「インフラエンジニアはきつい」と言われる理由とその魅力

現在、IT業界への未経験からの転職は非常に人気があります。 短期のITスクールに多くの入学者が集まっているように、 「手に職を付けたい」 「在宅ワークをしたい」 と考える人が多いのでしょう。 ITエンジニアと一言で言っても、その中には多種多様な職種があります。 エンジニアを目指している、興味のある人の中にも、どのようなエンジニアを目指そうか迷っている方もいるかもしれません。 各エンジニアの仕事について情報収集をされている方の中には、 「インフラエンジニアはきついからやめておけ」 といった話を耳にしたことのある方もいるかと思います。 そこで、なぜ「インフラエンジニアはきつい」と言われがちなのか、そしてインフラエンジニアの魅力についてご紹介します。

インフラエンジニアって本当にきついの?そもそもインフラエンジニアの仕事とは

インフラエンジニアって本当にきついの?そもそもインフラエンジニアの仕事とは

インフラエンジニアって本当にきついの?そもそもインフラエンジニアの仕事とは そもそもインフラエンジニアの仕事とはどのようなものなのでしょうか。 「インフラ」とは本来、「基盤」や「下部構造」といった意味を持つ言葉です。 実生活の中では、上下水道や電気など、生活を支える基盤となるものを指すことが多いでしょう。 ITにおけるインフラとは、サーバーやネットワークなど、IT技術の基盤となる技術の総称のことを言います。 つまりインフラエンジニアは、サーバーやネットワークの保守や運用、設計、構築などを担うエンジニアです。 他分野の技術の基礎となり、ITにおいて欠かすことのできない分野であると言えるでしょう。

インフラエンジニアがきついと言われる理由

インフラエンジニアがきついと言われる理由

インフラエンジニアがきついと言われる理由 そんなインフラエンジニアですが、なぜきついと言われるのでしょうか。 他分野のエンジニアよりも、どのような点できついと言われるのでしょう。 ここでは、その理由についてお伝えします。

夜勤や休日出勤

インフラエンジニアがきつい、と言われる理由の一つとして、夜勤や休日出勤が多い、という点が挙げられます。 ITインフラは、上下水道や電気といったインフラと同じく、欠かすことのできない技術です。 そのため、平日の日中だけで全て対応する、という訳にはいかないのです。 サーバーやネットワークなどのメンテナンスをする際、数時間単位でサーバーを停止する必要があります。 しかし、そういったメンテナンス作業を、多くの人が集中的に使っている時間帯には出来ません。 夜中や休日など、止まったとしても比較的影響の少ない時間帯に作業を行う必要があります。 また、ネットワークやサーバーの監視業務に就く必要もあるため、夜勤や休日出勤がどうしても増えます。 こうした理由から、インフラエンジニアの仕事には夜勤や休日出勤などが求められることが多いと言われています。 夜勤や休日出勤は、企業によって異なりますし、働き方改革などの影響で職場環境は良くなりつつありますが、転職の際には必須の確認事項になるかと思います。

急な対応あり

繰り返すことにはなりますが、インフラは常に使用可能な状態にしておく必要があります。 上下水道といったインフラも、常に使えないと困りますよね。 急に水道が使えなくなった時、皆さんならどうしますか?休日でも祝日でも、不動産屋や水道屋さんに連絡して、対応してもらうことになりますよね。 ITインフラも同じように、急に何か障害が発生した場合には、早急に復旧させる必要があります。 例えばWEBサーバーがダウンしてしまった場合、ネットショップを構えている企業であれば、ダウンしている間は売上が0になります。 そのため、経営的にも大きな損害を被る可能性があるのです。 様々な分野の基礎になるインフラは、常に利用可能な状態に保っておきたいのです。 そのため、障害の発生など、急な対応の必要があり、休日でも出勤を求められる場合があります。 これも、インフラエンジニアの仕事がきついと言われる大きな理由でしょう。

仕事の成果が目に見えにくい

インフラエンジニアの仕事は、基本的に裏方に属するものになります。 技術の進歩とともに、 ・サーバーは繋がっていて当たり前 ・スマホは通信が出来て当たり前 ・電話は常に出来て当たり前 という事が常識になっています。 そのため、インフラエンジニアがどれだけ頑張って通信環境を維持していても、利用者側は「当たり前」と思ってしまいがちです。 反対に、通信環境が悪かった場合に「インフラエンジニアが悪い」と評価されてしまう可能性もあるのです。 また、構築されたシステムやプログラムといった、目立った成果物のあるシステムエンジニアやプログラマーとは違い、インフラエンジニアの成果物であるネットワークやクラウドは、目に見えにくというところはあります。 自分の作り上げた仕事の成果が見えにくく、目立たないというのは、評価されにくいため 「評価されない = きつい」 という感覚になってしまう人も多いと言います。

必要な勉強量が多い

エンジニアの仕事には一般に、十分な知識が求められるだけでなく、継続的な勉強によって、その知識をアップデートしていく必要があります。 なぜなら、ITは日々進化し、新しい技術が登場してくるからです。 ひと昔前に主流だった技術が、今ではもうほとんど使われていないといったことはよくあります。 資格試験一つとっても、数年前に資格を取った人でも、今試験を受け直せば内容が変わりすぎてわからない・・・ということも多々あります。 インフラもその例外ではありませんが、インフラエンジニアはエンジニアの中でも必要な知識が多いと言われています。 特に未経験からインフラエンジニアを目指す際に、他分野への転職に比べて多くの勉強が必要であると言われます。 インフラエンジニアに求められる知識として、サーバーやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティ、クラウド、仮想化などが挙げられるでしょう。 特に近年、クラウドの需要が高まり、クラウドに関する知識がより必要になりつつあります。 「AWS(Amazon Web Service)」などが、その最たる例と言えるでしょう。 いずれにしても、多くの勉強が求められる以上、仕事外での勉強時間の確保や資格試験の受験など、勤務時間外でもハードな生活になる可能性も否定できません。

インフラエンジニアの魅力とは

インフラエンジニアの魅力とは

インフラエンジニアの魅力とは インフラエンジニアはきつい、と言われる理由がお分かりいただけたでしょうか。 基本的にはその仕事内容に伴う、やむを得ない理由と言えるかと思います。 とは言え、だからといって単純に 「インフラエンジニアはきついからやめておけ」 と言えるでしょうか。 インフラエンジニアの仕事にはきついこともあるかもしれませんが、十分な魅力も存在します。 ここでは、インフラエンジニアという仕事の持つ魅力についてご紹介します。

将来性と安定性

インフラエンジニアの仕事の持つ大きな魅力は、将来性の高さと安定性です。 繰り返しとなりますが、インフラは全てのIT分野の基礎となる技術です。 クラウドの発展などに代表されるように、主要となる技術が進化したり移り変わっていったりすることはあったとしても、インフラが全く必要なくなる、ということが考えにくいのです。 そのため、インフラエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。 もちろん、先ほどお伝えしたように継続的な勉強は必要になりますが、それでも全く働き口がなくなる事はないでしょう。 IT業界の中でも、開発系に比べてインフラ系は需要の波が低いと言われています。 それはやはり、インフラエンジニアの仕事が欠かせない仕事であり、流行や景気などに左右されにくいからでしょう。 そのため、ITエンジニアの中でも、インフラエンジニアは安定した職種だと言われています。 仕事に安定性や将来性を求める方には、インフラエンジニアは魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

規模の大きさと社会貢献

インフラエンジニアの仕事の中には、非常に規模の大きい仕事もあります。 大規模なネットワークの構築やサーバーの設計など、個人では作れないような規模の大きい仕事に携わるチャンスが多い、というのも魅力の一つでしょう。 先ほど、インフラは成果物が目に見えにくい、というお話をしました。 しかし、インフラは現代社会にとって必須の技術であり、決して欠かすことのできない技術分野です。 そのため、社会貢献度が高く、仕事にやりがいを感じられるというメリットがあります。 インフラエンジニアの仕事は、社会や人々の生活を支える仕事です。 仕事に強いやりがいや社会貢献といった意義が欲しい、という人には、インフラエンジニアの仕事が向いているかもしれません。

キャリアプランが充実

インフラは、前述したように非常に幅広い範囲の技術・知識の習得が必要になります。 そのため、開発などの他分野のエンジニアであっても、一定のインフラの知識が求められます。 そのため、インフラエンジニアとして培った知識やスキルは、他分野にも活かすことができる場合が多いのです。 例えば、システムエンジニアであっても、サーバーやネットワーク、クラウドなどの知識は持っていて損になることなどありませんし、むしろ持っておいた方が開発の役に立ちます。 それらインフラの仕組みを理解した上で、開発を行っていく必要があるからです。 インフラエンジニアはそうした理由から、他分野への転職に際して有利に働く場合が多いと言えるでしょう。 また、インフラエンジニアとしてのキャリアの先に、ITアーキテクトやITコンサルタントなど、豊富な知識や経験を活かした仕事に就く方もいます。 インフラエンジニアの中でも、サーバーエンジニアやクラウドエンジニアなど、様々な業種があります。 IT全般の基礎であるインフラのスペシャリストであるインフラエンジニアは、インフラエンジニアとしてのキャリアプランのみならず、他分野やより専門性の高い職種への転職など、充実したキャリアプランが魅力の一つであると言えるでしょう。 多様な業種へのキャリアが見込める、という点で、未経験からエンジニアを目指したい、という人にもおすすめかもしれません。

インフラエンジニアになるために

インフラエンジニアになるために

インフラエンジニアになるために きつい仕事でも、社会の役に立ち大きな役割を担うインフラエンジニア。 そんなインフラエンジニアを目指したいと思った時には、どのような方法を取れば良いのでしょうか。

基礎知識の学習と資格の取得

まずは、基本的な知識や資格の取得です。 ・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者(AP) ・データベーススペシャリスト(DB) ・ネットワークスペシャリスト試験(NW) ・AWS認定 ・情報処理安全確保支援士試験(SC) ・LinuC(Linux認定資格) ・シスコ技術者認定 ・ORACLE MASTER(オラクルマスター) これらの試験は、インフラエンジニアとして活躍する上で、視野に入れておくべき資格でしょう。

エージェントへの登録

どれだけ資格を持っていたとしても、現実問題「実務経験ゼロ」は転職を考えた時にかなり不利になります。 そのため、エージェントなどの力を借りて転職活動をすることをおすすめします。 その際に、自主学習でどのくらいの事ができるようになったのかを示すことができれば、スムーズに転職できる可能性が高くなります。 プログラミングのように、直接提示出来るようなものは難しいかもしれませんが、サーバーやLANケーブルを自作するなどは、勉強になるとともにアピール出来るポイントになるでしょう。

場合によっては派遣からのキャリアアップを

それでも就職が難しい場合には、一度派遣などでインフラエンジニアを探してみるのも良いでしょう。 派遣の場合、未経験OKの求人も多く、面接などのハードルも低いです。 というのも、日本企業は正社員として採用してしまうと、もしも仕事が出来なかった際にクビにすることが難しく、企業側も採用に慎重になります。 一方で、派遣の場合は期限付きの雇用になりますので、かなりハードルが下がります。 その後、実務経験を付けた上で転職するか、その企業で実績を出して正社員として採用してもらうといった形であれば、未経験での転職がスムーズに出来るでしょう。

インフラエンジニアが必要ならAMELAに相談を!

インフラエンジニアが必要ならAMELAに相談を!

インフラエンジニアが必要ならAMELAに相談を! 今回は、インフラエンジニアに関する情報をまとめてきました。 インフラはIT全体を支える基礎であり、欠かすことのできないものです。 スマホが当たり前、PCを業務で使うのが当たり前の時代で、インフラエンジニアはその重要性が将来的にも増すことが予想されます。 これからの時代は 「社内にIT知識を持った人がいない事自体が企業存続におけるリスク」 と考える企業が増えてきます。 確かに外注すれば、費用はかかるものの開発自体は可能です。 しかし、それを運用する社内の人間がIT知識を持っていないと ・もしもの時に対応できない ・相場よりも高い費用を払わされる ・保守に多額の費用を払って外注する ・セキュリティ管理が甘く情報漏えいの原因になる ・取り扱いが悪くデータ管理が煩雑になる といった形で、中長期的なリスクをいくつも抱えることになります。 もしも、現在社内にIT人材が少ない場合などは、是非AMELAにご相談下さい。 エンジニアの派遣や、ITコンサルティングを行っているため、御社にあった提案をさせて頂きます。