どちらを優先する?マーケティング担当者が知っておきたい!iOSとAndroidの違い

現在、スマホの普及率はかなり高くなったと感じますよね。 ほんの10年前には、スマホを持っている人は少数派で、ガラケーの方が多かったと記憶しています。 それだけ短期間の間にITを中心に大きな変化が見られる現代ですが、マーケティング担当者にとっては、この時代の変化は非常に大変なものです。 物が売れないと言われている現代で、いかに売上を上げるか。 もちろん、営業マンの力も大きいですが、徐々にマーケティング部門の比重が高くなっているのも事実でしょう。 そんなマーケティング部門の方に知って欲しい内容として 「スマホOSの違い」 があります。 OSとは、オペレーティングシステムの略で,パソコンであればWindowsがそれにあたります。 このOSの違いを知ることで、これからのスマホマーケティングは変わってくると考えられます。

まずは知っておきたいスマホOSの現状

まずは知っておきたいスマホOSの現状

まずは知っておきたいスマホOSの現状 スマホのOSは、 ・iOS ・Android の2種類に分けられます。 iOSは、iPhoneに入っており、それ以外がAndroidになります。 (ごくごく少数Android以外のOSも存在しますが、ほとんど利用されていないと言っても良いでしょう) この辺りの知識はかなり一般的になっているかと思います。

スマホOSの国内シェア

では、これらのOSの国内シェアとしてはどのくらいの割合なのでしょうか? 現在、日本国内でのiPhoneシェア率は66%前後と言われています。 つまり、3分の2の人はiPhoneを利用していることになります。 一方海外では反対に6割から7割くらいがAndroidになります。

近年Androidがシェアを拡大中

現在は、日本ではiOSのシェアが圧倒的ですが、徐々にAndroidのシェアが高くなってきています。 というのも、iOSはiPhoneだけなのに対して、Androidは様々なメーカーのスマホがあります。 そのため、機能的にも多種多様で価格的にもiPhoneに比べて安価になります。 多様なメーカーが開発する=競争が起こる という意味合いで、今後もシェアが増えると予想されます。

アプリを販売できるマーケットが違う

アプリを販売できるマーケットが違う

アプリを販売できるマーケットが違う 両者のスマホで最も大きく異なるのが 「アプリの販売場所が違う」 ということでしょう。 iOSはアップルのアプリストアからの購入 Androidはグーグルプレイからの購入 という風に分かれています。 販売元が違うため、アプリを開発する側からするといくつかの障害があります。 1つは開発言語の違いです。 iOSは Objective-C Swift といった言語を使うのが一般的です。 Androidでは Java Kotlin C言語 Ruby といった言語での開発が可能になります。 最近ではSwiftはWindows環境でも開発できるようなツールが出てきていますが、元々はMacでの開発が必要でした。 このように開発に関しても、言語の違いによるハードルが合ったのです。 そしてもう1つが審査基準の違いです。 一般的にグーグルプレイの方が審査基準が低く、アップルのストアの方が基準が厳しいと言われています。 具体的な審査基準は公開されていませんので、細かくどの部分が違うのかは説明できませんが、シェアと審査や言語を考慮して開発を進める必要があります。

企業のマーケティング担当者が知っておきたいスマホアプリ開発の注意点

企業のマーケティング担当者が知っておきたいスマホアプリ開発の注意点

企業のマーケティング担当者が知っておきたいスマホアプリ開発の注意点 さて、ここまでざっくりとOSの違いについて見てきましたが、ここからはマーケティング担当者が知っておきたいポイントを更に深堀りしていきたいと思います。

iOS・Android両方を依頼すると同じアプリでも工数が倍以上に!

企業でアプリを作る場合には、当然iOSもAndroidも対応できる様にしたいと考えるでしょう。 しかし、両方のOSの開発を依頼する場合、全く同じ機能であっても2倍の工数、2倍の金額がかかる可能性があります。 これは、先程もお話した様に開発言語の違いによる影響です。 例えば、 Javaの開発は出来るけど、Swiftの開発ができないエンジニア というように、両方の開発を1人が作れない場合、どうしてもシステム会社的にも人が2人必要になります。 仕様を決める打ち合わせなどの工数は多少短縮できるかもしれませんが、エンジニアにかかる費用は倍増する可能性が高いのです。

クロスプラットフォーム開発という概念がある

「両方のOSに対応できるシステムを1つのコードでまとめて書く」 これが出来るのがクロスプラットフォーム開発です。 この開発方法出れば、前述のように2倍の要因を必要としないため、開発費用を抑えられる可能性があります。 しかし、このクロスプラットフォーム開発にもいくつかの問題点があるのです。

クロスプラットフォームではOS個別の障害に対応しづらい

1つは、OS個別の障害に対して対応がしづらいという点です。 例えば、iOSで重大なバグが見つかった際、サービスを一時中断してしまっては売上に大きく影響する可能性があります。 そのため、早急に対応する必要がありますが、クロスプラットフォームで開発していると、本来変更の必要がないAndroidのソースも変わることになります。 この変更によって、次は別のバグがAndroidで見つかる・・・ そもそもその変更を行う上での、影響範囲を調べるための調査期間が必要になる。 といった問題が発生する可能性があります。

対応しているシステム会社を見つけるのが難しい

クロスプラットフォームは、まだまだ日本では実績が少なく、開発できる人も限られてきます。 また、通常開発者はバグが発生した際には、Googleでそのエラーメッセージを調べ、対処法を考える訳ですが、この情報も日本語のドキュメントが少ないために、困難です。 そのため、クロスプラットフォーム開発に対応してくれないシステム会社も多い可能性があります。

新しい機能に対応できる保証が無い

スマホの機能はどんどんと進化しています。 例えばiPhoneであれば、少し前まで当たり前のように存在したホームボタンは、実ボタンから電気によって「押した感覚」だけになり、今ではボタンそのものが無くなりました。 カメラも昔はQRコードを読めませんでしたが、今は既存のカメラ機能にQRコードの読み取り機能が付加され、専用のQRコードリーダーが不要になりました。 このような端末の機能改善はどんどんと進む一方で、これらの最新機能をクロスプラットフォームで対応できない可能性があります。

以上を踏まえて「基本的な機能を主体」とするならクロスプラットフォームも検討すべき

以上のことを考えると、クロスプラットフォームを検討するのであれば 「基本的な機能を主体」 としたある程度簡易的な仕組みの場合に限られてくるのではないかと考えています。

Androidは自由度が高い反面動作検証をどうするのかに注意が必要

Androidは、オープンソース化しているため、開発が様々な企業によって行われています。 その影響で、開発における自由度が高い反面、様々なメーカーによって ・画面の縦横比 ・ちょっとした機能の違い が出てきます。 これらの機能の差があるため、本来なら利用シェアが高い機種において動作検証をしなければいけないのですが、費用的に難しいケースも出てきます。 過去に見てきたシステム会社でも、iPhoneはある程度会社で検証機を持っているが、Androidは少ししか無い・・・という企業も有りました。 特に問題になるのは縦横比やサイズの違いによってデザインが崩れるということでしょう。 画面が大きくなりつつある最近のスマホに合わせてアイコンのサイズを決定したのに、画面の小さい機種だとアイコンが大きすぎてメインコンテンツが隠れてしまっている・・・といった問題が出てくるのです。 どこまでシステム会社が検証してくれるのかにもよりますので、そのあたりは契約前に注意しておくべきでしょう。

アプリ化ならAMELAに

アプリ化ならAMELAに

アプリ化ならAMELAに 今回は今の時代誰もが持っているスマホのOSについて見てきました。 特に意識して利用したことはない人も多いかもしれませんが、マーケティングの担当者や、企業で今後アプリを作りたいと考えている人には、是非知っておいてもらいたい内容になりました。 アプリの開発は、通常の業務用システムの開発とは異なる部分も多いです。 特に一般ユーザーが利用するということは、それだけデザイン面やユーザーの使いやすさ・わかりやすさが重視されます。 「システムの開発は出来るけど、デザインは弱い」 こんな会社もたくさんありますので、是非慎重にシステム会社を選んでほしいと思っています。 AMELAでは、過去スマホアプリの開発実績も有り、幅広い知見を持っています。 また、ITコンサルティングなども行っている関係上、お客様の要望をヒアリングする段階で開発におけるリスクや懸念点もしっかりと挙げていきます。 「やってみたいことはあるけど、何から手を付けて良いかわからない」 そういった方は、是非AMELAにご相談ください。