フリーランスエンジニアに依頼するのは危険?メリット・デメリットまとめ

ここ数年で、働き方が大きく変わってきている事は、多くの人が感じているのではないでしょうか。 コロナの影響でリモートワークになった人も増えたかと思いますが、それ以前からもエンジニアの 「フリーランスとしての働き方」 が注目されるようになってきました。 では、仕事を依頼する側として、フリーランスに依頼する事自体は、どの様なメリット・デメリットが有るのでしょうか。 今回は、フリーランスへの仕事の依頼について見ていこうと思います。

最近増えつつあるフリーランスのエンジニア

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最近、フリーランスのエンジニアが増えているということは、多くの人が感じていると思います。 その理由はいくつか考えられますが、個人が情報発信をしやすい時代になりましたので、自分が作ったシステムやコードをブログやサイトに投稿し、それによって仕事の依頼を受ける人も増えているでしょう。 また、フリーランスのエンジニアを仲介するようなサービスが増えている事もその要因です。 フリーランスの魅力はなんと言っても、 「自由度」 「収入」 でしょう。 多くの場合、同じ仕事内容であれば、会社に所属するよりもフリーランスとして仕事をする方が、収入が多くなる傾向があります。 また、給料から天引きされていた税金も、経費によって節税が出来ます。 業務内容によっては週3日や週4日の稼働で良いケースもあるなど、様々なメリットがあります。 そのため、能力の高いエンジニアほどフリーランスとして働くことを検討しているのでしょう。 終身雇用制度が崩壊した今の日本では、大手企業でさえも倒産する時代になっています。 そんな中で、企業に所属するメリットが感じられないと考える若者も増えていると言いますので、これからもフリーランスのエンジニアは増えていくのではないかと考えられます。

フリーランスエンジニアに依頼するメリット

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では、そんなフリーランスに仕事を依頼することには、どのようなメリットが有るのでしょうか。

金額が安い

フリーランスに依頼することの最も大きなメリットは、金額の安さでしょう。 大きな会社になればなるほど、1案件で多くの人員を使います。 営業マンや、スケジュールを管理する人や、ドキュメントを作成する人。 こういった人件費がかかる分、企業に依頼する際には費用が高くなります。 その点、フリーランスであればエンジニア一人の人件費だけですから、安価に開発してくれるケースが多いのです。

小さい案件ならスピードが速い

大きな企業ほど、しっかりとしたドキュメントを作成したり、詳細な設計までしっかりと下後に開発がスタートされます。 リリース希望日が近ければ、その分の特急料金が必要になることもあります。 しかし、フリーランスであれば、ある程度アジャイルに開発をしてくれる可能性が高いです。 もちろん、ドキュメントを残すことは重要ですが、 「開発→テスト運用→修正」 のサイクルを短くすることが出来るケースが多いので、 「完成したけど、想像していたのとは少し違う・・・」 というリスクを回避することが出来ます。 ただし、大きな案件に関しては、複数人で開発が可能な企業の方が向いている事もありますので、実際に依頼したい内容次第ではあります。

小回りが効く

企業に依頼する場合には、その会社のルールに従う必要性があります。 ちょっとした依頼でも、再見積もりが必要な会社もありますし、上司承認が必要なケースもあるでしょう。 一方、フリーランスであれば承認も許可も必要ありませんから、よほど無茶な内容では無い限り、即答してもらえます。 ちょっとした修正なら依頼料に含めるなどをしてくれるエンジニアもいるでしょう。

依頼の意図を汲みやすくコミュニケーションがとりやすい

企業に依頼する際、やり取りは基本営業が行うような会社もあります。 そのため、実際にコーディングを行うエンジニアに、開発の意図や運用の想定が伝わっていないケースもあるのです。 また、営業マンがしっかりとシステムに関する知識を持っていない場合には、最初の段階でベストな提案が出来ていないケースもあります。 フリーランスであれば、開発者に直接意図を話し、何かあれば微調整が出来るという点でメリットがあります。

フリーランスエンジニアに依頼するデメリット

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では、フリーランスのエンジニアに依頼することにはどのようなデメリットが有るのでしょうか。

個人のスキルに左右される

フリーランスは、直接エンジニアに依頼するだけに、その人の能力に大きく影響されます。 通常会社であれば ・デザインが得意な人 ・設計が得意な人 ・処理の高速化が得意な人 など、様々な能力の人がいて、その中で今回の案件に最適な人材を当て込んだり、部分的に他のプロジェクトメンバーの意見を聞いたりすることが可能です。 一方で、フリーランスの場合には、横のつながりをしっかりと持っているエンジニアでなければ、自分ひとりの力で解決しなければいけません。 ですので、もしも問題が起こった際に、その人のスキルが足りていなければ、代案を用意するなど、 「本当に欲しかった機能」 が実装できないケースもあるでしょう。

契約内容がしっかりしていない事も多い

フリーランスのエンジニアは、しっかりと契約書などを用意していない事もあるようです。 通常会社では、弁護士などのアドバイスを貰いながら、しっかりとした契約書が交わされます。 その中には、 「開発中に〇〇の問題が起こった時はどうするか」 などのように、お互いの会社にとってリスクを回避するための内容も含まれています。 そのため、もしもの事が起こった時に、フリーランスの場合には都度どの様に対処するかを決める必要があります。 大きなプロジェクトや、セキュリティに関係する様な内容の場合、こういった契約書によって責任がどちらにあるのかを明確にする必要があるでしょう。 また、エージェントを挟むような場合には、そのエージェントの規約に従う必要がありますので、内容をしっかりと確認しておくべきです。

他の案件に左右される

フリーランスのエンジニアは、常に複数の案件を一人で抱える状態になります。 そのため、リリース終了後にトラブルが起こった時に、すぐに対処してもらえるかは、エンジニアの空きによるところが大きいでしょう。 会社であれば、他の人に任せられる案件もあるでしょうが、フリーランスにはそういった事が難しいです。 もしも出来たとしても、その分エンジニアとしては費用が発生するわけですから、追加費用が発生するケースもあるでしょう。

長期間の保守には不安も?

大きなシステムなどであれば、基本的には保守プランを用意している事が多いですが、長期間の保守に関しては、フリーランスの場合、きちんとそのエンジニアが仕事を続けているのか・・・が問題になります。 最近は、非常に不安定な社会ですから、いつエンジニアがフリーランスを辞めて企業に就職するかもわかりません。 そうなった時に、他のエンジニアに頼んで改修してもらうか、新規でリプレースしてもらうようになりますが、その際に多くの費用が発生するでしょう。

まとめ

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今回は、フリーランスのエンジニアに仕事を依頼する際のメリット・デメリットについてみてきました。 フリーランスのエンジニアは今後も増えることが予想されますが、フリーランスに依頼するのか、それとも企業に依頼をするのか。 これは、案件の納期や必要スキル、規模やセキュリティレベルなどを考えながら、最適な方に依頼するべきでしょう。 AMELAでは、システム開発からSES・エンジニアの紹介まで幅広い事業を行っていますので、是非ご要望をお聞かせ頂ければと考えております。