システム開発における要件定義の失敗事例を紹介!失敗しないコツも解説!

システム開発における要件定義は、システム開発の成否を決めるほどの大切な工程。 ここで失敗してしまうと、企業に大赤字を食らわせてしまうことも。 それゆえに、絶対に失敗したくないですよね。 今回の記事では、システム開発における要件定義の失敗事例と、失敗しないコツをご紹介します。 今回の記事を読んでいただくことで、システム開発における要件定義で失敗する可能性を下げられます。

システム開発における要件定義の失敗事例

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システム開発における要件定義ではどんな失敗があるか、それを把握しておけば同じミスをしないよう気をつけますよね。 ということで、システム開発における要件定義の失敗事例を6つ列挙します。

要求と要件が違う

まず、要求とはクライアントの求めるものであり、要件とは要求を実現するためのものです。 これらに齟齬があると、クライアントからのクレームに発展します。 例えば、クライアントは「企業の利益を自動で算出するシステムが欲しい」という要望を出したにも関わらず、業者側が「企業の売り上げを自動で算出するシステム」を開発してしまったら、それは問題ですよね。 利益と売り上げは別物ですから。 よって、要求と要件は一致させないといけません。

要件定義の段階で焦ってしまう

確かにシステム開発には納期がありますので、焦ってしまう気持ちはわかります。 しかし、焦りから要件定義の質が不十分になっては本末転倒です。 それこそ、焦りによって要件定義が不十分になったせいで、後の工程がスムーズに進まず、かえって遅延のリスクを高めてしまう危険性すらあります。 ですから、要件定義は焦らず時間をかけて、納得のいくまでおこなわなければなりません。

設計が遅延する

要件定義から基本設計までの詳細が詰められていないと、設計で遅延が起こります。 なぜなら、いちいち確認を取る必要があるのでコミュニケーションコストがかかるからです。 要件定義は詳細におこなう必要があります。

過剰なニーズを受け入れてしまう

要件定義の段階では、クライアントのニーズを汲み取り実現方法を考えるだけではなく、満たせないニーズをはっきりさせることも必要です。 なぜなら、システムは予算の兼ね合いなどもあり、全てのニーズを満たせるとは限らないからです。 しかし、「何でもできます!」と全てにニーズを受け入れてしまうケースがあり、その結果下流工程が困ったり、最悪の場合開発プロジェクトが頓挫してしまったりします。 よって、できないことはできないときっぱり断らなければいけません。

下流工程や下請け業者に丸投げしている

要件定義をなおざりにし、下流工程や下請け業者に丸投げしてしまっては、失敗するのは当然です。 例えるなら、地図を与えずに複雑な迷路を歩かせるようなものです。 決して下流工程や下請け業者に丸投げしてはいけません。

テストが遅延する

要件定義の段階での段取り・計画が不十分だと、テストの工程にしわ寄せが来ます。 要件定義の甘さは、さまざまな工程に悪影響を及ぼします。

システム開発における要件定義で失敗しないコツ

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システム開発における要件定義での失敗事例がわかったら、次は失敗しないコツを身につけましょう。

クライアントとのコミュニケーションを綿密に取る

システム開発における要件定義のミスは、クライアントとの認識の齟齬によっても起こります。 ですから、クライアントとコミュニケーションを綿密に取り、解決すべき問題を明確にしなければなりません。 クライアントのニーズと、システム開発により実現可能な範囲のすり合わせも大切です。

要件定義書は詳細に書く

とにかく要件定義書には、必要なことは書いてください。 書こうか悩んだ場合も、とりあえず書きましょう。 書いていないことは、一切伝わらないと思った方が良いです。 要件定義書は詳細に書けば書くほど、ミスコミュニケーションのリスクを軽減できます。 人によって異なる解釈の余地が生まれないレベルまで仕上げることが理想です。

システム開発における要件定義で失敗しないように気をつけよう!

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以上、システム開発における要件定義の失敗事例と、失敗しないコツについてお話しました。 繰り返しになりますが、要件定義はシステム開発の成否を左右するほど重要な工程です。 よって、絶対にミスをしないよう細心の注意を払いましょう。 今回の記事が参考になれば幸いです。