オフショア開発を成功させるポイント

ソフトウェアやアプリケーションを開発している方で、開発コストを削減できる方法の1つとして、「オフショア開発」と呼ばれる言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。 近年注目されているオフショア開発ですが、「発注先企業とのコミュニケーションが上手くいかず、低品質なシステムが提出された」「依頼した納期にシステムを納品してもらえなかった」など、様々な失敗談があり、オフショア開発の導入を迷っている企業も少なくありません。 そこで今回は、オフショア開発を成功させるためのポイントをまとめました。オフショア開発に関して不安や疑問を抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

オフショア開発を成功させる4つのポイント

オフショア開発を成功させるポイント

オフショア開発を成功させるには、以下でご紹介する4つのポイントを抑えておくことが大切です。オフショア開発で絶対に失敗したくない方は、全て実践できるように、頭に入れておきましょう。

ポイント1.品質の妥協をしない

一般的なオフショア開発の事例では、「日本で開発した時の品質と比べて、6割ほどの品質でも良しとする」などと紹介されていることが多いです。確かに、いきなり100点の品質を求めることは難しいですが、向こうのエンジニアも数をこなせば技術力が上がります。 最初のうちは、「10割の稼働コストを投資したのに、6割の品質ができあがる」といった悲しい結果が出ると思いますが、長期的な目線で見て見ると、徐々に開発工程をこなすことで、品質が7割・8割と向上していきます。 ここのポイントとしては、“6割の品質で妥協するのではなく、常に10割の品質を提供してもらえるような信頼関係を築く”ことが大切ということです。「それ相応の投資をしたのに、結果が出なかったからオフショア開発を辞める」、とすぐに撤退するのではなく、向こうの企業と、品質向上に向けてコミュニケーションを取ることで、最終的には、日本の開発コストより2倍ほど安いコストで、高品質のシステムやアプリケーションを作ることができるようになります。この点を抑えておくと、失敗することが少なくなるでしょう。

ポイント2.依頼内容を明確に伝える

オフショア開発では、英語やベトナム語など、様々な言語でやり取りをします。そのため、詳細な内容や開発工程、期限や納期など、適切に伝えることが難しいといった課題があります。この点を、しっかり対応しない企業が多く、曖昧な内容を書いた依頼書を提出し、期待したシステムの納品がされないなど、トラブルが起こりやすいです。 つまり、オフショア開発で失敗しないためには、内容や詳細を明確に記載した依頼書を送り、更に現地の方々と認識のズレがないか確認するための、ミーティングの機会を設けるなど、コミュニケーションの方法を工夫する必要があります。 この点をしっかり対策している企業は、オフショア開発を導入して、売上に繋げるなど、成功させています。これからオフショア開発を行う方は、ぜひ知識として知っておきましょう。

ポイント3.管理監督者との繋がりを作る

オフショア開発の課題の1つとして、現場環境を的確に把握できないことがあります。月に数回あるミーティングで、全体概要を把握することはできますが、エンジニア達がどのように動いているか、課題を抱えているのか分からないため、管理が徹底できません。 そこで大切なのが、管理監督者との連携です。現場の管理監督者と、信頼関係やコミュニケーションを取ることで、エンジニア個人単位で、システムの状況について情報共有することができます。「〇〇の部分がボトルネックになっている」「先日起きたエラーは〇〇が原因だった」など、細かいレベルでシステム開発の詳細を知ることができるので、効率良くプロジェクトを進めることが可能です。 オフショア開発では、コミュニケーションが成功のカギとなりますので、細かい点にも配慮して、連携をするようにしましょう。

ポイント4.タスク管理を徹底する

オフショア開発で多く起こる現象として、発注者側のテスト工数が膨大で、高稼働な状態であることに対して、受注側(オフショア開発側)のエンジニアの実装スピードが比較的早く、向こう側の作業が空いてしまうといった状況があります。 受注側の国は実装スピードが速いので、どんどんタスクを終わらせていきますが、品質チェックを行う発注者側は、作業が増えていき、作業量のバランスが取れていないことが多いです。また、連絡をこまめにする人も少なく、気づいたら向こうの作業が全て終わっていた、なんてこともまれにあります。 上記の課題を改善するためには、以下の方法を実践すると良いでしょう。   ・時間単位でタスクを分割する・ガントチャートを利用して、作業のスピード感を把握する・テストや品質チェックなど、予め確認作業としてマニュアル化しておく  

まとめ

この記事では、オフショア開発を成功させるポイントを詳しくまとめてご紹介しました。コミュニケーションのカベがあったり、技術力の差があったりと、導入するには少しハードルの高い方法ですが、ポイントさえ抑えておけば、低コストで高品質のシステムを開発することができます。 この記事を書いているAMELAでも、オフショア開発に関する支援や事業を展開していますので、興味のある方はぜひ1度お問い合わせください。

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