【面接】優秀なエンジニアの3つの特徴と見極めるための13の質問

エンジニアが世間的にも求められている一方で、エンジニアのスキルはピンキリです。 エンジニアを採用している企業の方で 「スキルがあって仕事ができる優秀なエンジニアがなかなか集まらない」 「採用してみたけど、期待していた成果を上げてくれない」 「コミュニケーションスキルが全然ない」 などのお悩みを抱えている担当者が多いのではないでしょうか。 そういった状況のまま採用活動を続けてしまうと、費用がかかるだけではなく、人事や管理職の時間を浪費することになります。 そこで、今回は優秀なエンジニアの3つの共通点と面接の際にどんな質問をすれば良いか解説していきます。 本記事を参考にすると優秀なエンジニアを採用できる可能性が上がるでしょう。 また、本記事に記載してある優秀なエンジニアを見極める13の質問は面接ですぐにでも使えるためぜひ最後までご覧ください。

優秀なエンジニアに共通する点

優秀なエンジニアに共通する点

優秀なエンジニアに共通する点[/caption] スキルが高く、仕事が早い優秀なエンジニアには多くの場合3つの共通点があります。 それは 「成長意欲がある」 「最後までやり抜く力がある」 「コミュニケーション能力が高い」 です。 順番に解説していきます。

成長意欲がある

優秀なエンジニアの共通点1つ目は、成長意欲です。 IT業界はトレンドが早く、常に自分のスキルを上げるために勉強を続ける必要があります。 新しい知識や技術に興味を示し、自ら進んで勉強する高い成長意欲を持っているエンジニアは優秀なエンジニアと言えるでしょう。

最後までやり抜く力がある

2つ目の共通点は、最後までやり抜く力です。 エンジニアとして仕事をしていると、思わぬところでバグが発生したり、仕様変更でプログラムに修正が必要になったり、納期日がギリギリの中で作業することを強いられることも多いです。 そんな中、優秀なエンジニアは最後まで諦めずにやり抜く力を持っています。 このやり抜く力こそエンジニアにとって重要な力だと言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

3つ目の共通点は、コミュニケーション能力が高いことです。 エンジニアという職業は一人でPCに向かって作業する時間も多いですが、コミュニケーション能力も非常に重要です。 コミュニケーション能力があるエンジニアはバグの修正方法が分からない時や、疑問に感じた時に周りのエンジニアに積極的に教えて貰おうと話しかけるでしょう。 しかし、周囲とコミュニケーションを取りたがらないエンジニアは一人で疑問を抱え込み時間を無駄にしてしまうことがあるでしょう。 このような理由から、エンジニアにはコミュニケーション能力が必要とされ、コミュニケーション能力の高いエンジニアの方が成長スピードも早い傾向にあります。

これがあれば『尚良し』見ておきたい3つのポイント

これがあれば『尚良し』見ておきたい3つのポイント

これがあれば『尚良し』見ておきたい3つのポイント[/caption] 面接の段階では、前項の3つのポイントを抑えておきたいですが、ここでは 「こういった能力もあれば、エンジニアとして会社に貢献してくれる可能性が高い」 というスキルを3つ挙げていきます。 あくまで「理想」であり、無いからといって不採用にすることは有りませんが、もしも以下の能力を持っている場合には、優先的に採用を検討するべきでしょう。

物事の本質を見抜く力

物事の本質を見抜く能力は、エンジニアとして非常に重要です。 昨今のエンジニアには 「顧客からのヒアリング」 などの業務の重要性が増しています。 その上で、エンジニアが 「お客さんがAという仕様を欲しがっているから追加した」 という風に、言われるがままに仕事を行うのか。 それとも 「お客さんはAという仕様を欲しがっているものの、その理由や本質的な問題を突き詰めると、受注システムに問題が有り、そちらの改善を優先した」 という風に、問題の本質を見極めることで、開発工程や開発物が変わることが多々あります。 これは、顧客にとっても非常に有意義な提案であり、 「システム会社に依頼して良かった」 と顧客満足度を上げる事にも繋がります。

ビジネス思考

サラリーマンとしてエンジニアをしてきた人や、未経験から転職をしてきた中途採用のエンジニア、新卒のエンジニアにとって 「ビジネス思考」 が欠けている事がほとんどです。 例えば、 ・自分の単価はいくらで、どのくらいのスピード感で仕事をすればどのくらいの利益が残るのか。 ・会社の将来性を考えた上で下を育成することの有意義さ ・顧客が求めるニーズやウォンツ こういった事をしっかりと意識して仕事ができるか否か。 これは雇用する上で非常に大きなポイントと言えるでしょう。

パラレル思考

エンジニアが仕事を辞めてしまう理由の一つに 「1つの事に集中しすぎる」 ということが挙げられます。 開発中の機能があり、その開発途中で以前にやった別案件のバグが発見され、その対処を同時に行う。 そうなった時に、 ・今の開発のスケジュール ・バグの重度 ・バグ改修にかかる日数の目算 ・頭の切り替え が必要になります。 これをパラレル思考と呼び、これが出来なければ、どちらのプロジェクトにも迷惑をかける事になり、本人が自信を失うきっかけにもなります。 そのため、1つの事に集中できる能力自体も素晴らしいものですが、多くの企業では並列に仕事を処理できる人物の方が開発に向いていると考えられるでしょう。 もちろん、自社ソフトを開発しており、新機能の開発だけをメインでやるようなエンジニアの場合には、その限りでは有りません。

優秀なエンジニアを見極めるための13の質問

優秀なエンジニアを見極めるための13の質問

優秀なエンジニアを見極めるための13の質問

面接を行う前に企業側がやるべき準備

面接を行う前に企業にはやらなくてはいけない重要なことがあります。 それは、現在自分たちの会社ではどのようなエンジニアが必要なのかをしっかりと考えることです。 例えば、 ・自分たちの会社で抱えている案件にはどのようなプログラミング言語が多いのか ・チームワークをどれくらい重視するか ・即戦力となるエンジニアが欲しいのか などです。 ポイントとしてはできるだけ欲しい人材のチェックポイントをできるだけ細かく書き出しておくことです。 全てを満たすことは困難でしょうから、その中でどのポイントが特に重要なのかの優先順位を付けておきましょう。 採用に失敗するケースとして多いのが、求める人物像ばかりを考えてしまい 「自社にいる人間とのコミュニケーションが期待できるか」 「自社の環境で成長できるタイプの人間か」 といった自社の現状を把握できていない事です。 せっかく新人が入ってきたのに、きちんと教えてくれる人が居なかったため、結局成長しないまま数年が経ってしまった・・・という話は、現場でもよく耳にします。 これらを踏まえた上で、実際に優秀なエンジニアを見極める質問を13個ご紹介していきます。 どの質問もすぐに自社の面接に取り入れることが可能なため、気になる質問があったらすぐに取り入れてみてください。

質問1:志望動機

志望動機で見るべきポイントは大きく2点です。 1点目は、志望者がどんな理由で会社に入社することを志望し、その為に志望者自身何ができるのか確認することです。 2点目は、その志望者ができることと会社が求めていることがマッチしているのかを確認することです。 志望動機では、志望者と企業側の相性を注意深く見ていきましょう。

質問2:仕事に対してやりがいを感じる瞬間

仕事に対してやりがいを感じる習慣を聞くことで、その人がどんなことに魅力を感じ、楽しいと思うのか、価値観を知ることができます。 その価値観を知ることで、実際に入社した際にどんな仕事を任せれば良いのか一つの判断材料となります。 社員の仕事に対してのやりがいを確認し、それをできるだけ感じさせるように仕事を割り振るように企業側が努力することで、結果として社員の仕事に対する満足度が上がり、パフォーマンスが向上します。 この時に重要なのは、「基本は建前ベースなので、体験について深堀りする」ということ。 仮に、仕事に対するやりがいを感じる部分として 「実際に自分が作ったものお客さんに使われているのを見たとき」 と言ったとします。 よくある回答だと思いますが、この時実際に体験していれば ・なぜそこにやりがいを感じたのか ・その時のお客さんのどのような態度、行動から感謝されていると判断したのか ・一度だけの体験か など、詳細を聞いても答えられるはずです。 その上で、「なぜそう感じるのか」という理由を深堀りしていくと ・自己顕示欲が強いから ・幼少期に褒められた経験が少なかったから ・自分に自信が無いから といった本質的な特性が見えてきます。 これは、感情が大きく揺れ動いたシーンでの深堀りが有効で、志望動機などでも共通して使用できる方法でしょう。

質問3:普段スキルアップのために取り組んでいること

冒頭でも少し解説しましたが、IT業界はとにかくトレンドの動きが激しく変わります。 新しい技術も次々に出てきます。 その為、エンジニアは常に自分のスキルを伸ばしていくように努力を重ねなければなりません。 面接で普段から勉強習慣が身についているエンジニアか見極めましょう。 また、普段の勉強時間についても質問することは志望者のエンジニアとしての成長意欲を見極めることができるという点でもおススメです。 この時に重要なのは「簡単な内容から一歩先に進んだ努力ができるか」です。 例えば、IT業界に転職したい人の中では 「サイトを自分で作ってみる」 といったレベルでの勉強をしている人は多いです。 しかし、そこから一歩先に進んだ 「基本情報技術者試験の資格を取った」 「顧客を想定してサービスを作ってみた」 といったワンランク上の勉強を自分でする人は少ないです。 特に、最近流行りのオンラインスクールで勉強した人は、転職を目的にスクールに通っているので、スクール側の課題をそのままポートフォリオにしているケースが多々あります。 正直このポートフォリオを基準に考えてしまうと、オンラインスクールで言われたままに作ったもののため、理解度は低い事が多いです。

質問4:モチベーションの保ち方

残業が続いたり、バグの修正等で困難にあたるとどんな人でも少なからずモチベーションは低下していきます。 しかし、モチベーションが上がらないからと言ってパフォーマンスが低下するようではいけません。 日ごろからモチベーションをどのように保っているのか面接で確認しましょう。 また、モチベーションが低下した時にどのようなことに心掛けているかも質問を通して見極めましょう。 特に、「自分がどのような場合にモチベーションが上がり、どのような時にモチベーションが下がるのか」をしっかりと認識している人が良いでしょう。 誰しもモチベーションにアップダウンがあるのは当然ですが、それを自覚していないと、コントロールが難しいのです。

質問5:ストレスケアの方法

エンジニアの仕事は非常にストレスがたまりやすいです。 ストレスを溜めすぎると健康面や精神面で影響が出ます。 自分のことをしっかりと理解し、ストレスを自分で解消することができる人なのか確認しましょう。 もし、ストレスを溜めやすいという人なのであれば、会社側からも適度に気にしてあげるなど何かしらの対策を事前に取ることも可能です。 ただし、この時「どのようなストレス解消法を持っていますか」という質問だけだと、単に相手の趣味の話になるだけで終わるケースが多いです。 そのため、 「最近大きくストレスを感じた瞬間」 「ストレスが溜まっていると判断するためのバロメーターを持っているか」 「心が許せる友達の人数や会う頻度」 「会社以外の人間との関係性が良好か」 といった点を重点的に質問することで、その人を取り巻く環境について見えてくるものが多いでしょう。 特に、家族との関係性は重要視したいものです。 最終的に支えてくれる存在である家族との関係性が悪い場合は、少し注意が必要でしょう。

質問6:今までどんなプロジェクトに関わってきたか

前職ではどのようなプロジェクトに携わってきたのか確認しましょう。 これはもともとエンジニアの方だけでなく、違う業界からの転職組にも詳しく聞くようにしましょう。 エンジニアの領域はとても広いです。 ただ単にプログラミングスキルやITに関する知識があれば良いというものでは決してありません。 アパレルECサイトを作るならアパレルの知識が、銀行のシステムに携わるならお金の処理の流れがというようにその業界自体の知識が必要となる場面があります。 そこで面接者がどんなことを経験してきたのかをあらかじめ把握しておきましょう。

質問7:これから挑戦してみたいこと

これから挑戦したいことを聞くことは、面接者にどんな興味や関心があるのかを知ることができます。 人は興味が全くないものよりも、興味があることに取り組んだ方が良いパフォーマンスを発揮することができます。 優秀なエンジニアほど新しいことや、まだやったことのない分野に興味を示す傾向が強いです。 それを見極めて上げましょう。 ただし、この際 「会社の事業内容と違う事を言えば落とされるかもしれない」 など面接者側にも葛藤があります。 そのため、プライベートで挑戦してみたいことなどに絞る方が良いでしょう。

質問8:新しい環境に馴染むのは早さ

新しい環境にいかにはやく馴染めるかは非常に重要になってきます。 環境に早く馴染むことのできる人の方が良いパフォーマンスを発揮しやすい傾向にあります。 面接の際に、初対面の人と話すことに抵抗はないか、コミュニケーション能力に不安はないか確認してあげると良いでしょう。

質問9:困難なことをどのように乗り越えるか

エンジニアの業務には思いもよらぬバグや期限ギリギリの納期、唐突な仕様変更といったように困難がつきものです。 この困難を如何にして乗り越えていくかが優秀なエンジニアになる才能を秘めているかに関係していきます。 困難なことに最後までやり通すことができる人なのか見極めるために、今まで困難をどのようにして乗り越えて来たのかを質問して上げることは非常におすすめです。 また、困難を乗り越える人は継続して取り組むことが得意な傾向があるため、その点についても意識を傾けましょう。

質問10:トラブルが起きた際の対処法

質問9の困難なことをどう乗り越えるかにも多少関係していますが、トラブルが起きた際の対処法も大切です。 特に、 「どう考えても今のペースでは納期に間に合わないプロジェクトがあります。あなたならどう対処しますか」 「プロジェクトのチームメンバーですごく仲が悪くその雰囲気が他のメンバーにも伝わっています。そのような場合はどう対処しますか」 といったように具体的なシチュエーションを提示したうえで、どのよう対処を行うのか質問することは良いでしょう。 単にトラブルが起きた際の対処法を聞くよりも、具体的な解答が期待できます。

質問11:チームワークを考える上で日ごろから大切にしていること

システムは一人では完成させることはできません。 チームと協力することが必要です。 チームワークを考えるうえで大切にしていることを聞くとその人が日ごろどれくらいチームの為に動ける人なのか見えてきます。 自分のタスクをこなすだけでなく、他の人が業務に遅れが生じていたらカバーできる心を持った人が理想的です。

質問12:これまでにクライアントと直接関わった経験はあるか

クライアントと連携を取って仕事をしたことがあるかどうかは非常に需要です。 クライアントと直接かかわりを持ったことのある人の方が、クライアント側の気持ちを理解することができます。 それにより、より良いシステム作りに貢献してくれます。

質問13:仕事に取り組む上で一番大切にしていること

最後に仕事を取り組む上で一番に大切にしていることです。 エンジニアに限らずどの業界でも仕事のできる優秀な人は自分の仕事に誇りややりがいを感じていることが多いです。 そのため、自分の仕事にどれだけ本気になれるかを確認する意味も込めて仕事に取り組む上で一番大切にしていることや価値観を聞き出して上げましょう。

優秀なエンジニアの採用はAMELAに相談を

優秀なエンジニアの採用はAMELAに相談を

優秀なエンジニアの採用はAMELAに相談を[/caption]

今回は、エンジニアの採用面接について見てきました。 多くの企業で人材不足と言われている現在で、良い人材を確保するのは非常に困難でしょう。 だからこそ、企業と面接者のミスマッチが起きない工夫が重要になってきます。 今回行った質問以外にも、人によっては 「転職が多いけど、それぞれの職場はなぜ辞めてしまったのか」 「1つの職場で10年以上働いているけど、続けられた理由はどこにあるか」 など、仕事に対する価値観や人生に関する価値観を感じられる質問が必要でしょう。 「面接に割いている時間がない」 「今すぐ即戦力が欲しい」 そういった方は、是非AMELAに相談をしてみてください。 AMELAでは、ITエンジニアの派遣を行っていますし、必要とあればシステム開発も行えます。