エンジニアとして長く働けないって本当?エンジニアの定年について

最近、 「エンジニア不足」 という言葉を耳にする機会が増えている中、将来の不安から手に職を付ける意味合いでエンジニアに転職する人も多いです。 ところが、 「エンジニア〇〇歳定年説」 の様に、エンジニアとしては長く働けないというイメージを持っている方も一定数いるようです。 折角他業種からエンジニアとして転職できたのに、生涯エンジニアとして働くのは難しい・・・ これでは、折角転職したのに将来の不安は消えないでしょう。 そこで、今回はエンジニアとして長く働くことに対しての実態を紹介します。 また、エンジニアとして長く働いていく方法も紹介しているので、是非最後まで読んで見てください。

エンジニアが長く働けないと言われる理由

エンジニアが長く働けないと言われる理由

エンジニアが長く働けないと言われる理由 エンジニアとして長く働けないといわれる理由は以下の4つになります。 ・新しい技術を習得し続けないといけないため ・体力の衰えによる集中力低下が起きるため ・PM等の上位行程を行うから ・現場のリーダーの方が年下になる可能性が高くなるから それでは、順番に見ていきましょう。

新しい技術を習得し続けないといけないため

IT業界の技術は日々進歩しています。 そのため、エンジニアとして長く働いていくには、進歩している技術を常にキャッチアップしていくこと必要です。 例えば、以前だとjQueryが分かっていれば最前線で活躍することが出来ましたが、時代が進むに伴い 「jQueryはできて当たり前」 付加価値として ・React ・Node.js ・Vue.js 等の新しい技術を習得しないと活躍出来ないといった事象が多発しています。 この様に1度技術を習得しても新しい技術がどんどん出てきてしまうため、習得した技術が役に立たなくなるケースは珍しくありません。 そのため、エンジニアは長く働くことが困難であると言われています。 どれだけ優秀な人であっても、60代が20代よりもスマホに詳しい人がほとんど居ない様に、「今の当たり前」についていくのは非常に難しいのです。

体力の衰えによる集中力低下が起きるため

エンジニアが長く働けない理由として、体力や集中力の低下という理由も上げることが出来ます。 エンジニアの仕事は長時間、座ったままで行うことが多いです。 そのため、肩や腰を痛めたり、年齢に因る集中力の低下して、長く働き続けることが出来ないと言われています。 また、集中力や記憶力が低下すると、新しい技術を習得するのも難しくなるでしょう。 例えば、プログラムを作る際に、ある程度の文法や単語を覚えて作るのが普通です。 記憶力が低下すれば、毎回 「トランザクションのつづりはどう書くんだっけ」 「try catchのエラーメッセージはどう取得するんだっけ」 といった様に、ネットで検索してソースを書く・・・ということを繰り返す必要があります。 これでは、開発効率も下がってしまい、技術者としての価値も下がってしまうでしょう。 そのため、エンジニアが長く働けない理由として、体力や集中力の低下を挙げることが出来ます。

PM等の上位行程を行うから

エンジニアが現場で長く働けない理由として、PM等の上位工程に進むからという理由も挙げられます。 一般的にエンジニアとして働き始めたら、テスト工程などの簡単な作業から行います。 テスト工程は、仕様書が既に作成されている場合も多く、専門的な知識もそれほど必要ありません。 そして、テスト工程で経験を積んだのちに、製造や詳細設計、要件定義などの上位工程を行っていくことになります。 最終的に要件定義まで行った方は、さらに上位工程にあたるプロジェクトマネージャー(PM)等を行うケースが多いです。 このプロジェクトマネージャーの業務は、プロジェクト全体の意思決定を行ったり品質や納期、コストの管理になります。 プロジェクトマネージャーを行っている方は、下位工程を行っている方に比べプログラミングのような技術に触れる機会が少なり、技術力が落ちてしまいます。 そのため、エンジニアとして働き続けるとプロジェクトマネージャーのような管理職になり技術力が落ちてしまうため、エンジニアとして長く働き続けることが難しいと言われています。 企業の中には、 ・エンジニアとして現場で働きたいのか ・上流工程をメインでやっていきたいのか ということを選ばせてくれる所もありますが、希望が通らないケースもあるため、転職や就職は慎重に行うのが良いでしょう。

現場のリーダーの方が年下になる可能性が高くなるから

エンジニアとして、現場に入るとチームに所属します。 このチームのリーダーには、20代の方が抜擢されるケースも珍しくありません。 特に市場価値として見るのであれば、上流工程やチームリーダーを行った経験は、非常に高く評価されるため、若いエンジニアの中には 「すぐにでもリーダーをやりたい」 と考えている人も多いでしょう。 20代のリーダーから見て、40代、50代の方がメンバーにいると指示を出し難いと感じます。 例えば、新卒(22歳)でエンジニアとして働き始めた人が5年間エンジニアとして働いて、現場のリーダーになったとしましょう。 そこに、40代のエンジニア未経験で転職した人が入ると、リーダーは必要以上に気を使うでしょう。 時には厳しく40代の方のスケジュール管理を行ったり、ミスをしたら咎める必要もあります。 年上のメンバーが謙虚で低姿勢な方なら円滑に進む可能性がありますが、何十年とエンジニアをやっていると、どうしても自分の技術力に誇りを持ち、それが悪い方向に走ってしまう可能性が高いのです。 そうすると、会社としては、 ・チームを円滑に回す ・自社の若手を育てる これらの意味合いでも、今後20代の採用が増えていきます。 この様な背景からもエンジニアとして、長く働くことが難しいと言われています。

エンジニアとして働いている方たちの実態

エンジニアとして働いている方たちの実態

エンジニアとして働いている方たちの実態 前の章で、エンジニアとして、長く働けないと言われている理由について紹介いたしました。 そこで、この章では実際にエンジニアとして働いている人たちの年齢を見ていきましょう。

年齢層全体に対して働いている人の割合
15~19歳0%
20~24歳5%
25~29歳11%
30~34歳12%
35~39歳13%
40~44歳15%
45~49歳14%
50~54歳12%
55~59歳9%
60~64歳5%
65歳以上5%

※総務省統計局のサイトを参照 この表を見て頂くと分かるのですが、1番多い年齢層は、40~44歳と若い年齢層とは違ってきます。 また、25~29歳が11%であるのに対し、50~54歳が12%と年齢が高い方の方がたくさん働いているというのが実態になります。 たしかに、エンジニアは長く働けないと言われていますが、実際のデータを見る限り、高齢の方でもエンジニアとして働いているようです。

エンジニアとして長く活躍するために

エンジニアとして長く活躍するために

エンジニアとして長く活躍するために この章では、エンジニアとして長く働いていくための方法について紹介します。

新しい技術を積極的に学習していく

IT業界は次から次へと新しい技術が出てきます。 それに伴いお客様から要求される技術も変化していきます。 お客様の要望に答え続けるには、常に新しい技術についての勉強を行う必要があります。 ゲームの制作しているエンジニアを例として上げて見ましょう。 ゲームといえば、昔はファミコンを代表として挙げることが出来るでしょう。 ファミコンは、1980年代に任天堂から発売された家庭用ゲーム機になります。 ファミコンの画面は2D表示になっており、動きも上下運動のみだったりと複雑な物ではありません。 そのため、1980年代にゲーム制作のエンジニアは、2D画面の表示ができて、それに単純な動きを付けることが出来れば活躍することが出来ました。 しかしながら、現代はそういう訳には行きません。 ゲームの画面は3D表示になり、動きも複雑になっています。 また、オンラインゲーム等を製作するには、通信方法やネットワーク等に関しての知識も必要です。 以前に比べ、ゲーム制作のエンジニアとして活躍するための知識が増えています。 これは、ゲーム制作のエンジニア以外のエンジニアにも同じことが言えます。 そのため、エンジニアとして長く働くには、新しい技術を積極的に学習していき、常に求められる技術を提供出来る様にしていきましょう。

資格をとる

エンジニアとして長く働くために資格をとるというのも選択肢として上げることが出来ます。 エンジニアが働くためには、クライアントに「この仕事をあなたに任せたい」と思わせなければいけません。 そのための要素として資格が役立つケースがあります。 例えば、全く同じスキルと経験を持ったAさんとBさんがいたとします。 Aさんは資格を3つ持っていますが、Bさんは資格を1つも持っていないとします。 この場合、クライアントはAさんに仕事を任せるでしょう。 この様に、エンジニアとして長く働くために資格を取るのも有効であると言えます。

エンジニアの技術以外のことも身に付ける

エンジニアとして働きながら他のスキルを身に付けることも、エンジニアとして長く働き続けることに役立ちます。 この場合のスキルとは、以下の様なものを指します。 ・コミュニケーション能力 ・分かりやすい資料の作成能力 ・マネジメント能力 ・英語力 ・経営スキル ・マーケティングスキル ・データサイエンス エンジニアの仕事は、ずっとプログラミングを行っている訳ではありません。 時には、チームメイトを話し合ったり、クライアントに提出するための資料を作成したり、分からないことを調べたりとやるべきことは無数にあります。 そのため、エンジニアとして、長く働いて行くにはこれらのスキルを身に付けると良いでしょう。

定期的に運動を行い、体力を維持する

一見すると関係なさそうですが、エンジニアとして長く働いて行くには定期的な運動が有効です。 エンジニアの仕事は、集中力が必要な作業が多いです。 集中をしていると当然のことながら体力を削ります。 体力が少ない方は途中で集中力が切れてしまい、体力がある方と比較した際に、同じ時間で出来る成果物に差が開いてしまうでしょう。 そういった事象を避けるためにも、定期的な運動を行い、体力を維持していきましょう。

コミュニケーション能力を上げ、チームの中に溶け込む

エンジニアとして働くには、コミュニケーション能力が大切です。 コミュニケーション能力には、多くの種類がありますが、ここでは年下の方と話す際のことを中心に説明します。 エンジニアとして、働いているとチームリーダーも含め、20代の方に囲まれて仕事をすることも珍しくありません。 もし仮に、自分自身が40代だったとして、チームの周りの人間に気を使わせることなく馴染むことがエンジニアとして働いていくには大切なことになります。 そのため、コミュニケーション能力を上げ、年下のメンバーとも気を使わせずに会話が出来る様にしていきましょう。

根幹的な技術の習得を目指す

同じ学習時間を使う上で、今の現場でだけ役立つ知識と後々もしっかりと役立つ知識があります。 後々もしっかりと役に立つ知識を付けることでエンジニアとしての寿命を伸ばすことができるでしょう。 例えばオブジェクト指向。 プログラミング言語によってオブジェクト指向で組む事が難しい言語も存在しますが、基本的にはオブジェクト指向で作成することで、よりメンテナンス性の高いシステムの開発が可能になります。 他にも、自社のフレームワークそのものを作ってみるなどを経験すると、技術者としての知見がかなり広がるでしょう。 その他、ネットワークやインフラといった部分の勉強もかなり有効的です。

優秀なIT人材をお探しならAMELAに

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優秀なIT人材をお探しならAMELAに 今回は、エンジニアが長期間働くために必要なお話をしてきました。 コーディングを生涯やっていきたいのか、それとも上流工程にいきたいのか。 これは、個人の価値観によっても異なってきますが、企業としても自社のエンジニアには、長期的に活躍してもらい、本人も納得のキャリアプランを描いて欲しいと願っている事でしょう。 AMELAでは、優秀なITエンジニアが多数在籍しており、人材派遣なども行っています。 今の業務でのお悩みを解決するご提案ができるかと思いますので、是非ご相談ください。