ITで人材育成!人材育成で大切なこと8選と、人材育成の目的

現代のビジネスにおいて、ITを活用した人材育成は、ますます重要になってきています。

企業は常に変化する市場環境に適応し、競争力を維持するために、優秀な人材を育成する必要があります。

しかし、人材育成には多くの時間やコストがかかるため、効率的かつ効果的な方法を模索する必要があります。

そこで今回は、人材育成において大切なこと。

そして、それをどの様にITで効率化していくのかという点に焦点を当てたいと思います。

より効率的に人材育成を行い、より良いビジネスを展開する上での参考にして頂ければと思います。

人材育成の目的

まずは、人材育成の目的からお話していきます。

帰属意識の向上

人材育成をする目的の一つが、「帰属意識の向上」です。

帰属意識が高まると、同じ人でも
「より会社のために頑張る」
という気持ちになります。

この帰属意識を高める上で重要になってくるのが、人材育成なのです。

人材育成を通して、より『個人を高めてくれる(見てくれる)』環境であれば、自然と帰属意識が生まれてくることに加えて、

・会社の目標やビジョンに自分が役立っていると感じられるから
・自分の仕事が会社に評価されていると知ることが出来るから
・自分の意思決定で会社に影響を与えられるという自己効力感から

などの理由から、帰属意識が高まると考えられます。

スキルアップ

人材育成をする大きな目的として、「スキルアップ」が挙げられます。

日本は、アメリカと違い、
「就職する前にスキルが無くても、会社に入ってから育てる」
というのが一般的です。

言い換えるなら、会社に入った時点では、能力的に足りない人材が多いとも言えます。

そのため、スキルアップは非常に重要です。

更に、現代の競争社会で勝ち抜く上でも、常に人材は成長してもらわなければ、企業間の競争に勝てないため、スキルアップが重要なのです。

離職率の低下

次に、離職率の低下です。

人材育成をしっかりと行うことで、社員のモチベーションアップに繋がったり、働きやすい環境づくりができます。

また、会社として
「こういうビジョンで、こういう人材になって欲しい」
と明確になり、それに伴った研修を行うことで、

・自分が会社で求められているポジション
・自分に求められているスキル感

などを、各社員と共有することが出来ます。

これにより、離職率が低下すると考えられます。

特に、若い世代ほど、
「自分が本当に必要とされているのか」
を気にする割合が多いとも言われており、その点でも人材育成は重要と言えます。

企業のブランド力アップ

現在、日本の企業では、人材が不足しており、人材を取り合っているという現状があります。

そんな中で、
「きちんと社員を育て、大切にしている」
ということは、求職者側としても、非常に魅力的な会社であると、見られます。

こういったブランディングをしていくことで、求人が多くなる可能性があり、より良い人材を確保することが出来ると考えられます。

人材育成で大切なこと8選

人材育成で、大切とされることには、大きく分けて8つのポイントがあります。

目標のすり合わせ

まずは、目標のすり合わせ。

会社として、
「〇〇という人材が欲しい」
と考えていても、そういう方向性を社員が目指していない可能性があります。

例えば、IT企業において、社員としては
「常に現場でプログラミングを行い、技術力を活かしたい」
と考えていたとします。

しかし、会社としては
「多くの人を束ねて、プロジェクトをマネージメントして欲しい」
と考えていたとします。

結果として、会社側が社員の目標を無視して
「コミュニケーションスキル向上のためにカリキュラム」
を用意したとしても、社員には響かない可能性があります。

場合によっては、会社が自分の事を都合の良いコマとして扱っていると感じ、離職する可能性もあるでしょう。

このような状況を避けるためにも、目標のすり合わせは非常に重要です。

自発的に決めること

社員が、自分で決めた目標や、スキルアップを目指す。

これは、人材育成において非常に重要なことです。

一般的に、人は
「他人から強制されたことには、やる気が出ない」
という習性があります。

「言われたからやる」という精神状態は、モチベーションが低く、創意工夫が難しい状態です。

そのため、上司から指示をするよりも、自分自身で考えさせて、自発的な人材育成を目指すことが重要です。

業務ではなく、その先に得られるものを見せる

多くの社会人が、目の前の業務でいっぱいいっぱいになっています。

以前私自身が体験した研修でも、多くの人が目の前の仕事に忙しく、
・長期的な働き方
・長期的なキャリアアップ
・長期的なスキルセット

を見ることが出来ていませんでした。

しかし、その状態では上手く人材育成が難しいです。

よくある例え話ですが、3人のレンガ職人の話があります。

ある日、通りかかった人が三人のレンガ職人に尋ねました。

「あなたたちは何をしているんですか?」

最初のレンガ職人は、うんざりしたような表情で答えました。
「何だって、こんなに重い石を運んで、積み上げているのが見えるじゃないか。」

二人目のレンガ職人は、口を開くと、
「建物を作っているんだ。その建物がどれだけ素晴らしいか見てごらん。」
と言いました。

そして、最後のレンガ職人は、とても幸せそうな顔で答えました。
「僕たちは、この素晴らしい建物を作ることで、この町や地域に貢献しているんだよ。この建物を見た人たちは、感動して、自分たちも何か大きなことを成し遂げられるかもしれないって思ってくれるんだよ。」

この様に、同じ仕事をしていても
「どのような目線で仕事をしているのか」
で、仕事の成果やモチベーションなど、大きな差が出てきます。

人材育成では、この3人目の職人を目指すような働きかけが必要です。

制度を整える(努力が反映される形にする)

次に、育成した結果を個人個人が利益を得られる制度にする必要があります。

例えば、研修により得た知識やスキルを活かして業務をこなした事を、きちんと評価し、昇給に繋げる。

そうすることで、研修の意味を感じられます。

多くの研修が
「確かに面白かったけど、これがどう業務に活かせるか分からない」
という段階で終了してしまっています。

特に部門を超えた全社的な取り組みほど、研修の意味が理解できないまま終わってしまう可能性があるのです。

そのため、きちんとそれらを活かせるステージを用意し、それをきちんと評価してあげる。

これが、人材育成では重要です。

業務を詰め込みすぎない

人材育成をする際の失敗として多いのが、
「普段の業務はそのままで、研修を詰め込む」
ということです。

多くの人が目の前の業務で忙しい状況の中、研修で行った事を実践できる余裕がありません。

そのため、日常業務の負荷を減らす取り組みも、同時に行う必要性があるでしょう。

具体的にどのように業務に活かすのか

前述したように、「業務に研修内容を活かす」という部分は、人材育成において非常に重要な部分です。

これが出来ずに、毎年同じ様な研修を続けている企業もありますが、それではお金を無駄に使うだけです。

・研修の目的
・研修で身につけるべきポイント
・研修を業務に活かすための方法

をきちんと整理した上で、参加者にも共有することが大切です。

定期的なPDCA

1度きりの研修で、人材が育成することはありません。

定期的にそれを活かせているのかや、誤った認識で行っていないかなどを確認する必要があります。

特に、
「研修でやったことを試してみたけど、疑問点が出てきたけど、質問する場所や機会がない」
というケースが非常に多いです。

人材育成をする上では、こういったフォローアップが非常に重要になります。

各々の特性にあった指導方針やモチベーション維持

多くの人材育成で失敗している点として
「画一的な方法で育成する」
ということが挙げられます。

人によって、モチベーションの上げ方や、得意不得意が違います。

そのため、人に合わせた方法で研修を行うことが理想です。

人材育成をシステム化

さて、人材育成で大切な部分を見てきましたが、ITで人材育成をサポートする方法について触れていきます。

各社員の状況や案件状況を見える化

ITによるシステム化によって、「状況の見える化」をすることで、多くのメリットがあります。

例えば、各社員の案件の負荷を一覧化することができれば、各社員の忙しくない時期に合わせた研修が可能です。

前述したように、常に忙しい状況の中では、研修をこなす精神的な余裕が無くなったり、研修で学んだことを実践するだけの余裕がありません。

これらの時期を見える化出来るのも、システム化のメリットでしょう。

定型業務の効率化による負荷軽減

日常業務の負荷を減らすことも、人材育成をする上で重要であることは、前述しました。

特に定型業務に関しては、システム化をしやすい内容が多く、人材育成に限らず高い費用対効果が期待できます。

業務内容や適性の分析

次に、業務内容や適性の分析をAIなどを活用して行うことも有効です。

適性を分析した上で、適切な業務に振り分ける事ができれば、業務効率が上がりますし、社員のモチベーションも上がります。

適性を分析した上で、足りない部分を研修で補うのも、良い方法でしょう。

いずれにしても、個々の分析を行えるのは、システム化の大きな強みです。

教育状況の共有

人材育成をする際に、目標設定や教育内容の共有は、非常に重要です。

上長としても、
「Aさんは、〇〇を学んだんだ。なら、こういう仕事を振ってみよう」
というように、研修内容を実践しやすい働きかけをすることも出来ます。

多くの部下を持つと、各々の学習状況なども、わかりにくくなるので、こういったシステム化の重要性が増します。

人材育成の仕組み化はAMELAに

今回は、人材育成の目的や、重要なポイントについて見てきました。

社内で人材を育成して、能力の高い人材を確保する。

これは、今後も非常に重要なことでしょう。

今回ご紹介したようなシステム化以外にも、御社にとってボトルネックとなっている宇文を見つけ出し、最適な改善案を提案する。

AMELAでは、そういったご相談も承っています。

自分の会社で働いていると、段々と問題点が見えなくなってくることはよくあります。

「今までそうやってきたから」

という方法を改善し、より良いビジネス展開を目指してみませんか?