SESの仕事内容を詳しくご紹介

未経験からシステムエンジニアを目指せるSESは、文系出身者や未経験業界の人々に注目されている働き方です。 しかし、実際はどういった仕事内容なのか知らない人も多いでしょう。結論から申しますと、SESは皆さんが思い描いているシステムエンジニアと同じ仕事内容です。 この記事は、これからSESを目指す人に向けて、SESの仕事内容を詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

SESの仕事内容

SESの仕事内容を詳しくご紹介

SESとは、システムエンジニアリングサービスの略称で、システムエンジニアを企業に業務委託契約として派遣し、企業の開発業務をサポートするサービスです。この派遣されるエンジニアとして働く人のことをSESエンジニア(以下SES)と言います。 自社で開発業務をしているエンジニアと違うことは、客先で開発をしているかだけです。そのため、SESと一般的なエンジニアの仕事内容に違いはありません。では、実際はどんな仕事をしているか、以下で詳しくご紹介しますので、確認ください。

SESの仕事内容①:要件定義

まず初めに、お客様からお問い合わせを受けたら、どのような課題を抱えているかヒアリングします。「業務の効率化をしたい」「発注システムが欲しい」「現在利用しているシステムを改良して欲しい」などといった、様々な要望があります。 この要望を解決できる提案をしたり、自社が販売している商品をおすすめしたり、一緒に課題を解決していくお仕事が要件定義と呼ばれるものです。この工程は上流工程と呼ばれるもので、基本的には5年以上システムエンジニアとして働き、ある程度の技術と知識を持った人が担当します。 理由としては、専門的な知識や技術がないと、どんなシステムが適しているのか、また、システムを改良するにはどの技術が必要か把握することができず、適切な提案ができないからです。また、この要件定義はエンジニアが行わず、営業部隊が設置されている場所では、営業の仕事になりますので、必ず関われるか分かりません。 気になる人は、この仕事もエンジニアとして経験できるか、入社前に確認することをおすすめします。

SESの仕事内容②:システム設計・構築

要件定義でお客様と話合い、決まった内容からどんなシステムを作るのか、設計する仕事がシステム設計です。どんな工程でどのような機能を実装するのか、また、どんな階層構成にして、どんな仕事の振り分けにするのか、全て決めます。 この工程も上流工程となり、数年エンジニアの現場で活躍した人たちが担当します。企業によっては、この工程はPM(プロジェクトマネージャー)が主体となって行うこともあり、キャリアパスの1つの目標として設定されます。 ここまで1人で出来るようになると、自分でオリジナルのシステムが作れるようになり、フリーランスといった独立の道が見えてきます。将来的に独立を目指している人は、システム設計までできるようキャリアを積み上げていきましょう。

SESの仕事内容③:開発

この工程は、良くイメージされるプログラミングコードを書いてシステム開発する仕事です。基本的に、システムエンジニアのキャリアはここからスタートすることが多く、基礎的な業務内容となるでしょう。 プロジェクトによっては、何十万行のコードを書くため、大変な仕事になりますが、技術力が一番身に付く仕事なので、エンジニアとしてキャリアを積み上げていきたい人は、様々な開発に携われるよう挑戦していくことをおすすめします。

SESの仕事内容④:テスト

こちらは、下流工程と呼ばれる仕事となり、システムを実際に企業に導入する前に、エラーが起こらないか、問題なく利用できるか確認するためのテストを行う作業となります。新人のSESはこの仕事から始まることが多く、専門的なスキルがなくても行えるため、エンジニアとして始めるのに丁度いい仕事となっています。 ただ、この仕事を作業のようにダラダラこなすだけだと、キャリアアップが難しく、技術力も磨けないので、自身のスキルアップをして新しい仕事を任せてもらえるようアピールしていく姿勢が大切です。

SESの仕事内容⑤:保守・運用

実際にシステムを導入した後、問題なく利用できるサポートをするため、運用・保守をします。このサポートを行うのもSESの仕事です。「トラブルが起きた時に修復する」「不具合があったため、改良する」など、マニュアル通りにいかないことが多く、経験値が身に付く仕事となっています。システムの動かし方と言った、簡単な電話サポートを行っている会社では、そういったコールサポートを担うこともあります。自分が関わりたい仕事ができるか、調べてミスマッチの無い働き方をしましょう。

まとめ

この記事では、SESの仕事内容を詳しくご紹介しました。これからエンジニアを目指す人は、SESから始めることで、幅広い仕事に関わることができるためおすすめです。 SESは、他の企業に派遣されて、常駐しながら開発業務を行うシステムエンジニアという点が、一般的な自社で開発業務を行うシステムエンジニアと異なりますが、担当する「設計」「開発」「保守・運用」など、仕事内容は変わりません。 この他にも、SESとして働くメリットなどもありますので、関連記事を以下に載せておきます。興味のある方は、ぜひご覧ください。