国家であるため、親日家が多いです。 そのため、日本に対する理解度が深く、日本語が話せる人材もいます。 そのため、ビジネスにおいてもスムーズなやり取りが期待できます。
多言語での対応が可能
マレーシアは、多民族国家です。 公用語はマレー語ですが、英語や中国語なども使われています。 そのため、今後さまざまな国への事業展開を考えている場合、マレーシアにオフショア開発を依頼することはメリットとなります。
幅広い技術に対応している
マレーシアのIT人材は、幅広い技術に対応しており、さまざまなニーズに応えてくれます。 それゆえ、ITスキルに対するニーズが多様化している現代においても、マレーシアの人材は活躍できるでしょう。
マレーシアのオフショア開発【課題点】
様々なメリットがあるマレーシアのオフショア開発ですが、いくつか課題点もあります。メリット・デメリット両方を見て、委託先を判断できるように知識を身に付けましょう。
日本と比べ、納期を厳守するという意識が薄い傾向がある
先述のとおり、マレーシアにはおおらかで時間にルーズな雰囲気があります。 そのため、日本の感覚で納期設定をしても、納期が守られないリスクがあります。 そのためマレーシアにオフショア開発を依頼する際は、納期に関して厳密な取り決めをしたり、納期をあらかじめ余裕を持って設定したりなどの対策が必要でしょう。
将来的に人件費が高騰する可能性がある
マレーシアの現在の人件費は、日本よりも安価です。 しかし、マレーシアの経済成長率は高いため、将来的に人件費が高騰する可能性があります。 したがって、マレーシアにオフショア開発を依頼する段階になったら、改めて人件費の相場を確認した方がいいでしょう。
まとめ
マレーシアのオフショア開発は、人件費が安く、日本人とのコミュニケーションもスムーズに取れることが期待できます。 その一方で、納期に関してはルーズであるというデメリットがあります。 メリットとデメリット、両方を踏まえたうえで依頼を検討しましょう。 ちなみに、AMELAはベトナムのオフショア開発企業です。 ベトナムのオフショア開発につきましては、こちらの記事をご覧ください。 参考記事:ベトナムのオフショア開発|魅力や課題点を解説 ベトナムもオフショア開発の依頼先としては非常に高い人気があるため、ぜひ選択肢のひとつに入れていただけると幸いです。 もしAMELAにご興味をお持ちの場合は、お気軽にお問い合わせください。