【Salesforceエンジニア必見!】Salesforceの資格とは?資格の内容から難易度までを解説

クラウドによる様々なサービスで企業運営をサポートするSalesforce。 最近では、Salesforceエンジニアという言葉が存在するほど、このSalesforceには注目が集まっています。 そんなSalesforceには認定資格があることをご存じでしょうか? 本ページでは、Salesforceの資格の内容から難易度、合格した場合のメリットまでを解説します。

Salesforceとは

Salesforceとは

Salesforceとは[/caption] そもそも、Salesforceとはなんでしょうか? ここでは、Salesforceの概要と、Salesforceが提供する資格について簡単に解説します。

Salesforceはクラウドアプリケーションサービス

Salesforceとは、CRM(顧客管理)ソリューションを中心に据えた世界最大級のクラウドアプリケーションサービスです。 米国のSalesforce.com社が1999年から提供、運営しています。 クラウドアプリケーションサービスとしては史上初というのも特筆すべきことです。 また、日本国内の営業支援システムのシェアうち6割をSalesforceが占めています。

Salesforceを正しく使用できるかをテストする

そんなSalesforce.com社ですが、自社のサービスを効率的に利用できているのかを判定する資格試験を実施しています。 Salesforceのサービスはどれも、高度な機能を備えています。 ですので、有効に利用するにはそれ相応の知識・技術が要求されます。 そこで、使用者のスキルが一定以上に達していて、サービスを十分に活用できていることを認定する資格が、Salesforceの認定資格です。 資格にはそれ単一のものと、基本資格と上位資格に分かれているものがあります。 後者の資格は、基本資格に合格した後に上位資格を受験することができます。

Salesforceの資格試験概要

Salesforceの資格試験概要

Salesforceの資格試験概要[/caption] Salesforceの資格試験について、受験方法やスケジュールなどの基本的なことを解説していきます。

受験資格

試験を受けるにあたって、特別な資格は必要なく、誰でも受験することができます。 受験申込にはアカウントを作成する必要があります。 アカウントは、Salesforce公式の受験者用サイトであるWebassessor(ウェブアセッサー)試験予約システムで作成することができます。 このアカウント作成は無料で行えます。

受験料金

受験料は1回につき20,000円です。 ITパスポートや基本情報処理技術者試験など、他のIT系試験と比べると高額ですね。 個人で負担する場合は少し痛いですが、企業がバウチャー(利用券)を購入して試験料を負担することが多いです。

スケジュール

Salesforceの資格試験は定期試験ではなく、試験会場との兼ね合いもありますが、基本的に受験者が選択することができます。 試験申込時に試験会場と合わせて、カレンダーから日付を選択します。

試験会場

試験会場は受験者が選択することができます。 セールスフォース・ドットコム直営会場である「品川ラーニングセンター」の他に、Kryterion直営(一般)会場として、札幌から福岡まで、15箇所の試験会場で受験することができます。 (試験会場一覧:https://tandc.salesforce.com/exam-station) 現在はまだ47都道府県で実施されているわけではないので、ご自身の近くで試験が受けられるのか、確認しましょう。

試験を受けた後

試験の合否は、解答を終えてすぐに判定されます。 このとき受験者に知らされるのは合否のみで、点数や採点結果については非公開となっています。 試験に合格すると、アカウント作成時に登録したメールアドレスへ、認定資格ロゴのダウントードリンクが送られます。 また、Salesforceの認定資格には有効期限があります。 認定を維持するためには、年に1度、その資格に対応したTrailheadの更新モジュールを完了する必要があります。 TrailheadとはSalesforceのオンライン講習で、更新講習以外にも様々な講習を実施しています。 期限内に更新しないと失効してしまうので注意してください。

Salesforceの主要な資格

Salesforceの主要な資格

Salesforceの主要な資格[/caption] Salesforceでは、現在、34の認定資格が実施されています。 これらの資格には、単一の資格から、基本資格と上位資格に分かれているものまであり、それらは8のグループに分かれています。 その中でも注目度の高い、主要な資格について解説します。 ちなみに、今回紹介したもの以外には「アプリケーション構築者」「Tableau CRM」「CPQ」などがあります。

CRM管理者/コンサルタント

おそらく、Salesforceの資格の中で最も注目度の高い分野が、「管理者/CRMコンサルタント」です。 Salesforceが最も重視するサービスであるCRMにおいて、ビジネスにおいても非常に重要度が高い「顧客情報」の管理やコンサルティングを学ぶことは、非常に重要です。 Salesforce CRMを用いた業務管理や、コンサルタントとしての業務設計、業務上の高度な問題への対処などへの技術力が問われる試験です。 中でも、「Salesforce 認定アドミニスター」とその上位資格である「Salesforce 認定上位アドミニスター」は、Salesforceの基本的な資格です。 その他にも「Salesforce 認定Service Cloudコンサルタント」や「Salesforce 認定Sales Cloudコンサルタント」など、9つの資格で構成されています。

開発者/アーキテクト

Salesforceのプラットフォームでの開発力と運用力を計る試験が「開発者」と「アーキテクト」の試験です。 Salesforceのプラットフォーム上での基本言語であるVisualforceやJavaScriptによるコーディング力を問う試験から、アーキテクチャ環境を適切に評価し、Salesforceのプラットフォームへ実装する試験まで、16の試験が実施されています。

マーケッター/コンサルタント

Salesforceのサービスの中でも、マーケティングやコンサルティングを支援するシステムを正しく運用する能力が、利用者に備わっていることを認定する試験が「PARDOT」と「MARKETING CLOUD」です。 どちらもそのままサービスの名称でもあります。 ここでは、提示されるビジネス要件に沿った構成ができるかどうかが問われます。 こちらは合わせて6の試験が実施されています。

Salesforceの資格取得のメリット

資格取得のメリット

資格取得のメリット[/caption] Salesforceの認定資格に合格すると、どういったメリットがあるのでしょうか。 業務上での能力を測るものなので、転職に有利なのはもちろんです。 ここではそれとは別に、認定によって証明できるレベルと、企業による資格の活用事例を解説します。

どれくらいのレベルが証明できるのか

Salesforceの認定資格に合格したことによって、Salesforceを用いた高度な業務処理能力があることが証明できます。 これは、一般的に「仕事ができる」といわれるよりもさらに高いレベルであるということです。 また、IT技術の能力も、上位資格までいくとプロフェッショナルといえるレベルになります。 さらに企業としても、社員の資格保有割合を上げることは、競合企業との優位性を示すことにつながります。

今後重要度が増す「顧客管理」「マーケティング」の専門家としてのブランディング

Salesforceの資格試験を行うことで、単にSalesforceの製品知識がつくだけではなく、顧客情報の管理・マーケティングといった分野の知識が増えます。 今の時代は「物が売れない」と言われて久しいですが、物が売れない時代にはマーケティングが注目されます。 このマーケティングに関して、自分が(もしくは自社が)専門家であることの証明となるでしょう。

活用事例

Salesforceを導入し、社員への認定資格取得を推奨している企業は数多くあります。 公式サイトのなかでは株式会社新生銀行と株式会社セブンアンドアイホールディングスの活用事例が掲載されていますので、株式会社新生銀行の事例を紹介します。 株式会社新生銀行では、現場スキルの底上げを狙い、Salesforceの講習を始めました。 Salesforceは高度なツールですので、導入しただけではあまり意味がありません。 ですので、こうして認定試験を利用し、業務の効率を上げるだけはなく、現場のスキルをあげています。 活用事例以外にも、Salesforce認定資格の保有企業も公式サイトに一覧として掲載されています。(https://tandc.salesforce.com/certificate-holder)

Salesforceの資格の難易度

Salesforceの資格の難易度

Salesforceの資格の難易度[/caption] さて、ここまでSalesforceの資格の内容についてみていきましたが、この資格はどれくらいの難易度なのでしょうか? 実は、Salesforce.com社は、資格の合格率や合格者の内訳を公開していません。 ですのでここからは、資格の理念や内容などから、Salesforceのおおよその難易度を解説していきます。

独学では難しい

Salesforceのサービスはどれも高度な実務に適応したものです。 さらに、どの単元も出題範囲がかなり広いので、一般的なIT系の資格と違って、独学で合格するのは難しいでしょう。 基本的に、業務での実戦経験がある人が受ける試験ですので、Salesforceのサービスにふれてこなかった人は、勉強を進めるのも一苦労でしょう。

参考書はほとんどない

Salesforceのサービスについての技術書はいくつか出版されていますが、資格の参考書は、ほとんどありません。 注目度も高く、受験者も多い「Salesforce 認定アドミニスター」でも、試験内容を解説しているWebサイトが少数存在する程度です。 このあたりも、独学を困難にする要員でしょう。

公式サイトで勉強用資料が配布されている

Salesforce公式サイトの受験ガイドから、各認定資格の自習教材が配布されています。 Salesforceは、受験ガイドの参照と、この自習教材による勉強を済ませた上での受験を推奨しています。

まずは受験してみよう

過去問も参考書もなく、Webにも情報が少ないとなると、普通の資格のようには勉強は進められません。 なので結局のところ、とりあえず受験してみるのが良いかと考えます。 受験料は一般的な資格よりも高めですが、それだけの価値がある資格ではないでしょうか。

顧客管理をシステム化!まずはAMELAに相談を

顧客管理をシステム化!まずはAMELAに相談を

顧客管理をシステム化!まずはAMELAに相談を[/caption] 今回は、Salesforceの資格試験に関する情報をまとめてきました。 Salesforceは、ローコード開発などでも注目されており、今後多くの企業に導入されることでしょう。 しかし、一方で「顧客管理」と一言で言っても企業によって様々な特色があります。 ・事務の人間や現場の人間がきちんとシステムへの入力をしてくれない ・入力する項目がバラバラでデータを集計した時の数値に現実味がない ・様々な会社のシステムを導入しすぎてデータ管理が煩雑になっている 特に最近は、サブスクリプションで安い月額で契約できるシステムも多いので、多種多様なシステムを導入してしまった結果、データの活用が難しくなっているケースも多く見られます。 そういったIT資産の管理は、5年後10年後に非常に大きな問題になる可能性があるため、早めに対処しておくことが重要です。 AMELAでは、様々な業務用システムの開発を行ってきました。 Salesforceの活用方法から、自社システムの開発など、様々なご提案が出来ますので、是非一度ご連絡ください。