CCNAってどんな資格?転職に有利な資格なの?メリットや難易度を紹介

インフラエンジニアは、現在多くの企業で必要とされている職種の一つです。 サーバーやネットワークなどのITインフラがなければ、満足に仕事ができない企業がほとんどではないでしょうか。 では、そんなインフラエンジニアとしてもう一つ上のステージを目指したり、転職でインフラエンジニアを目指したいという場合はどうすれば良いのでしょうか。 今回は、そんなインフラエンジニアにとって非常に重要なCCNAという資格についてお話していきます。

CCNAとは

CCNAとは

CCNAとは

概要

CCNAとは、Ciscoというコンピュータネットワーク機器の大手、Cisco(シスコ)社が実施している試験で、正式名称を 「Cisco Certified Network Associate Routing and Switching」 と言います。 一般的には、インフラエンジニアやネットワークエンジニアとして働き始めた人が最初に取得する資格としても選ばれやすいです。 CCNAを取得するには、ネットワークに関しての基本的な知識が必要になります。 この資格はCisco社が実施している試験になるのですが、他のベンダーのサーバーやルータで用いるコマンド等の問題も出題されるため資格の取得には幅広い知識が必要とされます。 CCNAの特徴の1つとして、取得してから3年間の有効期間があります。 この有効期間が終わってしまうと、資格の効力を失います。 何十年も前に資格を取ったからといって、その後勉強していない人も多いでしょうから、こういった有効期限がある資格は、それだけでもエンジニアとしてのPRポイントになるのではないでしょうか。 有効期限があるからこそ、CCNAを取得した多くの人が上のレベルの資格(CCNP)の勉強や他の種類の資格の勉強を行っています。

試験方式

出題方法は、CBT方式といいコンピュータを利用する方式です。 また、次の問題に進むと後戻りできない仕様になっているので、その点も注意が必要です。 試験時間は、120分で102問が出題されます。 試験当日は時間配分に気を付けて問題を解かなければ行けません。 合格点や合格率に関しては、正確な数字は非公開なのですが60%程度であると言われています。 知識問題などのすぐに答えられる問題に時間をあまりかけずに、ルーティング等のじっくり考えることが必要な問題に時間を掛けましょう。 CCNAの開催時期や場所に関して、特に決まった場所や期間はありません。 日本全国にあるテストセンターで、1年中試験を受けることが可能です。 また、CCNAを受験するに当たり気を付けなければいけないことが、2020年2月に大幅改定され試験範囲が広くなっています。 CCNAについて調べる際は、情報が最新になっているかに気を付けましょう。

試験範囲

試験範囲は、以下の通りになります。 ・ネットワークの基礎(20%) ・ネットワークアクセス(20%) ・IP 接続(25%) ・IP サービス(10%) ・セキュリティの基礎(15%) ・自動化とプログラマビリティ(10%) 最後に上げられている「自動化とプログラマビリティ」が2020年2月の改定で大きく変わった点になります。 ここでは、ネットワークの知識だけでなくRESTful APIやJSON等といったプログラミングを行う際の知識も問われるので事前に勉強をしておきましょう。 CCNAはあらかじめたくさんの問題が用意されていて、当日コンピューターによって一人ひとり違う問題が選ばれて出題されます。 そのため、勉強をする際は苦手な範囲を作らずに、全範囲を網羅的に勉強しましょう。

CCNAの難易度や勉強方法

CCNAの難易度や勉強方法

CCNAの難易度や勉強方法 続いて難易度や勉強方法について見ていきましょう。

難易度について

Ciscoには簡単な順に、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4つのレベルの資格が用意されています。 各レベルの代表的な資格は、以下の通りになります。 ・エントリー    :CCT ・アソシエイト   :CCNA、CCDA ・プロフェッショナル:CCNP、CCDP ・エキスパート   :CCAr、CCIE CCNAは、下から2番目に簡単なアソシエイトに分類される資格です。 2020年2月の改定前は、CCENTという資格があり、インフラエンジニアやネットワークエンジニアとして働き始めたばかりの方はそちらを取得する方が多かったです。 改定後はCCENTがなくなったため、インフラエンジニアやネットワークエンジニアとして働き始めたばかりの人は、CCNAを目指すケースが多くなりました。 一般的に未経験の人が取得するには、約160時間の勉強が必要と言われています。 平日に2時間、土日に4時間の勉強をすると約9週間で取得出来る計算になります。

勉強方法

資格の勉強方法として、大まかに分ける以下の2パターンがあります。 〇独学勉強する 〇スクールに行く 独学で勉強する際のおすすめの流れは以下の通りになります。 1.参考書を読んで、出題範囲や基本的な用語を確認する。 2.問題を繰り返し解く 3.シミュレーション問題対策を行う それでは、順番に1つずつ見ていきましょう。 1.参考書を読んで、出題範囲や基本的な用語を確認する。 ネットワークについての勉強をしたことがない方は、最初に本を読んで試験範囲や基本的な用語を確認しましょう。 ここで全ての単語を覚えることは難しいので、まずはどういうことをこれから勉強していくのかが分かれば大丈夫です。 おすすめの本としては、下記の2冊になります。 ・1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版 (一週間) ・徹底攻略 Cisco CCNA 教科書[640-802J][640-816J]対応 ICND2編 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略) 「1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版 (一週間)」の本には「スタンドアロンとは何か?」といった基礎的なことから書いてあります。そのため、この本はある程度理解をしてから次の勉強に進めましょう。 次の「徹底攻略 Cisco CCNA 教科書[640-802J][640-816J]対応 ICND2編 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略) 」に関しては専門的な内容も多く記載されています。 そのため、この段階で全てを理解するのは難しいので、分からない個所があっても大丈夫です。 2.問題を繰り返し解く 試験範囲や基本的な用語の確認が出来たら、問題を繰り返し解いて行きましょう。 本の問題集を購入して問題を解くのもいいですが、ここでは「Ping-t」というサイトをおすすめします。 「Ping-t」では、試験問題と同じ形式でたくさんの問題を解くことが出来ます。 全ての問題を解くには料金が掛かりますが、問題集の購入代と考えればそんなに高いものではありません。 また、サイトを使うことにより電車の中等の隙間時間でも勉強が行いやすくなります。 忙しいビジネスマンの方でも時間を効率的に使うことが出来るでしょう。 3.シミュレーション問題対策を行う 最後に実践に近い形で問題を解いて行きましょう。 ここでは、試験当日の時間配分等を確認します。 知識問題には時間を掛けずに、シナリオ問題やシミュレーション問題(ルータ・シムレット)に時間を掛けるのがおすすめです。 こちらのシミュレーション問題対策に関しても、先述した「Ping-t」のサイトで行うことが出来ます。 こちらも同様に、全範囲でのシミュレーション問題を行うには、料金が掛かるので、その点は注意をしましょう。 スクールに行く場合に関しては、そのスクールに独自のカリキュラムや教材があると思いますので、そちらに従い学習を進めて行きましょう。 ここで注意しなければいけないのは、スクールに行く場合は独学で取得する場合と比べ、取得までに掛かる料金が高くなってしまう点です。 高い金額を払っても満足の行く授業や教材を受けることが出来ずに、結局取得が出来なかったなんてことも考えられます。 また、プログラミングの勉強とは違い、CCNAの勉強中に「エラーが解消出来ないから誰かに聞きたい。」という場面はありません。 そのため、スクールに行く場合は、事前に料金や期間を調べるのはもちろんのこと、レビューサイト等を読んでそのスクールに行くことが資格の取得に役立つのかをしっかりと確認してからスクールに行きましょう。

CCNAを取得するメリット

CCNAを取得するメリット

CCNAを取得するメリット 次にCCNAを取得するメリットを見ていきましょう。

業務に必要な知識が身につく

CCNAを取得することにより、ネットワークに関しての基礎的な知識やコマンドを身に付けることが出来ます。 既にインフラエンジニアやネットワークエンジニアとして働いている方も普段は使わないような知識やコマンドを覚える必要があります。 そういった面でもCCNAを取得することで幅広い知識が身に付いているでしょう。 ただ、ここで注意しなければいけない点は、あくまでも知識が身に付くだけで、実機を触っての操作の経験がない点になります。 転職後に現場に入って実機を触る機会があった際に、最初は戸惑うかもしれませんがすぐに慣れるでしょう。

転職について有利になる

インフラエンジニアやネットワークエンジニアを目指している方が取得すると有利になる資格です。 CCNAは業界内でも知名度が高い資格の一つです。 転職活動に関していえば、3年という有効期間があることもあり、持っていると新しいネットワークの知識があり、現在も勉強している可能性が高いと面接官に感じてもらえるでしょう。 また、「自分は、休みの日もスキルアップのために、勉強をしています。」という自己アピールにも使えます。 ここでの注意点としては、プログラミングを行っての開発業務を行いたい方はあまりメリットにならないかもしれません。 そのため、プログラマーやSE、ネットワークエンジニアといったIT業界の中でも細かく分かれる職種や、それに必要な知識・資格をしっかりと調べた上で、 「ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指す」 という場合にCCNAの取得を検討する様にしましょう。

IT全般の相談はAMELAに

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IT全般の相談はAMELAに 今回は、業界でも非常に人気の資格CCNAについて見てきました。 ネットワークエンジニアは、多くの企業に必要とされる職種ですし、これからもその重要性は増す一方でしょう。 そのため、転職としては非常に有利な反面、幅広い知識や経験が必要になります。 また、ネットワークエンジニア自身にしっかりとした経験がなければ、セキュリティのリスクが高まったり、業務がストップしてしまう・・・という危険性もあります。 AMELAでは、ITコンサルティングを始め、IT人材派遣も行っております。 もしもIT人材を必要としている場合や、ネットワークに関する相談があれば、お気軽にご連絡ください。