逆に、どうしてオフショア開発を利用しないのか?

逆に、どうしてオフショア開発を利用しないのか?

オフショア開発を一度でもしたことがあると、仮にその結果よいプロダクトができなかったとしても、一定のベンダー選定基準は確立し、オフショア開発への不安感は薄れます。 雑な言い方ですが、2回うまくいかなくても次の1回でうまくいけば、3回合計の金額は国内業者よりも安く、しかも最終的な完成品は国内業者よりも品質が高い、ということもよくあります。そのため他社で失敗しても他のベンダーを探して再挑戦するオフショア開発希望のクライアントは珍しくありません。 オフショア開発失敗者ですら魅力的に思うオフショア開発、しない理由はあるのか。 本記事では少し視点を変えて、オフショア開発を「パス」するという選択をする人の気持ちになって、分析していきます。 大前提として、「何かしらのIT関連業務を委託しようとベンダーを探しているクライアント」を想定するものとします。

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本当にオフショア開発に適していないケース

このようなタイプのお客様は、本当にオフショア開発が適していないので、国内業者に開発を委託されるのが妥当となります。

①そもそもオフショア開発が何なのか分からない

知らないものは検討のしようがありません。古い企業は、ITリテラシーの問題で本当に知らないということもあるでしょう。ただし本記事の読者様には絶対に当てはまらないはずです。

②意思決定者がオフショア開発を納得しない

こちらも古い企業に多い理由ですが、新しい会社にも稀にあります。安く良い物を作れた方が良いに決まっているわけですが、外国人だからと頭ごなしに否定されてしまうパターンです。 クラウドソーシングサービスなどで相見積もりをとって、オフショア開発が優れていることを反対者に示せば、状況は変えられるかもしれません。しかし実際のところ、頑固な意思決定者の考えを下の者が変えるのは難しいでしょう。

③制作物に安さを求めていない

ホームページ開発・システム開発・アプリ開発など、あらゆるものが安く開発できるのはオフショア開発の強力なアドバンテージですが、逆にこれを抜くとオフショア開発の意味は大きく薄れます。価格は安いに越したことはないが、重視はしていないというお客様は、国内の高価格帯の業者がより期待に応えられるでしょう。

④あまりにも予算が足りない

さすがのオフショアといえど、通信機能を持ったiOSアプリは20万円では作れないし、ECサイト(電子商取引サイト)を10万円では作れません。予算が厳しいお客様は、実績の少ないフリーランサーの使用など別の方法をおすすめします。

⑤テキストをセットにして委託したい

たとえば、一般的なECサイトの利用規約を考案してください、などは不可能です。オフショアの場合、原則的にすべてのテキスト部分はお客様持ちになります。

本当はオフショア開発が適しているが、踏み切れないケース

本記事の読者ではおそらくこのタイプが多数派でしょう。このようなお客様は、誤解や不安が解消することで、オフショア開発を利用して良い物を作れるようになる可能性が高いです。

⑥オフショア開発の業者(業界)へのイメージが悪い、または過去に不快な思いをした

まず、オフショア開発の「安かろう悪かろう」というイメージは大きな間違いです。ベトナムではITエンジニアは非常に儲かる仕事で、そのためITエンジニアを目指す人は非常に多いです。ベトナム人にとって夢の仕事の1つです。そのためベトナムオフショア開発に従事するITエンジニアは、基本的に日本のITエンジニアより高い技術力を持っているとされます。 うまくいかない理由は、意思疎通の問題に尽きます。お客様がしっかりとした仕様書を用意すれば、その通りに開発するだけなのでほとんどの問題は起こりません。また、仕様をはっきり定めずに開発を始めるケースでも、お客様が早期に明確に要望事項を伝達すれば問題なく開発は進むでしょう。一方、外国人による解釈(誤解)の余地があると、どうしてもおかしくなりやすいです。 はっきりとした要望を言えない、またはなかなか決められないお客様は、オフショア開発がうまくいかない傾向にあります。そうした場合は国内業者に任せてしまう方法もありますが、担当者様がもうひと頑張りして仕様を整理して伝えれば、国内業者よりも安価で質の高いプロダクトはお客様のものです!

⑦漠然とした不安

これが実際のところ一番多いのかもしれません。なんとなく不安だから見送り、社長にわざわざ提案するのも億劫だから見送り、よく分からないから見送り、そんなパターンです。 鳥になって上から眺めてみましょう。客観的に状況を鳥瞰するということを意識してください。意思決定者様は、コストパフォーマンスの良い物を作りたいか。そのためにはどんな業者に依頼すればいいのか。提案者様は、抜群の費用対効果でプロジェクトを終えて評価を上げたらよいのではないか。そのためには、AMELAの話だけでも聞いて損はないのではないか。ということです。 プロダクトの価格・プロダクトの品質・自分(たち)の不安感、どれかを両断しないといけないとしたらどうしますか?不安感との戦いを見送って、プロダクトのコストパフォーマンスを下げる選択をするというのはありえないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?おそらく躊躇されている皆様は、どれかには該当したのではないでしょうか?⑥や⑦の理由で躊躇されているお客様は、はっきり言って大変もったいないです。そんなお客様は、ぜひ今年はAMELAの話だけでも聞いてみませんか?