どう作る?ランディングページ。大切なのは「いかに売れるか」

現在、ネットからの集客に力を入れている企業は多いでしょう。 特にコロナの影響で、これまでネットで買物をしなかった層も、家から出ずに欲しい物を手に入れられるので、需要は大きくなったと考えられます。 そのため、いかに商品をネット上で販売していくのかが非常に重要な世の中と言っても過言では有りません。 そんな中で今回は、「ランディングページ(LP)」についてお話していきたいと思います。

ランディングページ(LP)とは

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そもそもランディングページとはどのようなものなのでしょうか。 本来のランディングページの意味合いは、英語のLand(着地する)ということから来ており、 「ユーザーが着地したページ」 つまり、検索などでユーザーが最初に自分のサイトに訪れたページの事を意味しています。 ですが、一般的に使われているランディングページという意味合いは、 「商品・サービスに特化し、そのページ内で完結するページ」 という意味合いが強く、この記事でも一般的な認識のランディングページとして説明していきます。

ランディングページは他のサイトとは違うの?

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では、通常のページとランディングページとは違ったものなのでしょうか。

1商品に特化したページ

基本的に、ランディングページは1商品・1サービスなどに特化した形を取り、前述したようにページ内でその商品やサービスの情報が網羅されているようなものになります。 通常のサイト記事では、 ・「商品名 評判」 ・「商品名 効果」 ・「商品名 価格」 などのように、それぞれのキーワードに対して記事を作っていきます。 そのため、同じ商品でもその全体像を見るためには、いくつかの記事を見ていく必要があります。 しかし、ランディングページの場合は、これらの情報が全て1ページでまとまっているため、そもそもの目的が違います。 また、1商品や1サービスに特化した物以外では、複数のサービスや商品の比較サイトのような形でランディングページを作ってる所も多いです。

あくまでも「売る」事を目的にしたページが多い

ランディングページにおける目的は、あくまでも 「商品を売る」 という事になります。 そのため、お客さんが欲しい情報を可能な限り詰め込む構成になっていることが多いです。 また、商品を売る上でも将来的に商品を購入する可能性がある客ではなく 「今すぐ購入しそうな客」 にアプローチをするという特徴があります。 例えば、 「今だけの特別価格」 などのような表記や、それに伴ってキャンペーンの終了までのカウントダウンがされている様なサイトを見たことが無いでしょうか。 これらは、 「いつ検索されてくるかわからない長期的な集客」 ではなく 「期間を区切ってすぐに結果を出すための集客」 です。 そのため、ランディングページは、SEO対策よりも広告によって上位表示をさせることが多いです。

他のページへの遷移は少なく作る

商品の購入を考えた際に重要なのは、 「いかに余計な情報を入れないか」 です。 折角ランディングページでAという商品が気になっていたとしても、同価格帯でBという少し機能の違う別商品があった場合、ほとんどの人がそちらも見て選びたいと思います。 複数のものから選ぶ時は、様々な迷いが生じます。 特に一般のユーザーは、明確な商品の購入基準を持っていないケースが多いです。 その結果、迷うことに疲れて購入を止めてしまった・購入を後日に引き伸ばしたというケースが非常に多いのです。 「今すぐに購入してもらうサイト」 としては、このユーザーの流れは目指すべき場所ではありません。 そのため、できるだけその商品以外の情報を入れず、他のページに遷移しないのがランディングページの特徴になります。 遷移する場合は、特定商取引法表示などの規約をランディングページ内に入れると、商品そのものの情報を邪魔する・・・という場合や、申込みや購入ページが別ページで用意されている場合などです。 それ以外は基本的にランディングページにリンクは存在しないのです。

縦長で情報量が多い

1ページで完結するようなページですので、自然と情報量が多くなります。 最近は、スマホを基準にサイト設計をしている事も多いため、縦長のスクロールが非常に多いページになるのも特徴です。 一般的には、 ・商品仕様 ・入っている成分や差別化ポイント ・利用ユーザーのレビュー ・価格 ・商品使用上の注意点 ・返金方法 ・購入特典と期日 などを記載していきます。

ランディングページのメリット

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では、ランディングページを利用することのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

訴求内容を集中できる

その商品やサービスの情報に特化したページのため、 「お客さんに本当に知ってほしい内容」 を網羅することが出来ます。 特に、差別化ポイントの多い商品などでは、少しだけの情報では中々魅力を伝えられないケースも多いです。 そのため、しっかりと魅力を伝えられるというのがランディングページを利用するメリットになります。

情報の閲覧順序を決められる

ユーザーが通常のGoogle検索などでサイトを閲覧する場合、特定のキーワードで検索したページを一番に見ます。 しかし、それ以外のページに関しては、ユーザーそれぞれの判断で次のページを見るため、情報が入ってくる順番がバラバラになります。 また、全ての情報を見てくれるとも限りません。 一方で、ランディングページの場合は、上から順番にスクロールしていくので、サイト制作社の意図した順番で情報を提供することが可能になります。 顧客の心理的に 「商品そのものを知らない状態」 「商品に少し興味を持った状態」 「商品購入を検討しているが不安が残る状態」 「購入を決めている状態」 というように、気持ち的なフェーズがあります。 このフェーズに合った情報を提供するのがマーケティングの基本になります。 例えば、商品そのものに興味がない人間に、今の在庫状況や特典を伝えても響きませんが、商品の購入を決めている人には、 「残り3点!次回入荷予定未定」 というような情報は非常に効果的です。 このように、顧客の心理状況の変化を捉え、サイト制作者の意図通りに情報を提供できるのがランディングページのメリットになります。

購買率が上がる

1つの商品に特化しており、他のページに遷移しないランディングページでは、通常のサイトページに比べると、商品の購買率が上がります。 基本的に高額な商品であればあるほど、興味を持ったお客さんは 「できるだけ多くの情報がある方が信頼できる」 と感じると言われています。 前述したように、ランディングページでは、非常に多くの情報を1ページにまとめますので、お客さんとしては 「欲しい情報が全て手に入り、後は購入するか否かを決めるだけ」 という状態になります。 また、ランディングページの基本は、検索上位に上げるようなSEO対策よりも、広告を使って短期決戦をすることにあります。 ユーザーは、どれだけ情報があったとしても、 「今じゃなくても、来月買えばいいか」 と思ってしまいます。 そのため、多くのランディングページでは、購入期限や数量限定などの形で販売を行います。 そうすると 「今を逃すと買えないのではないか」 という不安から、商品購入する可能性が高くなります。 こういった購買率を上げるための戦略が立てられるのも、ランディングページのメリットでしょう。 仮に数量限定などを通常のサイトでやっても、検索上位に上がっていなければそれほど大きな効果が得られません。 広告で強制的にサイト流入数が増えるからこそ取れる戦略もあるのです。

ターゲットの細分化とターゲットに合わせた訴求が可能に

同じ商品でも、ターゲットによって響く内容が変わってきます。 例えば、いくつかの色のバリエーションを持つ服。 年齢層によって人気のある色が変わるケースがあるため、本来ならそのターゲットの年齢層に合わせてトップに押し出す色を変えたいものです。 他にも、年代によって ・機能性を重視するのか ・素材の良さを重視するのか ・コスパを重視するのか ・自分の持っている服との組み合わせを考えるのか ・金額を重視するのか ・異性から見て受けが良い物を選びたいのか と言ったように、重視するポイントが変わってきます。 人によって選ぶポイントは変わってくるでしょうが、「何が一番重視されるか」に偏りは出てきます。 そのため、そのターゲットが最も興味のある内容を全面に押し出した内容で広告宣伝していくのがベストです。 ランディングページは、こういったターゲットに合わせた訴求が可能です。 例えばGoogleリスティング広告などでは、地域や年代を選択して広告を出すことが出来ます。 ターゲットを絞って、そのターゲットに対しての広告リンク先を、複数のランディングページで分ける。 そうすることで、様々なターゲットへ個別にアプローチをすることが可能になるのです。

ランディングページのデメリット

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では、反対にランディングページのデメリットとはどのようなものでしょうか。

製作及び広告コスト

ランディングページは、基本的に画像や動画が多いです。 それは、画像の方がよりインパクトのあるページを作ることが出来ると共に、ユーザーに多くの情報を届けることが出来るからです。 また、多くの商品が「昔からありそうなサイト」よりも「今風のデザイン」の方が信頼感が持てます。 そのため、デザイン的にもこだわっているランディングページが多いです。 しかし、そういった画像や動画・最新のデザインを用いたページを作成することは容易では有りません。 専門のデザイン会社があるくらいですから、制作にかなりの費用がかかります。 また、広告による集客であることは前述しましたが、そこにかかる宣伝広告費用も必要になります。 ターゲット毎に固有のランディングページを作成するのであれば、それに応じて費用も高くなっていくので、しっかりと戦略を練った上での運用が必要でしょう。

SEOには弱い

短期決戦を主としたランディングページは、反対にSEOによる検索上位表示を狙うのは非常に難しいです。 期間限定などの戦略的な意味合いもそうですが、画像やデザインにこだわると、どうしてもサイトの表示速度が遅くなります。 その他、回遊面などを見ても、SEO自体は弱いページになる可能性が高いです。

管理が大変

期間限定などの戦略をとった場合には、その管理が大変になります。 制作するまでのスケジュール管理や広告のスケジュール及び費用管理もそうですが、作ったページを運用していく上でも、時期が来たらページを閉じるなどの管理が必要になります。

ランディングページを作る際の注意点

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では、ランディングページを作る際にはどのようなことに注意が必要なのでしょうか。

デザインと購買率は比例しない

デザイン自体はランディングページにおいて非常に重要な要素です。 しかし、デザインにこだわったからといって、購買率が上がるとは言えません。 そのため、ページをデザイン会社に依頼する際に、単にcssやhtmlの能力面で判断するのは危険です。 実際に過去にランディングページを作成したことがあり、その実績も申し分ないような会社や、同じ商品の価格帯のサイトに強いデザイン業者を選ぶべきでしょう。

スマホ対応は必須項目

最近は、スマホを使ってネットを見る人が急増しています。 特に、若い世代はスマホがあるからPCは買わない・・・という人も多いです。 そのため、ターゲットが若ければ若いほど、スマホデザインが必須項目になってきます。 画像の多いランディングページでは、スマホ用の縦長画像と、PC用の横長画像を作り分けたりする必要もありますし、スマホの小さな画面で見る際の見やすさなども重要です。 外注してページを作る際には、そういった面もしっかりとチェックしておきましょう。

データの蓄積・改善が前提

ランディングページを始め、広告を打つ際には、1回きりで終わるのは非常に勿体ないです。 どの様な内容で広告を打ったのかや、その際の結果がどうであったかなど、データを蓄積して、改善していくことが重要になります。 そのため、Google Analyticsなどのタグをランディングページにも入れておいて、しっかりとチェックしていきましょう。

MAを含めたその後の施策を!

ランディングページで商品が売れれば、確かに売上は見込めます。 しかし、単価もしくは利益率が相当高くない限り、広告費用と比較するとそれほど有用なマーケティングとは言えないケースも多いです。 しっかりとした利益を追求するのであれば、ランディングページで興味を持った人もしくは、購入してくれた人に対して、今後どのようなアプローチをしていくのかが重要になってきます。 マーケティングオートメーション(MA)などで、購入者に対して次の商品や情報を定期的に配信することや、敢えてランディングページでは無料提供で顧客リストを集めた上で、徐々に有料商品をPRしていくなど、ランディングページ運用後の施策を検討しましょう。

AMELAならサイト運用からその後の仕組み作りまで

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AMELAは、様々な業界での実績があるシステム会社です。 ITエンジニア自体の育成にも積極的ですし、新規事業サポートも行っています。 「ランディングページだけじゃなくて、その後の運用や顧客管理の仕組み化も検討したい」 「顧客ニーズを知るための仕組みが欲しい」 「効率よく自社商品のPRをしていきたい」 様々な悩みがあると思いますが、まずは一度AMELAに相談してみてはいかがでしょうか。 業界最先端の技術と人材力があるからこそご提案できる内容があります。