【全部知ってる?】ウォーターフォールモデルのメリット5つを解説

ウォーターフォールモデルについてのメリットについて、どれくらいご存じでしょうか? ウォーターフォールモデルは古くからある開発手法ですので、開発に携わった経験がある方であれば知っている方も多いと思います。 また、今でも活用している現場があるので、モデルに従って開発を行った方もいるでしょう。 しかし、ウォーターフォールモデルを知っている方であっても、利用するメリットについてよく知らないという方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ウォーターフォールモデルにおける5つのメリットについて、詳しく解説します。 この記事を読めば、ウォーターフォールモデルにおけるメリットが分かるようになるので、ぜひご覧ください。

ウォーターフォールモデルとは?

ウォーターフォールモデルとはその名の通り、滝が上から下へ流れ落ちるように、開発を行っていく手法です。 ウォーターフォールモデルは1968年にNATO後援の国際会議で初めて原型が提唱され、今でも現場で利用されています。 ウォーターフォールモデルによる開発工程は、大まかに次の通りです。

  • 要件定義
  • 外部設計
  • 内部設計
  • 開発
  • テスト
  • 運用・保守

基本的には上から1つ1つ順番に、「手戻りをしない」を前提として開発を進めます。 また、ウォーターフォールモデルはV字モデルと呼ばれる、開発工程とテストをリンクさせrう考え方との関わりも深いです。

ウォーターフォールモデル 5つのメリット

ウォーターフォールモデルのメリットは、

  • 制作物を明確に把握できる
  • スケジュール管理をしやすい
  • 品質を担保しやすい
  • 方針のブレによる時間のロスを抑えられる
  • ほかの開発に応用がききやすい

といった点が挙げられます。 ウォーターフォールモデルには上記のようなメリットがあるので、主に大規模なプロジェクトで利用されているケースが多いです。 また、確かな品質が求められるプロジェクトでも活用されています。 次にそれぞれのメリットについて解説しますので、ご覧ください。

メリット1:つくるものを明確に把握できる

ウォーターフォールモデルでは事前につくるものをクライアントと綿密に話し合うので、チーム全体で何をつくるのかを明確に共有できます。 システムやソフトウェアの開発では何をつくるのか、クライアントと話し合いながら決めていかなければなりません。 ウォーターフォールモデルだと要件定義や設計の段階で、クライアントと何をつくるのか綿密に打ち合わせを行います。 つくるものを明確にしたうえでチームと共有できるので、開発の方針がぶれにくく迷わずに進めていけるのです。

メリット2:進捗状況を把握しやすい

ウォーターフォールモデルはそれぞれの工程が明確になっているので、進捗状況を把握しやすい開発手法といえます。 1つの工程が終了するたびに、進捗や結果をドキュメントにして整理するので、工程ごとに管理をしやすいです。 また、工程ごとに何を行うのかが決まっているので、必要となるタスクを無理がないように割り振りやすい特徴もあります。 どのような立場やチームであっても進捗状況を理解できるので、計画を安心して進行していけるのです。

メリット3:品質の担保がしやすい

事前に何をつくるのか、それぞれの工程で何をするのかを明確に決めているので、安定した品質を担保しやすい特徴もあります。 何度も前の工程に戻らずに、最初の要件定義や設計で決めたものに対して手順通りに開発を進めていくので、完成品の品質を保証しやすいです。 途中で開発の方針がぶれるというケースは少なく、最初に決めた仕様に向けて開発を進めていくので、開発チームに与える負担も抑えられるでしょう。 クライアント側から見ても、依頼した仕様通りのものが作られるので、安心して開発を任せられます。

メリット4:やり直しなど時間のロスが少ない

ウォーターフォールモデルは基本的に決められた流れに沿って開発を進めていくので、何度もやり直すといった工程の時間的なロスが少ないです。 初期段階における検討やこまめなアップデートを行う必要がないので、それらに関する無駄な時間を抑えられます。 また、やり直しによる方針のブレも起こりにくいので、無駄に時間を浪費しにくいです。 時間の浪費はシステムのバグの原因となったり、品質にも影響を与えるので、そういった面においても有効に機能します。

メリット5:あらゆる種類の開発に応用できる

ウォーターフォールモデルは最も基本的な開発手法であるため、様々な種類の開発にも応用可能です。 システムやソフトウェア開発の基本的な段階を1つずつ踏んで開発を進めるので、どのような開発においても使いやすい個別性や具体性を取り除いた仕組みとなっています。 ただし特殊なケースにおいては向いていない場合もあるので、必要に応じて最適な開発手法を選ぶのが大切です。

まとめ

ウォーターフォールモデルにおけるメリットについて、解説しました。 古くからあるために、しばしば時代遅れともいわれる開発手法ですが、メリットを把握していれば今でも有効な手法です。 どのようなメリットがあるのかをしっかりと把握したうえで、ウォーターフォールモデルをプロジェクトに活かしてみてください。